丸大遊技場|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

丸大遊技場

東京都渋谷区神南1-23

現「片倉コープアグリ株式会社 渋谷ビル」(神南1-23-14)と「丸大ビル」(神南1-23-13)の一帯にあった。

目次

映画「東京暮色」(1957)

冒頭、杉山周吉(笠智衆)が酒場「小松」で飲むシーンの前に渋谷の風景が挿入される。
「渋谷東映」は現「渋谷Toeiプラザ」(渋谷1-24-12)、「浮世風呂」「全線座」とあるのは現「全線座ビル」(渋谷1-24-10)、背後の「富士フィルム」「マツダランプ」は宮益坂ビルディング(現「宮益坂ビルディング ザ・渋谷レジデンス」渋谷2-19-15)、手前右「山手随一大弓場 丸大」があった「丸大遊技場」は現「片倉コープアグリ株式会社 渋谷ビル」(神南1-23-14)と「丸大ビル」(神南1-23-13)の一帯。西武渋谷店A館B館の向かいから山手線越しに明治通り方面を見ていることになる。
映画看板の「始めに罪あり」は1956年ドイツ・ユーゴスラビア製作、「街の仁義」は1956年フランス製作の作品。

作品データ
映画「東京暮色」
監督:小津安二郎

1957(昭和32)年/松竹

出演:笠智衆、有馬稲子、信欣三、原節子、中村伸郎、山田五十鈴、杉村春子、山村聡

銀行の監査役杉山周吉(笠智衆)は長女の孝子(原節子)が結婚し次女の明子(有馬稲子)と二人暮らし。ある日周吉が家に帰ると孝子が孫を連れて帰っていた。どうやら夫の沼田(信欣三)と何かあったらしい。一方速記学校に通う明子もおば(杉村春子)に金を無心したり帰りが毎日遅かったりとこのところ様子がおかしい。ある日マージャン屋のおかみ(山田五十鈴)に声をかけられた明子は、おかみが自分たちを棄てて去っていった母親ではないかと怪しむ。
原節子も有馬稲子も終始不機嫌。小津が常に場面にミスマッチな音楽を流し続けるのは何故。【福】
松竹株式会社
東京暮色 松竹株式会社の公式サイトです。当社配給の映画作品やアニメ・特撮の劇場作品、OVAおよびテレビ作品の情報をご紹介しています。

映画「乾いた湖」(1960)

葉子(岩下志麻)の姉しづえ(鳳八千代)が破談になったことから、卓也(三上真一郎)は知り合いのボクサー鄭(水島弘)に元婚約者の藤森(高野真二)を襲撃させる。襲撃後鄭をタクシーに乗せ帰す卓也。
中渋谷ガードからの風景。手前左は「丸大遊技場」(神南1-23-14、現「片倉コープアグリ株式会社 渋谷ビル」)、右は「住友信託銀行渋谷支店」(「渋谷住友信託ビル」を経て2024年現在「KCA渋谷プロジェクト」建設中 / 神南1-22-3)。
奥の左側「松竹地下劇場」とあるのは「渋谷松竹」(現「渋谷西武A館」 / 宇田川町21-1)。奥の「渋谷食堂」の看板は現在IKEAがある「高木ビルディング」(宇田川町24-1)。

作品データ
映画「乾いた湖」
監督:篠田正浩

1960(昭和35)年/松竹

出演:三上真一郎、岩下志麻、高千穂ひづる

下条卓也(三上真一郎)は大学自治会の中央委員を務めている。彼のまわりには財閥の息子木原道彦(山下洵一郎)をはじめ多くの若者がいたが、彼らとの遊びは下条には退屈だった。ある日仲間の一人で卓也が惹かれている桂葉子(岩下志麻)の父親が自殺した。汚職事件の関係で代議士大瀬戸(伊藤雄之助)に詰め腹を切らされたと噂されていた。それが原因で葉子の姉しづえ(鳳八千代)の婚約は破断になり、彼女は大瀬戸の愛人となった。大瀬戸への憎しみと、卓也が除名となった大学自治会の仲間への対抗心からか、卓也はある計画を心に抱く。【福】
松竹株式会社
乾いた湖 松竹株式会社の公式サイトです。当社配給の映画作品やアニメ・特撮の劇場作品、OVAおよびテレビ作品の情報をご紹介しています。

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