「ミステリーゾーン シーズン1」第18話「白い雲の果て」

はじめに

2021年1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の途中から見始めました。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめることにしました(2022年1月に「スーパー!ドラマTV」でシーズン1の再放送がありました。 これで「ミステリーゾーン」1〜5コンプリートできます。スパドラさんありがとう!)。

※ネタバレおおいにありですので、これから見る予定がある方はご注意ください。

目次

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン1」
第18話「白い雲の果て」
The Last Flight

1917年。第一次世界大戦で戦う英国陸軍のパイロットは、雲を抜けて着陸。すると、そこは1959年の駐仏米軍基地だった……。

脚本:リチャード・マシスン
監督:ウィリアム・クラクストン

放送日:2022/01/12(スーパー!ドラマTV)

オリジナル放送日:1960/02/05(米CBS)

出演者

ウィリアム・テランス・デッカー:ケネス・ヘイグ/ジョージ・ハーパー少佐:アレクサンダー・スコービー/ウィルソン少佐:サイモン・スコット/アレクサンダー“リードボトム”マッケイ:ロバート・ワーウィック/伍長:ハリー・レイボールド/警備員:ジェリー・キャトロン/ドライバー:ポール・バックスレイ(クレジットなし)/地上勤務員:ジャック・パーキンス(クレジットなし)
ナレーター:ロッド・サーリング

声の出演

堀井真吾/後藤敦 遠藤純一/堀部隆一 平野稔/翻訳 松田海/演出 中野洋志

コメント(ネタバレ有)

llustrated by Shinobu Yoshino

1917年の第一次世界大戦中。英国陸軍航空隊のデッカー少尉は偵察後部隊に戻るためフランス上空を飛行していた。位置を見失った彼はある滑走路に着陸した。彼が英国陸軍の部隊だと思っていたそこは、42年後、1959年の駐仏米軍基地だった。怪しい複葉機の侵入に米軍側は彼を連行した。見慣れぬジェット機や女性兵士の存在に驚くデッカー。米軍のウィルソン少佐は彼をハーパー少将のもとに連行した。
今年が1959年だと聞きデッカーは愕然とした。今朝同僚のアレクサンダー・マッカイと部隊を出発した時は1917年だったはずだ。マッカイの名を聞いたハーパー少将は英国空軍のアレクサンダー・マッカイ少将が視察旅行のため今この基地に向かっていることを告げた。それを聞いたデッカーはそんなことはありえない、ここに来る直前にマッカイはドイツ軍機7機に囲まれていたので助かったはずはないと言った。

デッカーは部屋に閉じ込められていた。ハーパー少将はデッカーを全く信じていなかったが、ウィルソン少佐はデッカーの言葉にいたずら以上の何かがあると感じていた。
会話の中でデッカーはウィルソン少佐に、マッカイ少将はある日ドイツ軍の銃弾を尻に受けたことから彼が「鉛の尻」と呼ばれていたエピソードを語った。またウィルソン少将はデッカーに、マッカイ少々は第二次大戦中ロンドンでドイツ軍爆撃機を3機撃墜し、英国空軍の英雄となったことを話した。
その話を聞いたとたんデッカーは部屋を飛び出そうとした。実は彼は1959年に到着する直前、マッカイと偵察をしており、ドイツ機に囲まれたマッカイを雲の中に隠れ見殺しにしていたのだ。

ウィルソン少佐の「その後助けがきたかもしれない」という慰めに、デッカーは1959年へ来たのはマッカイが生きていることを知り、もう一度チャンスがあることを知るために来たのだと思うようになった。デッカーは部屋を飛び出し複葉機に乗り込んだ。阻止しようとするウィルソン少佐に対し、彼はマッカイと、マッカイが後に救うことになる多くの人々を救うといって離陸していった。

米軍基地にマッカイ少将が到着した。ウイルソン少将はいきなりデッカー少尉を知っているかとマッカイ少将に尋ねた。マッカイ少将が言うことには、デッカーは命の恩人で、ある日偵察中ドイツ軍機に囲まれた時、デッカーは一度雲の中に消えたがその後突然現れ敵機を3機撃墜した後、自らも撃墜されたと語った。
ハーパー少将が机の中からデッカーの所持品を出しマッカイ少将に見せると、マッカイ少将はそれがデッカーの所持品であることを認め、一体どこでこれを見つけのか問い詰めた。それに対しウィルソン少佐が言った「とりあえずお掛けください、鉛の尻で」という言葉にマッカイ少将は驚いた。ハーパー少将もようやく何か不思議なことが起きていたことを悟った。【吉】

出典

目次