古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。
仁愛病院
東京都渋谷区宇田川町3-7
公園通りの「渋谷PARCO」の上にあたる場所にあった病院。1975年に「仁愛ビル」が完成し「パルコ・パート2」が開業。2007年に営業休止。2017年には「ヒューリック公園ビル」が完成、同ビル内には現在「仁愛内科」がある。
ドラマ「特別機動捜査隊 第001話『最後の犯人を追え』」(1961)
不動産屋の強盗に成功した犯人は車で逃走する。
車が停まっているのは公園通り、「渋谷PARCO」のある交差点。左は「仁愛病院」(現「ヒューリック渋谷公園通りビル」宇田川町3-7)、その背後は「東京都住宅公社宇田川町ビル」(現「アトラス渋谷公園通り」宇田川町3-3)、右の「東日開発商事」は現在「エクセルシオール・カフェ」がある「遠山ビル」神南1-20-12)。当時の住宅地図より特定。
1961(昭和36)年/NET
出演:波島進、佐原広二、南川直、轟謙二、巽秀太郎、神田隆、室田日出男、柳生博、志村妙子(後の太地喜和子)
第001話「最後の犯人(ホシ)を追え」
3人組の男が盗難車を使い民家に押し入り夫を銃で撃つという事件が発生した。警視庁の立石主任(波島進)率いる立石班が捜査を進めるうち第二の事件が発生、犯人は不動産屋に強盗に入り社員を射殺した。犯行の手口から山口(日尾孝司)が容疑者としてあがり、続いて不動産屋への聞き込みから以前同店で働いていた関口(室田日出男)が関与していることがわかった。【福】
映画「歌う暴れん坊」(1962)
駒形組の駒形鉄治(川地民夫)と巽建設の巽大介(小林旭)が、地元弁天町警察署の警視に着任する旧友堅野信三(藤村有弘)を迎えるシーン。警察署の敷地内に堅野と孤児院の孤児を乗せた車が入ってくる。
別の角度で宇田川町3-7にあった「仁愛病院」が写っていることから、弁天町警察署は「東京都渋谷税務事務所」(現「渋谷区立勤労福祉会館」神南1-19-8)と特定した。また右側のアパートは「望郷の海」(1962)で「大成建設渋谷アパート」(現「渋谷PARCO」宇田川町15-1)と特定済なことから、中央の赤い屋根は1966年改築される以前の「東京山手教会」(現存、宇田川町19、屋根の上に十字架が見えている)、左側のビルは「エクセルシオールカフェ」のある「遠山ビル」(改築して現存、神南1-20-12)と特定した。敷地の向こうを横に延びるのが公園通り、「渋谷区立勤労福祉会館」から勤労福祉会館前交差点を見る角度。「東京山手教会」の左に見える塔は。形状と方向から「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)屋上の日産の広告塔と特定。
1962(昭和37)年/日活
出演:小林旭、笹森礼子、川地民夫、藤村有弘、こまどり姉妹
映画「青春前期 青い果実」(1965)
大学生に怪我を負わせた椎ノ木武志(太田博之)だが、正当防衛と認められ警察署から帰される。教師の青戸閨子(吉村実子)が警察署の前で待っており、一命をとりとめた河合奈津子(太田雅子 / 現・梶芽衣子)が武志を待っていることを伝える。
前の通りは現「公園通り」、通りの向かいに見えるのは「仁愛病院」(現「ヒューリック渋谷公園通りビル」宇田川町3-7)。警察署の設定の建物は「東京都渋谷税務事務所」(現「渋谷区立勤労福祉会館」神南1-19-8)。
1965(昭和40)年/日活
出演:太田博之、太田雅子(現梶芽衣子)、吉村実子、山岡久乃、初井言榮、高橋とよ、佐野浅夫、内藤武敏
RELATED LINKS
東京福袋が作成している渋谷と日本映画に関するコンテンツです。こちらもぜひご覧ください。