営団地下鉄銀座線|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

営団地下鉄銀座線

渋谷区渋谷2-24-1

現在の東京地下鉄銀座線。
1920年に東京地下鉄道株式会社が創立され、1927年に東京地下鉄道浅草-上野間で日本初の地下鉄営業開始。1939年9月に東京地下鉄道と東京高速鉄道の浅草-渋谷間で直通運転が開始され銀座線全線開通。1941年に帝都高速度交通営団設立、2004年に帝都高速度交通営団が民営化され東京地下鉄(東京メトロ)が発足。(参考:東京メトロ 企業情報 / ウィキペディア

目次

映画「泥だらけの青春」(1954)

奈々子(乙羽信子)の父が食堂三平軒を営んでいる飲み屋街からの風景。1954年完成の東急百貨店東横店がまだ建設中、工事中の西館から銀座線が出てくるシーン。
当時の住宅地図を見ると、三菱銀行の裏にあった飲み屋街(現「渋谷駅前会館」道玄坂1-3-1あたり)から撮影したと推測される。(参考:東急100年史|第2章 第2節 第1項 戦前の活気取り戻す渋谷

作品データ
映画「泥だらけの青春」
監督:菅井一郎

1954(昭和29)年/日活

出演:三國連太郎、乙羽信子、高杉早苗

加地(三國連太郎)、奈々子(乙羽信子)、里村(山内明)は小さな劇団の団員。劇団が経営破綻で解散したことから、奈々子は父の店の手伝い、加地と里村はエキストラやフィルム運びで糊口をしのいでいた。ある日映画会社のニューフェイスに応募した加地はあることがきっかけで経営陣の目に止まり採用され、ベテラン女優京極真弓(高杉早苗)との共演で大スターとなる。加地は京極との愛欲に溺れ傲慢になる一方、かつての盟友達とは次第に疎遠になっていく。
名脇役として数多くの映画に出演している俳優菅井一郎の第一作目の監督作品。【福】
日活
泥だらけの靑春(泥だらけの青春) | 映画 | 日活 三國連太郎を主演に迎えて、一人の俳優が辿る栄光と挫折を描いたバックステージもの。バイプレイヤーとして知られる菅井一郎の第一回監督作品で、脚本を新藤兼人、監修を吉...

映画「踏みはずした春」(1958)

少年院帰りの笠原(小林旭)が子分のトンガリ(野呂圭介)達と再会するシーン。右に銀座線の電車が見える。うしろのビルは「東急百貨店東横店西館」。

警察から逃げおおせたトンガリ(野呂圭介)を笠原(小林旭)が「東急文化会館」の非常階段下で捕まえるシーンに、銀座線の電車が「東急百貨店東横店」から向かってくるところが映っている。

作品データ
映画「踏みはずした春」
監督:鈴木清順

1958(昭和33)年/日活

出演:左幸子、小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、殿山泰司

日活
踏みはずした春 | 映画 | 日活 一人の非行少年を更生させようとするボランティアの女性が、次第に少年に愛情を抱くようになる…。鈴木清順監督と小林旭が初顔合わせしたほろ苦い青春映画。

映画「明日を賭ける男」(1958)

美容学校の講師白藤守彦(岡田眞澄)と学生の梅林ルカ(中原早苗)に宝くじの当落を確認するよう頼まれた連れ込み旅館の女中小林典子(浅丘ルリ子)は宝くじ売り場で働く父(横山運平)のもとに向かう。
典子の父が宝くじを売っているのは「東急文化会館」前(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)。背後に「東急文化会館連絡通路」と銀座線、左に「東急百貨店東横店」が見える。

作品データ
映画「明日を賭ける男」
監督:西河克己

1958(昭和33)年/日活

出演:浅丘ルリ子、川地民夫、大坂志郎、中原早苗

美容学校の講師白藤守彦(岡田眞澄)と学生の梅林ルカ(中原早苗)は連れ込み旅館の女中小林典子(浅丘ルリ子)に宝くじの当落を確認しに行ってもらう。典子は宝くじ売り場で働く父(横山運平)に当落を確認してもらい、10等の50円を受け取る。だがこれは見間違いで、実は1等の200万円が当選していたのだ。父親がそれに気づいて典子が勤める旅館に連絡するも時すでに遅く、守彦とルカは箱根に旅立ってしまった後だった。典子の父は誰かに取られるのを恐れ、胸につけたお守りの中に当たりくじを隠した。
一方守彦が勤める美容学校では理事長の白藤賢良(十朱久雄)が学校の拡張を目論んでいたが、土地が弟で用務員を勤める元ボクサー大四郎(大坂志郎)の名義になっていることがハードルとなっていた。大四郎は生き別れになった息子が帰ってきた時のことを考えて土地を持ち続けていたのだ。
そんな時、大四郎のもとに生き別れの息子が大阪でボクサーをしているとの知らせが入る。薫(川地民夫)の試合を見た大四郎はひと目で自分の息子だと確信する。彼は美容学校の自分の土地にジムを建てることを夢見るようになる。【福】
日活
読売新聞連載「上と下」より 明日を賭ける男 | 映画 | 日活 拳闘に命を賭ける親子の愛情とボクシングの凄絶さを中心に、二百万円をめぐる人間の哀歓を描く青春アクション篇。

映画「俺は情婦を殺す」(1958)

オープニングで銀座線の車両がトンネルから出て渋谷駅に着くまでのシーケンスが映される。
左側は「東急文化会館」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)、奥に「東急百貨店東横店」。
右「安田信託銀行」があるのは「宮益坂ビルディング」(現「宮益坂ビルディング ザ・渋谷レジデンス」渋谷2-19-15)。
その左が「三菱信託銀行渋谷支店」(現「三菱UFJ信託銀行渋谷支店」渋谷2-19-12)。

タイトルバックで渋谷駅に到着する銀座線。

仲次(長門裕之)と親しい玉枝(南風夕子)が彼と接触するとにらんだ警察は彼女を尾行する。
玉枝は渋谷駅で銀座線に乗る。銀座線の改札。

逃げる岡健(弘松三郎)は線路に逃げ込む。
営団銀座線。左奥に表参道寄りのトンネルが見える。背後は営団地下鉄の倉庫と資材置場(現「渋谷ヒカリエShinQs」渋谷2-21-1)。

岡健(弘松三郎)を追いつめる仲次(長門裕之)。
営団銀座線。奥に「東急百貨店東横店」。左側は「東急文化会館」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)。
右は「宮益坂ビルディング」(現「宮益坂ビルディング ザ・渋谷レジデンス」渋谷2-19-15)と「三菱信託銀行渋谷支店」(現「三菱UFJ信託銀行渋谷支店」渋谷2-19-12)。

トンネルに逃げ込む岡健(弘松三郎)。
営団銀座線。奥に表参道寄りのトンネルが見える。背後は営団地下鉄の倉庫と資材置場(現「渋谷ヒカリエShinQs」渋谷2-21-1)。

俺は情婦を殺す

エンディング。
左側背後の建物は「東急文化会館」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)。中央の線路は営団銀座線。奥に「東急百貨店東横店」。
右は「宮益坂ビルディング」(現「宮益坂ビルディング ザ・渋谷レジデンス」渋谷2-19-15)と「三菱信託銀行渋谷支店」(現「三菱UFJ信託銀行渋谷支店」渋谷2-19-12)。

作品データ
映画「俺は情婦を殺す」
監督:野口博志

1958(昭和33)年/日活

出演:長門裕之、南風夕子、水島道太郎

親分の倉三(伊藤寿章)の身代わりとして刑務所に入っていた仲次(長門裕之)が出所してきた。忠実な子分だった仲次は、服役中に倉三が妻の礼子(月玲子)に手を出したという噂を耳にして復讐心に燃えていた。倉三は仲次ともみあううちに銃が偶発して死亡。仲次は弟分の岡健(弘松三郎)の助けを得て逃亡しながら、次に自分を裏切った妻を殺そうと狙うのだった。【福】
日活
俺は情婦を殺す | 映画 | 日活 弟分の仕組んだわなに落ちたとも知らず、狂ったように血を求めるやくざの男を迫真のカメラで描いた異色活劇篇。

映画「浮気の季節」(1959)

オープニングで、「渋谷駅東口」から「ハチ公前広場」までの風景がパンで映される。
左側が「東急百貨店東横店」、その後ろに「渋谷東口駅前広場」と「銀座線」、「銀座線」越しに「東急文化会館」が見える。遠方に延びているのは宮益坂、遠方にある高層ビルは「宮益坂ビルディング」(現「宮益坂ビルディング ザ・渋谷レジデンス」渋谷2-19-15)。

作品データ
映画「浮気の季節」
監督:阿部豊

1959(昭和34)年/日活

出演:益田喜頓、岡田真澄、赤木圭一郎

桐野省三(益田喜頓)は早くに妻をなくし、男手一つで道子(吉行和子)、マキ(中原早苗)、桃子(沢村みつ子)の三人の娘を育ててきた。娘たちは省三にお見合いをさせようともくろんでいた。ある日省三は社長の印藤(小川虎之助)から社員の宮本(岡田眞澄)の首切りを命ぜられる。社長は宮本が息子の良平(赤木圭一郎)にダンサーの原田(白木マリ)を紹介したことに腹をたてていたのだ。しかし宮本は道子のボーイフレンドだった。【福】
日活
浮氣の季節(浮気の季節) | 映画 | 日活 現代三人娘の陽気な恋愛模様と老サラリーマン課長の悲哀、そして風俗を爆笑とユーモア、ペーソスで描く超娯楽喜劇篇。

映画「おヤエの女中の大将」(1959)

二晩続けて帰宅しなかった英二郎(手塚茂夫)を心配しおヤエ(若水ヤエ子)は繁華街を探し回る。
おヤエが都電を降りるのは渋谷駅の東口駅前広場。背後に「東急百貨店東横店」と銀座線、「東急文化会館」への連絡通路が見える。

作品データ
映画「おヤエの女中の大将」
監督:小杉勇

1959(昭和34)年/日活

出演:若水ヤエ子、沢村みつ子、香月美奈子

女中おヤエ(若水ヤエ子)の奉公先柴崎家は父親と子3人の家族。父親英介(藤村有弘)は地球物理学の権威、長男英一(石丘伸吾)は大学を首席で卒業し、長女絹子(香月美奈子)はテニスの選手というエリート一家だったが次男の英二郎(手塚茂夫)だけは仲間と遊び歩いては警察の厄介になる劣等生で兄や姉にも軽視されていた。そんな英二郎の世話を仰せつかったおヤエは彼と接するうち彼の亡き母親への思いを知ることになる。【福】
日活
おヤエの女中の大将 | 映画 | 日活 好評おヤエシリーズ第六弾。人の好い庶民の代表おヤエさんが、笑いと涙の連続で描く爆笑人情喜劇。

映画「真昼の誘拐」(1961)

ラストシーン、中央に銀座線が映る。

作品データ
映画「真昼の誘拐」
監督:若杉光

1961(昭和36)年/日活

出演:高橋英樹、中尾彬、沢本忠雄、武内悦子、奈良岡朋子、山内明

日活
真昼の誘拐 | 映画 | 日活 学生グループが刺激を求めて少女を連れ出したことから、思わぬ大事件に発展する。デビュー間もない高橋英樹、中尾彬が出演した異色青春ドラマ。

映画「湖畔の人」(1961)

都心へ向かう深井三七子(佐久間良子)の出勤シーン。
中央は銀座線、奥は「東急百貨店東横店」、その手前は渋谷東口駅前広場、銀座線の隣は東急文化会館連絡通路。

都心へ向かう深井三七子(佐久間良子)の出勤シーン。
営団銀座線。奥に表参道寄りのトンネルが見える。右は営団地下鉄の倉庫と資材置場(現「渋谷ヒカリエShinQs」渋谷2-21-1)。
奥の左の建物は「東京生命渋谷支社」(渋谷2-17-2 / のち「太陽生命渋谷ビル」を経て現「渋谷アクシュ」)。右の建物は「岡崎ビル」(現存 / 渋谷2-14-13)。

作品データ
映画「湖畔の人」
監督:佐伯清

1961(昭和36)年/ニュー東映東京

出演:鶴田浩二、佐久間良子、江原真二郎

OLの深井三七子(佐久間良子)は少女期に父が女と出奔し、以来姉比佐子(故里やよい)が愛人となって家計を支えてきた。三七子の婚約者であった円山正吉(北山達也)はこの家庭環境を理由に家族から結婚を反対され、婚約の解消を切り出す。三七子の正吉への思いはこれをきっかけに急速に冷め、会社の上司緒方(鶴田浩二)に思いを寄せるようになる。しかし緒方にはバーのマダム宏子(久保菜穂子)も思いを寄せ、三七子には同僚の矢代(江原真二郎)が猛烈なアプローチをかけ、また矢代には同僚の谷沢(新井茂子)が告白をするという、四つどもえの恋愛のかけひきが始まった。【福】

映画「警視庁物語 謎の赤電話」(1962)

新たな誘拐事件の発生の連絡を受け、渋谷警察署に向かう捜査一課の面々。渋谷警察署の前にまず渋谷駅前が映る。中央の電車は車庫から渋谷駅に向かう銀座線。その下はJR、東急東横線から井の頭線に渡る連絡通路。左側の建物は「東急百貨店東横店西館」。

作品データ
映画「警視庁物語 謎の赤電話」
監督:島津昇一

1962(昭和37)年/東映

出演:神田隆 、堀雄二 、花澤徳衛(花沢徳衛)、南廣 、山本麟一 、須藤健、大木史朗 、小金井秀春 、久保一、滝島孝二 、最上逸馬 、山の内修、久保比左志 、桂京子 、亀石征一郎、岡部正純 、杉義一 、藤里まゆみ、愛川かおる 、伊澤一郎 、風見章子、水上竜子

捜査一課が犯人をとり逃がし、誘拐された子供が殺されるという失態を犯した。警察への批判一色の報道に、捜査一課の面々は必ず犯人を検挙することを決意する。そこへ渋谷警察署から新たな子供の誘拐事件が発生したとの連絡が入る。捜査主任(神田隆)らは誘拐された子供の家、小林家に向かう。小林家にかかってきた電話の逆探知で男(岡部正純)が逮捕されるが男は黙秘したまま。だがスリ担当の三課から移動してきた刑事により身元がばれると、男はバイトの学生に頼まれ電話をしたと白状する。刑事らが子供が軟禁されていた男の家に向かったがすでにもぬけのからだった。また刑事がかけつける直前に学生も下宿から引っ越していた。前回子供の命が奪われた10時が迫る中必死の捜査が続く。
逆探知をする電話局内のロケ、地下鉄内のロケなどシリーズの中でも力の入った、緊迫感ある一作。【福】

映画「女の座」(1962)

四女夏子(司葉子)の見合いのシーンの前に窓から見た渋谷の街が映る。
渋谷駅西口方面から見たアングル。右端が「東急百貨店東横店」、その左のナショナルのネオンがあるのは「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)、その左の塔状の建物は「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22−1)、左端の「タカラヤ」の垂れ幕があるのは「渋谷駅前会館」(現存、道玄坂1-3-1)。中央に車庫に向かう銀座線が見える。

作品データ
映画「女の座」
監督:成瀬巳喜男

1962(昭和37)年/東宝

出演:高峰秀子、杉村春子、笠智衆、草笛光子、司葉子、小林桂樹

石川家の父金次郎(笠智衆)は後妻のあき(杉村春子)、亡くなった長男の妻芳子(高峰秀子)、その息子健(大沢健三郎)、四女夏子(司葉子)、五女雪子(星由里子)と暮らし、次女梅子(草笛光子)は離れに暮らしていた。ある日金次郎が倒れ、長女松代(三益愛子)と夫の良吉(加東大介)、次男次郎(小林桂樹)と妻の蘭子(丹阿弥谷津子)、三女路子(淡路恵子)と夫の正明(三橋達也)が集まった。
ある日松代夫婦が経営する下宿に入った六角谷(宝田明)という青年があきの生き別れの息子ということが判明する。長らく独身だった梅子は六角谷に好意を抱くが、一方六角谷は芳子に言い寄っていた。なかなか九州の自宅に帰らず疎まれる路子夫婦、勉学に悩む健、気象庁に勤める青年青山(夏木陽介)に思いを寄せる夏子と雪子、オリンピック道路の開通に伴う立ち退き問題など様々な問題が石川家に起き始める。
いつになく穏やかな杉村春子、一見好男子だが信用がおけない宝田明、悪い人ではないが女性皆に疎まれる三橋達也の演技が冴える。【福】

映画「人間狩り」(1962)

小田切(長門裕之)の恋人はかつて死刑になった男の情婦梶本(渡辺美佐子)。梶本は小田切の元で心が休まることはないと別れ話を切り出す。
別れ話の舞台は「東急文化会館」の屋上。
右にプラネタリウムのドーム、中央に銀座線と「東急文化会館」への連絡通路が見える。中央下のやぐらは双眼鏡が設置されている展望台。

作品データ
映画「人間狩り」
監督:松尾昭典

1962(昭和37)年/日活

出演:長門裕之、中原早苗、大坂志郎、渡辺美佐子、梅野泰靖、小沢栄太郎

小田切(長門裕之 )は成績優秀ではあるが非情な捜査を行うことで署内で問題になっている刑事であった。彼はかつて死刑になった男の情婦梶本(渡辺美佐子)を恋人にしていたが、彼女は小田切の元で心が休まることはなく、関係は破綻寸前であった。ある日小田切が長年追っている田口(小沢栄太郎)がもう時効として15年前の強殺事件を口にした。小田切は法律上時効までまだ36時間あることをつきとめ、左遷されてきた湊(高山秀雄)と二人で手がかりとなる房井という男を追う。
刺激的なタイトルやオープニングの音楽から小田切が非情に犯人を追い詰めるハードなストーリー展開を期待したが、結局生ぬるい温情や長門と渡辺の泥沼の男女関係を見せられることに。【福】
日活
人間狩り | 映画 | 日活 時効まで三十六時間、必死に逃げ延びる殺人犯を血まなこで追う、鬼刑事の人間的苦悩と恋の悲しさを描いた異色アクション篇。

映画「泥だらけの純情」(1963)

タイトルバックが東京の中心部から次第に渋谷へ移っていく。左手に銀座線のオレンジ色の車両が見える。

作品データ
映画「泥だらけの純情」
監督:中平康

1963(昭和38)年/日活

出演:浜田光夫、吉永小百合、小池朝雄、和泉雅子、滝沢修、細川ちか子

日活
泥だらけの純情 | 映画 | 日活 社会の断層に冷たく拒まれた街のチンピラと清純な少女とのひたむきな純愛の悲劇を描く。日活の黄金コンビによるセンセーショナルな純愛映画の決定版。鬼才・中平康の演出も...

映画「アリバイ」(1963)

殺人に使われた米軍から流出した銃を追う警察は、拳銃ブローカーの大野(小高雄二)が渋谷で数丁処分したことを知り、渋谷に向かう。
手前は車庫に停車中の銀座線、奥は井の頭線。

作品データ
映画「アリバイ」
監督:牛原陽一

1963(昭和38)年/日活

出演:二谷英明、 小高雄二、 渡辺美佐

経理士が自宅で銃殺され、現場から100万円の小切手が紛失した。畑中部長刑事(二谷英明)は拳銃の出どころを追ううち拳銃ブローカーの大野(小高雄二)という男に行き着く。警察は大野が犯人と目星をつけるが、大野には同時刻にある薬局にいたという目撃者がおり、また店内からは大野の指紋も検出された。一方小切手の発行主から汚職担当の捜査二課が長年目をつけていた中央貿易公司社長の呉羽(陶隆)が浮かび上がり、事件は複雑さを増していった。
警視庁協力のもと作られた本作は当局に配慮したためか堅実さはあっても今ひとつスリルに欠ける。【福】
日活
アリバイ | 映画 | 日活 偽装されたアリバイ工作を崩すべく、必死の努力を傾ける捜査担当刑事の活躍を描く。

映画「拳銃無頼帖 流れ者の群れ」(1964)

タイトルバックで、麻島七郎(小林旭)、円谷昇(葉山良二)、三宅寅夫(武藤章生)の三人が集合場所である温泉街へ向かう様子が流れる。渋谷駅西口に立つ円谷昇(葉山良二)。左側は現存する「渋谷駅前会館」(道玄坂1-3-1)。右側は京王帝都渋谷駅(現「渋谷マークシティ」道玄坂1-12-1)。車庫へ向かう銀座線が写っている。

作品データ
映画「拳銃無頼帖 流れ者の群れ」
監督:野口晴康

1964(昭和39)年/日活

出演:小林旭、宍戸錠、葉山良二、松原智恵子、東野英治郎

かつて水原組との抗争で組長(東野英治郎)を殺された麻島七郎(小林旭)、円谷昇(葉山良二)、三宅寅夫(武藤章生)は、組長の遺言に従い組の資金を元手にやくざから足を洗うことにした。組長の死に際を見届けた麻島は、実は組長を殺したのは水原組と手を組んだ八紘会の仕業だということを知っていたが、他の二人には言わずにいた。円谷と三宅は高崎で小さなバーを始めた。一方八紘会の貝塚大作(二本柳寛)は復讐を恐れ三人を殺すために青大将(郷鍈治)、金メダル(小笠原章二郎)、暗闇の銀次郎(宍戸錠)の三人の殺し屋を雇う。【福】
日活
拳銃無頼帖 流れ者の群れ | 映画 | 日活 やくざ同志の対決に敗れ、復讐を誓った三人の流れ者。久々、黄金コンビ旭・錠が放つ鮮烈、豪快な日活アクション巨篇

映画「僕はボデイガード」(1964)

北一平(渥美清)が巡査を務める街として渋谷の道玄坂1丁目付近が映る。
左側のナショナルの看板は「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)。
赤いビルとその下の屋根は京王井の頭線渋谷駅。その手前のオレンジ色の車両が見えるのは銀座線の車庫。中央に東急百貨店東横店、ドームがあるのが「東急文化会館」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)。その下のかまぼこ状の屋根が東急東横線渋谷駅。左下にランプがいくつもついているのは「リキ・スポーツパレス」(現「ヒューマックス渋谷ビル」道玄坂1-14-6)の屋上にあった王冠型モニュメント。同ビルの屋上からの撮影と思われる。

作品データ
映画「僕はボデイガード」
監督:久松静児

1964(昭和39)年/東宝

出演:渥美清、浪花千栄子、浜美枝、笠智衆、団令子、加東大介、清川虹子

北一平(渥美清)は巡査を務めていたが、柔道の腕が認められ要人のボディガードに起用される。杉浦大臣(京塚昌子)の担当となった一平は大臣の歓楽街の視察に随行した際の業績が認められる。様々な大臣の護衛をつとめる中で、大臣の愛人問題、デモ隊との衝突、暴漢の死など様々な経験を積んでいく。【福】

映画「東京は恋する」(1965)

ミチコ(伊藤るり子)の祖父母がはとバスで東京見物をする場面の後半、首都高速3号線を走るバスを俯瞰で撮影するシーンで、正面に銀座線の電車が走っている。

作品データ
映画「東京は恋する」
監督:柳瀬観

1965(昭和40)年/日活

出演:舟木一夫、伊藤るり子、山本陽子、堺正章、和田浩治

日活
東京は恋する | 映画 | 日活 20歳の舟木一夫が和田浩治と共演した青春歌謡映画。主題歌『東京は恋する』にのせて、美大を目指す青年とバンドの成功を夢見る青年の恋と挫折を描く。

映画「青春前期 青い果実」(1965)

河合奈津子(太田雅子 / 現・梶芽衣子)が自殺を図ったことを知った椎ノ木武志(太田博之)は渋谷の街を歩き回り奈津子を襲った大学生3人組を探す。
武志が立っているのは渋谷東口駅前広場。右手に銀座線、その背後に「東急文化会館」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)が見える。

河合奈津子(太田雅子 / 現・梶芽衣子)を襲った大学生を見つけた椎ノ木武志(太田博之)が相手を追い詰める。場所は「金王東宝有料駐車場」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-18-3)。横を銀座線が通っている。

作品データ
映画「青春前期 青い果実」
監督:堀池清

1965(昭和40)年/日活

出演:太田博之、太田雅子(現梶芽衣子)、吉村実子、山岡久乃、初井言榮、高橋とよ、佐野浅夫、内藤武敏

広島から転校してきた椎ノ木武志(太田博之)は無口で笑顔を見せない影のある少年。同級生の河合奈津子(太田雅子=梶芽衣子)はそんな彼に惹かれていた。やがて親しくなった二人は、武志の叔父中瀬安芸男(内藤武敏)が働く乗馬クラブへ馬を見に行く約束をする。母親(山岡久乃)に夜間の外出を厳しく止められた奈津子は家を抜け出して約束の場所へ向かうが、そこで3人の大学生に暴行されてしまう。奈津子は事件を忘れようとするが、教師(初井言栄)から親たち、親たちから生徒たちに噂が広まっていく。【福】
日活
青春前期 青い果実 | 映画 | 日活 セックスによる激しいショックを受けた二人の男女高校生の心の交流をクールなタッチで描いた異色純愛大作。

映画「クレージー大作戦」(1966)

脱走した石川五郎(植木等)ら一味を追って警察官達が渋谷駅周辺を警備するシーン。「東急百貨店東横店西館」とそこから車庫にのびる銀座線の高架。

脱走した石川五郎(植木等)らを追っていた警察官達が一味が乗っていた自動車を発見するシーン。「東急百貨店東横店西館」とそこから車庫に伸びる銀座線の高架。

作品データ
映画「クレージー大作戦」
監督:古澤憲吾

1966(昭和41)年/東宝

出演:植木等、ハナ肇、谷啓、犬塚弘、桜井センリ、石橋エータロー、安田伸、野川由美子

砂走刑務所の第七号監房の看守加古井守(ハナ肇 )はバンド活動を通じ入所者の更生を図っていた。そこへ石川五郎(植木等)が入所してくる。石川は入所者の一人大平久(谷啓)の金庫破りの腕を買い、脱獄して暗黒街の「頭取」(進藤英太郎)から10億円を奪おうと計画していたのだ。これを聞きつけた監房の仲間の陣十郎(犬塚弘)、ジョージ・馬場(桜井センリ)、花見小路抜麿(石橋エータロー)、薮越与太郎(安田伸)がこれに加わり、養老院の慰問演奏中に加古井を道連れに脱走をする。【福】

映画「ゴー!ゴー!若大将」(1967)

澄子(星由里子)は雄一(加山雄三)の実家のすき焼き屋「田能久」に挨拶にいく予定だったが、偶然先に訪ねてきた京奴(浜木綿子)を雄一の相手と家族が誤解したため澄子は門前払いを食う。澄子が雄一に「用事ができたので実家には行けない」と嘘の電話をする場所は「渋谷駅東口駅前広場」。右端が「東急文化会館」、中央が「銀座線」と「東急文化会館連絡通路」、左端が「東急百貨店東横店東館」。「安田信託銀行」の看板は宮益坂下交差点に面して現存する「小林ビル」(渋谷1-14-11)。

作品データ
映画「ゴー!ゴー!若大将」
監督:岩内克己

1967(昭和42)年/東宝

出演:加山雄三、飯田蝶子、有島一郎、中真千子、星由里子、田中邦衛、北竜二、江原達怡、浜木綿子

京南大学陸上部の田沼雄一(加山雄三)は暴漢に襲われそうになっていた越川澄子(星由里子)を救ったことから彼女と想い合う仲になる。京南大学自動車部は全日本学生ラリーに出場予定だったが、出場するはずの石山新次郎(田中邦衛)が怪我をしたことからマネージャーの江口敏(江原達怡)から出場を頼まれる。スタート地点の京都に向かった雄一に好意を持った芸者の京奴(浜木綿子)が積極的にアプローチしているところを見た澄子は心穏やかではなかった。雄一と澄子のすれ違いが続く中、全日本学生ラリーが始まる。
緊張感のないラリーのシーンの後、これで終わりかと思うとまたひと悶着ある。あれは蛇足。【福】

映画「その人は昔」(1967)

青年(舟木一夫)と洋子(内藤洋子)が上京した最初のシーン。渋谷駅前の空撮。左上を横切るのが山手線、画面を横断しているのが銀座線の車庫に向かう路線と井の頭線。赤い屋根が井の頭線渋谷駅。左上の山手線をまたぐ白い建物が「東急百貨店東横店東館・西館」。足元にハチ公前広場が広がる。銀座線の向こうの赤い看板の建物は「渋谷駅前会館」(現存、道玄坂1-3-1)、その向こうが「渋谷東急ビル」(のちに「渋谷東急プラザ」、現「渋谷フクラス」道玄坂1-2-2、)。中央の黄色い「サントリー」の看板は「渋谷駅前ビル」(現存、道玄坂2-3)、ナショナルの看板は「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)。建設中なのは「西武渋谷店A館」。

作品データ
映画「その人は昔」
監督:松山善三

1967(昭和42)年/東宝

出演:舟木一夫、内藤洋子、山中康司、大木徹三

北海道の漁村で暮らす青年(舟木一夫)と洋子(内藤洋子)は、貧しい暮らしに嫌気がさし2人で上京する。最初は力を合わせながら暮らしていた2人だったが、青年は賭け事にうつつをぬかし、洋子は裕福な男性(山中康司)と付き合うようになる。結局既婚者であった男性に捨てられた洋子は青年のもとに戻ろうとするが…。
内藤洋子のヒット曲「白馬のルンバ」が聴ける。脳を揺らすような摩訶不思議なデュエット曲「恋のホロッポ」はクセになる。原作が「レコードドラマ」(音楽と音声のドラマでストーリーを構成したものか?)であったせいか、全体的にストーリーが希薄でイメージビデオのような印象。音楽担当の船村徹の演歌調のテイストが全編を支配し、ロック調やジャズ調の曲も垢抜けなさがぬぐえない。【福】

映画「君が若者なら」(1970)

愚連隊に金を奪われた鈴木麻男(前田吟)の金を取り返しに5人の仲間が走るシーン。渋谷東口駅前広場の歩道橋。背後に銀座線と東急文化会館連絡通路が、左側には東急東横線のホームが見える。

作品データ
映画「君が若者なら」
監督:深作欣二

1970(昭和45)年/松竹

出演:石立鉄男、前田吟、河原崎長一郎、林秀樹、峰岸隆之介、寺田路恵、大地喜和子、藤田弓子、荒木道子、小川真由美

九州の炭鉱の町出身の樋口喜久男(石立鉄男)と鈴木麻男(前田吟)は、勤めていた工場が潰れ、仲間の矢部清(河原崎長一郎)、北野竜次(峰岸徹)、井上一郎(林秀樹)と閉鎖後の寮に居座っていた。ある日やくざとの喧嘩がもとで留置場に入れられた5人は金をため共同でトラックを買い商売を始めることを決意する。しかしボーイをやっていた一郎は恋人の妊娠をきっかけに脱落し、清は窃盗に手を出し刑務所入りとなり、竜次はスト破りに参加し警官に殴られ死んでしまう。なんとかふたりで稼いだ金でトラックを買い、始めた商売は順調に進んでいるかにみえた。しかしある日、脱獄した清がふたりの下宿に逃げ込んできたところからふたりの関係にも影がさしはじめる。【福】
松竹株式会社
君が若者なら 松竹株式会社の公式サイトです。当社配給の映画作品やアニメ・特撮の劇場作品、OVAおよびテレビ作品の情報をご紹介しています。

映画「実録安藤組 襲撃篇」(1973)

安藤興業の須山明(袋正)が逮捕される。場所は当時銀座線がトンネルに入る「渋谷ヒカリエ」裏の渋谷2-19と渋谷2-16の間の道。接近してくる銀座線が見える。
「青春前期 青い果実」(1965)に同一地点の別角度のシーンがあり判明。

作品データ
映画「実録安藤組 襲撃篇」
監督:佐藤純彌

1973(昭和48)年/東映

出演:安藤昇、梅宮辰夫、安岡力也、郷鍈治、小林稔侍、丹波哲郎

安藤興業社長安藤昇(本人)は中江産業社長中江昭麿(中丸忠雄)を襲撃した。警察は安藤らを指名手配したが、安藤は愛人宅や友人宅を転々として潜伏を続けた。1958年に実際に起きた事件を再現した作品。【福】

映画「疵」(1988)

花形敬(陣内孝則)と安藤昇(岩城滉一)の逮捕を受け室谷刑事(寺田農)らは渋谷興業の殲滅を画策する。
場所は「東急文化会館」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)屋上。右のドームは「五島プラネタリウム」。向かいの建物は「東急百貨店東横店」。渋谷駅に出入りする銀座線が見える。銀座線の手前が「東急文化会館」と渋谷駅を結ぶ連絡通路。

作品データ
映画「疵」
監督:梶間俊一

1988(昭和63)年/東映=ユピテル・コミュニケーションズ・インターナショナル

出演:陣内孝則、藤谷美和子、ジョニー大倉

少年時代から不良であった花形敬(陣内孝則)と松田邦雄(ジョニー大倉)は、戦後、米軍物資の横流しなどをして暮らしていた。花形はバーのピアニスト兵藤美佐子(藤谷美和子)に好意を抱きやがて二人は結婚する。花形たちの活動は渋谷一帯を仕切っていた渋谷興業の安藤昇(岩城滉一)の目に止まり、二人は安藤のもとで働くことになる。【福】

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