仁愛病院|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

仁愛病院

東京都渋谷区宇田川町3-7

公園通りの「渋谷PARCO」の上にあたる場所にあった病院。1975年に「仁愛ビル」が完成し「パルコ・パート2」が開業。2007年に営業休止。2017年には「ヒューリック公園ビル」が完成、同ビル内には現在「仁愛内科」がある。

シブヤ経済新聞
渋谷パルコ・パート2が営業休止へ-耐震補強めどたたず パルコは8月24日、渋谷パルコ・パート2(渋谷区宇田川町)の営業を、今年末をめどに一時休止すると発表した。

目次

ドラマ「特別機動捜査隊 第001話『最後の犯人を追え』」(1961)

不動産屋の強盗に成功した犯人は車で逃走する。
車が停まっているのは公園通り、「渋谷PARCO」のある交差点。左は「仁愛病院」(現「ヒューリック渋谷公園通りビル」宇田川町3-7)、その背後は「東京都住宅公社宇田川町ビル」(現「アトラス渋谷公園通り」宇田川町3-3)、右の「東日開発商事」は現在「エクセルシオール・カフェ」がある「遠山ビル」神南1-20-12)。当時の住宅地図より特定。

作品データ
ドラマ「特別機動捜査隊 第001話『最後の犯人を追え』」
監督:関川秀雄

1961(昭和36)年/NET

出演:波島進、佐原広二、南川直、轟謙二、巽秀太郎、神田隆、室田日出男、柳生博、志村妙子(後の太地喜和子)

1961年10月よりNET(現・テレビ朝日)系にて放送開始。警視庁から資料提供や撮影の全面的バックアップを受けて製作された日本初の連続1時間ドラマ。1977年3月までの15年半にわたり全801話が放送された。(「東映ビデオ」公式ページより)

第001話「最後の犯人(ホシ)を追え」
3人組の男が盗難車を使い民家に押し入り夫を銃で撃つという事件が発生した。警視庁の立石主任(波島進)率いる立石班が捜査を進めるうち第二の事件が発生、犯人は不動産屋に強盗に入り社員を射殺した。犯行の手口から山口(日尾孝司)が容疑者としてあがり、続いて不動産屋への聞き込みから以前同店で働いていた関口(室田日出男)が関与していることがわかった。【福】

映画「歌う暴れん坊」(1962)

駒形組の駒形鉄治(川地民夫)と巽建設の巽大介(小林旭)が、地元弁天町警察署の警視に着任する旧友堅野信三(藤村有弘)を迎えるシーン。警察署の敷地内に堅野と孤児院の孤児を乗せた車が入ってくる。
別の角度で宇田川町3-7にあった「仁愛病院」が写っていることから、弁天町警察署は「東京都渋谷税務事務所」(現「渋谷区立勤労福祉会館」神南1-19-8)と特定した。また右側のアパートは「望郷の海」(1962)で「大成建設渋谷アパート」(現「渋谷PARCO」宇田川町15-1)と特定済なことから、中央の赤い屋根は1966年改築される以前の「東京山手教会」(現存、宇田川町19、屋根の上に十字架が見えている)、左側のビルは「エクセルシオールカフェ」のある「遠山ビル」(改築して現存、神南1-20-12)と特定した。敷地の向こうを横に延びるのが公園通り、「渋谷区立勤労福祉会館」から勤労福祉会館前交差点を見る角度。「東京山手教会」の左に見える塔は。形状と方向から「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)屋上の日産の広告塔と特定。

作品データ
映画「歌う暴れん坊」
監督:松尾昭典

1962(昭和37)年/日活

出演:小林旭、笹森礼子、川地民夫、藤村有弘、こまどり姉妹

弁天町のやくざ組織駒形組の駒形鉄治(川地民夫)とやくざから足を洗った巽建設の巽大介(小林旭)は大学の同級生で親友だったが、ことあるごとに意見が対立し小競り合いを繰り返していた。そこへ二人の親友堅野信三(藤村有弘)が警察署に新しく警視として配属された。巽は高速道路の建設で立ち退きになる孤児院のために歌謡ショーの開催を企画するが、一方巽の存在が煙たいやくざ榎本勝四郎(安部徹)は、巽と駒形を相打ちにさせて弁天町全域を支配下に置こうともくろみ、巽建設の名前でヘロインの密売を始める。そのため駒形や堅野と巽の関係は険悪になる。【福】
日活
歌う暴れん坊 | 映画 | 日活 建設会社の若社長に扮したアキラが、大学時代の仲間とタッグを組んで街の平和を取り戻す痛快娯楽アクション大作!

映画「青春前期 青い果実」(1965)

大学生に怪我を負わせた椎ノ木武志(太田博之)だが、正当防衛と認められ警察署から帰される。教師の青戸閨子(吉村実子)が警察署の前で待っており、一命をとりとめた河合奈津子(太田雅子 / 現・梶芽衣子)が武志を待っていることを伝える。
前の通りは現「公園通り」、通りの向かいに見えるのは「仁愛病院」(現「ヒューリック渋谷公園通りビル」宇田川町3-7)。警察署の設定の建物は「東京都渋谷税務事務所」(現「渋谷区立勤労福祉会館」神南1-19-8)。

作品データ
映画「青春前期 青い果実」
監督:堀池清

1965(昭和40)年/日活

出演:太田博之、太田雅子(現梶芽衣子)、吉村実子、山岡久乃、初井言榮、高橋とよ、佐野浅夫、内藤武敏

広島から転校してきた椎ノ木武志(太田博之)は無口で笑顔を見せない影のある少年。同級生の河合奈津子(太田雅子=梶芽衣子)はそんな彼に惹かれていた。やがて親しくなった二人は、武志の叔父中瀬安芸男(内藤武敏)が働く乗馬クラブへ馬を見に行く約束をする。母親(山岡久乃)に夜間の外出を厳しく止められた奈津子は家を抜け出して約束の場所へ向かうが、そこで3人の大学生に暴行されてしまう。奈津子は事件を忘れようとするが、教師(初井言栄)から親たち、親たちから生徒たちに噂が広まっていく。【福】
日活
青春前期 青い果実 | 映画 | 日活 セックスによる激しいショックを受けた二人の男女高校生の心の交流をクールなタッチで描いた異色純愛大作。

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