デュエット|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

デュエット

東京都渋谷区道玄坂2-25-15

道玄坂小路、現在の渋谷区道玄坂2-25-15の場所にあったジャズ喫茶。

目次

映画「狂熱の季節」(1960)

明(川地民夫)とユキ(千代侑子)はジャズ喫茶「デュエット」で外国人相手のスリをはたらいているがこれを柏木(長門裕之)に通報され明たちは逮捕される。店外に連行される明とユキ。後ろの電信柱に現存するそば処「福田屋」の看板が見える。

明(川地民夫)とユキ(千代侑子)が逮捕され、警官にパトカーに乗せられるシーン。背後に「デュエット」の看板。

作品データ
映画「狂熱の季節」
監督:蔵原惟繕

1960(昭和35)年/日活

出演:川地民夫、郷鍈治、松本典子、千代侑子、長門裕之

鑑別所帰りの明が富裕層の文子と出会ったことで、彼女の人生に再生不能な傷跡を残していく。刹那的に生きる明と難しい理屈で自らを追い詰めていく文子の対比。
富裕層の描き方がカリカチュアライズされすぎで、明の過剰に奔放な演技と併せて滑稽に見えてしまう点はあるが勢いのある映画だ。戦災復興とオリンピックで建設まっさかりの渋谷、いたるところが工事中だ。【福】
日活
狂熱の季節 | 映画 | 日活 インテリ族とビート族、二組の若い男女の対比の中に虚しく燃焼する青春の狂態を、鋭い感覚で描破する異色問題篇。

映画「黒い太陽」(1964)

道玄坂小路のジャズ喫茶「デュエット」で休憩していた明(川地民夫)とギル(チコ・ローランド)だが、ちんどん屋風の扮装をしていたために地元のチンピラに因縁をつけられ逃走する。
明たちを追うチンピラたち。後方に「デュエット」の看板。

作品データ
映画「黒い太陽」
監督:藏原惟繕

1964(昭和39)年/日活

出演:川地民夫、チコ・ローラント、藤竜也

教会の廃墟に一人暮らす明(川地民夫)。そこへ殺人を犯した手負いの黒人脱走兵ギル(チコ・ローランド)が機関銃を持ち逃げ込んでくる。ジャズ好きで黒人に親近感を持つ明はギルと親しくなろうとするがギルは警戒心を解かず明に銃を突きつけたままだった。次第に傷が悪化するギル。ある日廃墟の解体が始まり住む場所を失った明は盗んだ車でギルと逃避行を始める。
登場人物の名前とキャスト、ジャズをベースにした点など「狂熱の季節」の兄弟的な位置づけの作品だが、前作に比べ暴力的な要素は少ない。【福】
日活
黒い太陽 | 映画 | 日活 ジャズに熱狂する青年と黒人脱走兵の逃避行を描く。『狂熱の季節』の蔵原惟繕監督×川地民夫コンビが放つクールなビート・アクション。本作のために来日したマックス...

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