大盛堂書店|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

大盛堂書店

東京都渋谷区宇田川町22-1

1912年開業。2001年12月、渋谷センター街入り口付近に「TOKYO文庫タワー」を開設。1960年代に神南1丁目にオープンした本店は老朽化が進み2005年に休業。2005年3月からは「大盛堂駅前店」としてリニューアルオープン。(参考:シブヤ経済新聞

目次

映画「東京ジョー」(1949)

東京に着いたジョー(ハンフリー・ボガート)が輪タクを拾い自分の店へ向かうシーン。
場所は現在のSHIBUYA109前。駅方面を見ている状況。
道しるべの「SAKAEDORI(栄通)」は現在の文化村通り。
左端「蘭」の字が見えるのはパチンコ店「榮蘭」。現「マツモトキヨシ SHIBUYA DOGENZAKA FLAG」(宇田川町23-4)。
電柱と道しるべの間「具店」の字が見えるのは「宮田家具店」。現在の「マツモトキヨシ渋谷Part1店」(宇田川町22-3)。
正面に「大盛堂書店」の看板が見える(現「大盛堂商事ビル」宇田川町22-1)。
※「火災保険特殊地図」(1951)、「渋谷区認定新興市場地区図」(1953)から特定した。

左端「具店」という字が見える大きな建物は「宮田家具店」(現「マツモトキヨシ渋谷Part1店」宇田川町22-3)。
隣の「ミヤタ」の看板は「宮田玩具店」、その隣「パーラー」の字があるのは「西村果実店」(現「渋谷西村總本店」)、一軒おいて「鳥越商店(玩具店)」、「みなとや海苔店」、「千野時計店」。以上は概ね現在の「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22−1)の位置。
一番右「大盛堂書店」は現「大盛堂商事ビル」(宇田川町22-1)。
※「火災保険特殊地図」(1951)、「渋谷区認定新興市場地区図」(1953)から特定した。なお、1950年代に区画整理で街区の形が変わっているため、上記は概ねの位置を示している。

作品データ
映画「東京ジョー」
監督:スチュアート・ハイスラー

1949(昭和24)年/アメリカ / サンタナ・ピクチャーズ・コーポレーション=コロムビア映画

出演:ハンフリー・ボガート、フローレンス・マーリー、アレクサンダー・ノックス

第二次大戦後、ジョー(ハンフリー・ボガート)は自分がかつて経営していた店「東京ジョー」に戻ってきた。彼は再会した旧友のイトー(テル・シマダ)から、死んだと思っていた元妻トリーナ(フローレンス・マーリー)が生きていると聞く。しかしジョーがトリーナの家を訪ねると、トリーナは新しい夫や娘と幸せな暮らしをおくっていた。【福】

映画「警視庁物語 顔のない女」(1959)

冒頭渋谷の街からハチ公前広場までが映し出される。中央で建設中なのが峯岸ビル(現「QFRONT」宇田川町21-6)。その左が七店街ビル(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)。峯岸ビルの隣が「渋谷日活」と「渋谷松竹」(「現西武渋谷店A館」宇田川町21-1)。右下の三和銀行の一帯は現「MAGNET by SHIBUYA109」(神南1-23-10)。

作品データ
映画「警視庁物語 顔のない女」
監督:村山新治

1959(昭和34)年/東映東京

出演:松本克平、神田隆、堀雄二、南廣、花澤徳衛、山本麟一、須藤健、佐原広二、片山滉、岩上瑛 、佐久間良子、沢村貞子、加藤嘉 、菅井きん

荒川土手でバラバラ死体の胴体部分が発見される。別々の場所からその他の部分も見つかるがなかなか身元が割れない。死体の顔から摘出された義歯と美容整形で隆鼻手術に使う象牙を手がかりに捜査を進める刑事達。歯科医の証言で被害者はキャバレーの女給小沢初江と判明。荒川に何かを投げ込もうとしていたところを目撃された車の持ち主の男、初江と関係のあった男などを追うがいずれも真犯人ではなかった。「事件当夜仙ちゃんと云う男に車を貸した」という車の持ち主の妻の証言から米倉仙三という男が捜査線上に浮かび上がる。
7人の刑事達が足を使ってコツコツ捜査する「警視庁物語」シリーズの第9話。「マニキュアやペディキュアをしている女性は売春婦」という偏見、水上生活者、ダルマ船の酒場、ハンカチタクシーといった当時の風俗が描かれている。車の持ち主の妻に杉村春子、歯科医に加藤嘉、被害者が住んでいたアパートの大家に菅井きん、被害者が愛用していた訪問販売の化粧品会社の販売部長に高橋とよ…と脇役がやけに豪華な一作。【福】

映画「雑沓に光る眼」(1959)

刑事の浅井(天草四郎)がすりの花田健次(宍戸錠)を追う。
場所は渋谷東口駅前広場。奥の宮益ガード越しに「大盛堂書店」の看板が見える。

作品データ
映画「雑沓に光る眼」
監督:小杉勇

1959(昭和34)年/日活

出演:二谷英明、中村万壽子、丘野美子、宍戸錠

刑務所から出所し東京に帰る元スリの野口武(二谷英明)は車内で家出娘根本朝子(中村万寿子)と知り合った。上野駅で別れた二人だが、野口は弟分の花田健次(宍戸錠)が彼女の財布をするのを見つけ、花田から財布を取り返す。しかしすでに彼女の姿は見えなかった。花田に足を洗わせようとする野口は花田の恋人藤村ミユキ(丘野美子)を訪ねるが、そこで家で娘の財布をすり、親切を装って娘に近づき売春させる組織の話を聞いた。野口は根本朝子のことが気にかかったが、まさにその頃彼女は売春組織の元締山田辺陽子(広岡三栄子)の毒牙にかかろうとしていた。【福】
日活
雑沓に光る眼 | 映画 | 日活 大都会の裏面に巣食う戦慄の秘密売春組織に対決する男を異常な迫力で描くアクション娯楽篇

映画「狂熱の季節」(1960)

明(川地民夫)と勝(郷鍈治)は鑑別所を出ると車を盗んで渋谷に向かい、ハチ公前広場で外国人の客を連れたユキ(千代侑子)と落ち合う。車から顔を出す明(川地民夫)の背後に「大盛堂書店」「西村フルーツパーラー」「渋谷松川」などが入った「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店」宇田川町22−2)が見える。

作品データ
映画「狂熱の季節」
監督:蔵原惟繕

1960(昭和35)年/日活

出演:川地民夫、郷鍈治、松本典子、千代侑子、長門裕之

鑑別所帰りの明が富裕層の文子と出会ったことで、彼女の人生に再生不能な傷跡を残していく。刹那的に生きる明と難しい理屈で自らを追い詰めていく文子の対比。
富裕層の描き方がカリカチュアライズされすぎで、明の過剰に奔放な演技と併せて滑稽に見えてしまう点はあるが勢いのある映画だ。戦災復興とオリンピックで建設まっさかりの渋谷、いたるところが工事中だ。【福】
日活
狂熱の季節 | 映画 | 日活 インテリ族とビート族、二組の若い男女の対比の中に虚しく燃焼する青春の狂態を、鋭い感覚で描破する異色問題篇。

映画「真昼の誘拐」(1961)

右端の電光掲示板は「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6 )、「うたごえ全集」「週刊朝日」のネオンが並んで光っているビルが大盛堂書店が入っている「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22−1)、中央奥の交差点は道玄坂下交差点でその先端にあるのが「洋品店ミツマル」(現「SHIBUYA109 渋谷店」道玄坂2-29-1)、「丸南」は洋裁生地店「マルナン」(現「サンドラッグ​渋谷​道玄坂​下​店」道玄坂2-5-1)、その左の色々なネオンがついているのが戦後建てられたマーケット「大林百貨店」(現「渋谷駅前ビル・大外ビル」道玄坂2-3)。

作品データ
映画「真昼の誘拐」
監督:若杉光

1961(昭和36)年/日活

出演:高橋英樹、中尾彬、沢本忠雄、武内悦子、奈良岡朋子、山内明

日活
真昼の誘拐 | 映画 | 日活 学生グループが刺激を求めて少女を連れ出したことから、思わぬ大事件に発展する。デビュー間もない高橋英樹、中尾彬が出演した異色青春ドラマ。

映画「泥だらけの純情」(1963)

真美(吉永小百合)と東横線で別れた次郎(浜田光夫)が渋谷の街を歩く。右は峯岸ビル(現QFRONT)、左は七店街ビル(現渋谷西村總本店ビル)。中央奥の高いビルが大盛堂書店。「週刊朝日」「週刊文春」の大きな看板が見える。

作品データ
映画「泥だらけの純情」
監督:中平康

1963(昭和38)年/日活

出演:浜田光夫、吉永小百合、小池朝雄、和泉雅子、滝沢修、細川ちか子

日活
泥だらけの純情 | 映画 | 日活 社会の断層に冷たく拒まれた街のチンピラと清純な少女とのひたむきな純愛の悲劇を描く。日活の黄金コンビによるセンセーショナルな純愛映画の決定版。鬼才・中平康の演出も...
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