水ダウ「清春の新曲、歌詞を全て書き起こせるまで脱出できない生活」は傑作回! そして謎の次週予告。

「水曜日のダウンタウン」からまたもや愉快な脱出系企画回が誕生した。
題して「清春の新曲、歌詞を全て書き起こせるまで脱出できない生活」。
この回の面白さについて是非記録しておきたかったので、オンエアから6日もたっているけれど遅ればせながらこの記事を書いている。

放送データ
「水曜日のダウンタウン」
2024(令和6)年3月13日放送/TBSテレビ
司会:浜田雅功
パネラー:宮川大輔、吉村崇(平成ノブシコブシ)、ベッキー、ナヲ(マキシマム ザ ホルモン)
プレゼンター:ニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)
VTR出演:きしたかの(岸大将、高野正成)
目次

水ダウ名物! 脱出企画

これまで「水曜日のダウンタウン」で幾度か放送されている「〜脱出できない生活」系の企画は、「ジョジョの鉄塔システム生活」(2018年)、「クロちゃん どこかに閉じ込められてもTwitterさえあれば助けてもらえる説」(2019年)、「ラッキーアイテム脱出生活」(2021年)、「身代わり数珠つなぎカラオケ」(2023年)などがあるが、一番名高いのは、ななまがり森下直人、初瀬悠太)による「新元号を当てるまで脱出できない生活」だろう。

皇太子徳仁親王が皇位を継承し第126代天皇に即位、5月1日に元号を改元する直前というタイミングで収録が行われた新元号を当てるまで脱出できない生活は、突然拉致されたななまがりのふたりが知らない場所に連れていかれ次の元号を当てるまで帰れないという企画。殺風景な狭い部屋に閉じ込められ、ただひたすらに元号を考え続ける。

何十年に一度しか訪れない改元時しか開催できない希少性、真剣勝負で新元号を考えるパワー系初瀬と突飛な元号を飄々と答え続けるジョーカー系森下とのバランスの良さ、クイズに答えてポイントを貯めてそれをヒントや嗜好品などと交換する“カイジシステム”の導入。
これらの要素が絶妙に絡み合い、また森下「歯姫」というベラボーに面白い回答も話題になり、「水曜日のダウンタウン」屈指の傑作企画となった。

改元時に「新元号を当てる」あるいは「新元号を予想する」という企画をオンエアするのは理解できる。
テレビ、ラジオ、雑誌、WEBなど、「新元号予想」はあちこちで行われていたに違いない。
しかし、「清春の新曲、歌詞を全て書き起こす」だけで1時間の番組を作ってしまうのが「水曜日のダウンタウン」の凄さ。

「水曜日のダウンタウン」は過去にも清春の独特の歌唱法にまつわる企画を放送しており、我々番組のファンは(清春のファンも?)「ついにそうきたか!」とニヤニヤしてしまうわけだが、たまたまテレビ番組表で「清春の新曲、歌詞を全て書き起こす」という文字列を見かけた一般の人は、「歌詞を書き起こすって何が面白いんだろう?」と首をひねるはずだ。

しかし、これがやたらと面白いのだった。
判定に一喜一憂するリアクション、苦心して回答を絞り出す様子、みるみる上達する内職の技術など、芸人の意外な素顔が見られるナイスドキュメンタリー。

清春をナメていたきしたかの

今回のチャレンジャーは、きしたかの岸大将高野正成)。
大柄なほうがボケ担当の、バラエティでよくキレて怒鳴っているのがツッコミ担当の高野

「突然の拉致」「目隠し」「狭い部屋に閉じ込められる」の水ダウ3点セット付きで、「歌詞を全て書き起こせるまで脱出できない生活」に突入させられた二人。
ちなみに、きしたかのが連れてこられたのは「清春荘」で、以前、ななまがりが閉じ込められていた家は「平成荘」だった。

さて、きしたかのが連れてこられた部屋には、以下のようなメッセージがあった。

これから流れる曲を聴いて
その歌詞を書き起こしてください
全ての歌詞を正しく書き起こせるまで
この部屋から出ることは出来ません

曲は20分に1回流れ
曲が流れた10分後に判定タイムがあります
記入した歌詞が1文字でも間違っていたら
不正解となるのでご注意ください

ルールは単純明快だが、清春の歌はちっとも明快ではなかった。
私が彼の歌を聴き慣れていないせいもあるのだろうが、発声のクセが強すぎて笑っちゃうほど聞き取れない。1フレーズもわからない。
きしたかののふたりも特に清春のファンというわけではないようで、やはりまったく聞き取れていない。

ルールを把握した直後には「聴きながら書いていいんでしょ?」(高野)とか「ま、5回くらい聴けばね、いけそうだけどね」()といった呑気な会話がかわされていたが、清春を完全にナメているふたりとナレーションでツッコミを入れられていた。

室内に設置された歌詞入力用ホワイトボードには、「Aメロ」「Bメロ」「サビ」といったカテゴリーがあり、それぞれに何コマかの歌詞入力欄がある。どうにか聞き取れたワードをホワイトボードに書き込んでいく。20分おきに流れてくる歌を必死に聞き取りせっせとホワイトボードに書き込んでいたのだが、まったく正解判定が出ない。
そして、2時間が経過したところでが大事なことに気づく。

「このやり方だったら多分ずーっとあれだから、ここだけまず埋めるとか。1個ずつ」

自信のある歌詞も自信のない歌詞も混ぜて適当に複数のコマを埋めてしまうと、「」判定が出た時にどの歌詞が間違っているのかわからなくなってしまうことには気づいたのだ。

20分おきに1コマずつ埋める。
気が遠くなるような作業ではあるが、確かにこれが確実なやり方のような気がする。
の提案を受け、自信のある最初のコマ「記憶があっても」だけを残し、他のコマは全部消した。
すると7回目にして初めて「」判定が出た!

夕食はギャンブル

ようやくこの難題を解く鍵を見つけた二人は、20分ごとに歌詞入力欄をひとつずつ埋めていく。

そこへ1枚の紙を携えた番組スタッフがやってきた。
夕食はカラオケを唄い、その得点に応じて食事のグレードが変わるのだという。

カラオケ得点による夕食献立表

90点以上ステーキ
85点以上寿司
80点以上カツカレー
75点以上カレー
70点以上うどん
69点以下おにぎり

カラオケに用意されている5曲はすべて清春の歌。
BEAMS」(清春)、「Like @ Angel」(黒夢)、「少年」(清春)、「MARIA」(黒夢)、「忘却の空」(SADS)。

高野が「忘却の空」を唄う。若干頼りない歌唱に聞こえたが意外にも82点という高得点を叩き出し、この日の夕食メニューはカツカレーに決定。
拉致以来の食事である。この部屋はかなり寒いようで室内なのにジャケットを着たままの二人は温かい夕食に感激している。

なお、夕食のグレードを賭けた清春カラオケのシーンは、この後出てこなかったのだが、もしかしたら、毎回「忘却の空」で80点台だったとか、おにぎりでも寿司でも特に大きなリアクションもなく淡々と食べていたとか、バラエティ映えする絵が撮れなかったのかもしれない。

泰然自若の岸、集中力の高野

最初は1コマずつ歌詞を埋めていたのだが、途中から複数の歌詞を書き込むようになったらそれがかえって混乱を招いてしまい正解がはかどらない。

そこで、「1回消すか、全部」と作戦の修正を決断する

テレビのバラエティ番組ではよく喋る高野に対しおっとりした岸という印象のきしたかのだが、ウィキペディアを見たところネタ作成者はきしたかののいわゆる“じゃない方”はだが、実はこそがきしたかのの頭脳だった。

不正解だとがっかりして頭を抱えたりもするが、そのがっかりを引きずらない感じ。
正解できないと顔をどんより曇らせ弱音を吐きがちな高野をなだめつつ、要所要所で的確な判断を下し、平常心でこのチャレンジをリードしていく。頼もしい。

それと、がホワイトボードに書き込む文字がとてもきれいだったのが印象深い。
流れてくる歌を聴きながら急いでメモっているにも関わらず、滑らかで読みやすい字。もしや塾講経験あり?

一方、高野の特徴は集中力だ。

深夜0時を過ぎ、布団が敷かれた部屋で高野ひとりが清春と果敢に戦っていた。
は布団にくるまって寝ている。

このチャレンジのルールは20分おきに流れてくる清春の歌の歌詞の書き起こすというものだから、当然、深夜だろうが早朝だろうが24時間清春の歌が流れてくる。
そこに深夜でも鳴り止まぬ清春というテロップがかぶさったので笑ってしまった。何かカッコいいぞ。清春に唄ってほしい。

自分が必死に歌詞を聞き取ろうとしているにも関わらず大きなイビキをかきながら寝ているに対し、「うるせえって」と軽くとがめただけで、再びホワイトボードに向かって今聞き取った歌詞の検討をひとり続ける高野
バラエティ番組ではちょっとしたいじりに即座にキレて怒鳴り返す短気な人という印象が強いので、今回のチャレンジでの静かな様子が意外だった。

朝4時を過ぎた時点で歌詞の聞き取りを中断して布団に入っていた高野だったが、その目は大きく見開かれていた。目をぱっちりとあけ虚空を見つめる鬼気迫る表情が怖くて面白い。

ゆったりと平常心のに対し、高野は見ていて心配になるほどこのチャレンジに集中している。
狭くて寒い部屋に閉じ込められ同じ歌を何度も繰り返し聴かなければならないストレスと、1秒でも早く全ての歌詞を書き込んでこの部屋から出たいという強い思いが彼の集中を深めているのかもしれない。

清春内職にひたすら励む

段ボール箱を抱えた番組スタッフがやってきた。
いよいよ“カイジシステム”のスタートだ。

“カイジシステム”というのは私が勝手に名付けた仮の名だが、これは漫画「賭博黙示録カイジ」に登場する私製通貨「ペリカ」で嗜好品や食事のグレードアップ等を購入できるシステムに模した水ダウの脱出系企画特有のルール。
ななまがりの「新元号を当てるまで脱出できない生活」では「出題されるテーマに沿った漢字を書き画数に応じてポイント獲得」というルールだったが、今回は清春のグッズを梱包する内職で現金を稼ぎ、物品表にある品物を購入することができる。

というわけで現金をゲットすべく内職開始。
まずは清春のポストカード7種を1袋に梱包=5円からスタートだ。

ていうか、大事なグッズをこんな企画で使わせてしまっていいのか清春。いや、大事な新曲を使わせている時点で清春サイドはノリノリだよね。

ポストカードの清春の写真を見て「こんな顔してんだ」「イカツイな」「イカツイね」と語り合う二人。
なんとは清春の顔を知らなかったのだ。
もしチャレンジャーが清春ファンだったら、日頃から彼の独特の歌声を聴いて耳が鍛えられている可能性が高い。が清春の顔すら知らなかったというのは、きしたかのがこの企画に起用された要因のひとつなのかもしれない。

コツコツと内職している間も20分おきに清春の歌が流れてくるので存外忙しい。
内職したり清春の歌を聴いたりを繰り返しつつ、2時間で200セット梱包完了。これで1000円ゲット!

初めての現金収入

これが内職で稼いだ現金で購入できる品物の一覧。
一番欲しいのは当然一番下の行のヒントだと思うのだけれど、ダウンジャケットが脱げないほど部屋が寒いみたいだから毛布はどうだろう? もしやエアコンのリモコンを買えば部屋を暖かくできるのかな?

いやいや、まずはタバコでしょう。ななまがりも真っ先に買っていたタバコだと思う。
最初の買い物はタバコ2本+ライター=700円と予想。

あとは、カセットテープヘッドフォンラジカセがいかにも今回のチャレンジに使えそうな物品。かなり高額だが是非揃えたいところ。
そして気になるのが広辞苑。今1000円も払って辞書買ってどうするの? 役に立つわけがない。
1000円あったらふたりで200円のタバコを2本ずつ吸ってお釣りがくるよ!

ところが、高野が「広辞苑、かなりいいんじゃない?」と言うのである。

「えーっ!?」と思わず声が出たね。いや、広辞苑? なんで?
スタジオのパネラー達も驚き、「いらないだろ」「いらないいらない」などと大騒ぎである。

しかし、相方のは「あー、なるほど」と納得しているのだった。
聞いたことない言葉あって、あっ、こういうの引いたらあるんだ、って……」と高野

いや、ここで広辞苑は役に立たないと思うけどなあ。
20分おきに延々と同じ歌を聴かされ続け寝ても覚めても清春の歌詞のことばかり考えている者だけが到達する結論なのか広辞苑。
所詮、スタッフが編集した映像を見ているだけの私やスタジオのパネラー達には想像の及ばない領域。

で、シーンが変わるとキッチンの換気扇の下でうまそうにタバコを吸うふたりの絵。
内職で稼いだ現金できしたかのが最初に買ったのは予想通りタバコライターなのだった。

いよいよヒント購入

清春の歌にまるで歯が立たないきしたかの
20分ごとに流れてくる歌を漫然と待っているだけでは到底終わらないと思った二人は、内職に励んで現金を稼ぎ、ヒントを購入するという方針に。

5時間かけて清春ポストカードを600セット梱包し、3000円を獲得。
まずはヒント梅を購入。
このヒントは、1回だけ曲がゆっくり再生されるというもの。ただし声は非常に低くモワモワとくぐもってしまっている。

これ、いけるいける!」と高野は喜んでいたが、声のくぐもりがひどく思ったより歌詞が聞き取れない。

結局ヒント梅はうまく活用できなかったが、きしたかのはめげない。
これまでの「清春のポストカード7種を1袋に梱包=5円」に加え、「清春クッションカバー梱包=5円」の内職にとりかかる。
作業すること4時間。ポストカード600袋とクッションカバー200袋で5000円獲得。

もちろんこの5000円でヒント竹を購入。
このヒントは、1回だけ伴奏なしのボーカルのみバージョンが流れるというものだった。

堅い表情でじっと聴いていた二人だったが、曲が終わった途端、「結構いいよな」「今のはいいよ、良かった、良かった」とおおいにテンションが上がった。
しかし、このヒント竹で獲得できた「」は1個だけ。
4時間かけて獲得した5000円で正解1つは厳しすぎる。おそるべし水ダウ。あなどりがたし清春。

当然、ふたりは10,000円のヒント松を目指し、また内職に励むのだった。

最強アイテム誕生

清春ポストカードをせっせと袋詰めしながら、高野に話しかける。

きしたかの岸

松ヒントとラジカセ同じじゃん、1万じゃん

きしたかの高野

同じぐらいの価値があるってこと? カセットテープとラジカセとヘッドフォンあったらずーっと聴けるみたいなことなのかな?

きしたかの岸

何回も聴けるというのは確かに…確実なヒントではあるよねラジカセは

既に何度も何度も聴いたので今更聴いたとて……という心境の二人ではあったが、ラジカセ+カセットテープを購入すべく、総額2,1000円を目指して再び内職に励むのだった。

シーンが変わると、大いびきをかいて寝ていると内職を続けている高野
高野は清春ポストカード7種をせっせと袋詰めしながら「毎日何でこいつイビキかくんだよ」とぼやいているが、内職に集中しているせいなのか、特段腹を立てている様子はないのが面白い。

1,1000円を獲得したところで、念願のラジカセカセットテープを購入。
スピーカーにラジカセを近づけて、流れてくる清春の歌を録音する。

さあ、これでいつでも清春の歌が再生できるようになった。
同じパートを何度も聴き返し、「これめっちゃいいじゃん」と喜ぶ二人。

だが、清春は圧倒的に強いのである。
連続で「」を喰らい意気消沈する二人。
これはもうヒント松を買うしかないだろうという結論に達し、再びせっせと内職に励み10,000円貯まったところで、ヒント松を購入したのだが……!

とんでもないヒントがやってきた

勇んでヒント松を購入したものの、何故かその後流れた歌はいつもと変わらぬ通常バージョン。
そのまま1時間待ったが何も起こらない。

きしたかの岸

松頼んで1時間……もう、何かあったんだよさっき

きしたかの高野

何か逃した?

頭を抱える高野
ヒントを聞き逃した「俺らが悪い」と言う高野もうなずく。

さらに1時間が経過した。

急に「清春さんは普通に喋れんの?」と言い出すに対し、「それは……歌のクセでしょ」と答えながらちょっと笑っちゃう高野
そのまま、インタビュアーの高野演じる清春による一問一答コントが始まった。

きしたかの岸

昨日何してたんすか? 清春さん

きしたかの高野

メーテワ……とか言わないわ

きしたかの岸

え?

きしたかの高野

海行ってたみーいっれら

清春の独特な発音をモノマネした高野は大笑い。高野もニヤニヤしている。
この清春をネタにした会話で緊張がとけたのか、リラックスしてヘラヘラする二人。

すると部屋のドアが開き、ひとりの男性が入ってきた。
男性の顔を見た二人はビックリ。

こんにちは。……来ました」と言いながら部屋に入ってきたのは清春! ご本人登場!
なんとヒント松は清春だったのだ。
2日前までは清春の顔を知らなかったも、めくれどもめくれども清春の顔ばっかりという清春ポストカード7種の梱包作業を大量にこなしてきたわけで、今は一目で清春がわかる。

なんかすいません、わかりにくくて……」とさらりと謝る清春。
清春に謝られ恐縮したあまり「すみません、ホントすみません、わかりやすいです」と目を泳がせながらおかしなことを言う高野

さて、「清春さん本人に直接歌詞を聞いたり歌っていただくのはNGです。それ以外であれば清春さんが答えられる範囲で質問していただいて結構です」というのが、ヒント松のルール。

そこで、「この歌の世界というか、何について歌ってるんですか?」という質問するきしたかの
それに対する清春の答えは「目の前を邪魔するもの。なんかこう、モヤモヤしていくとか、人がこう言ってるよとか、気にすることないよっていうような、言葉は難しいんだけど言ってることは簡単なんですよね」。

さらに、きしたかのは苦戦しているサビの部分について話を聞く。

清春

「こう歌ってるんだな」っていうのはわかったとしても、「何この文章?」ってなると思う。最近の若い歌手の子達の文章じゃないですね。接続詞とかがちょっとこう、助詞が変わってるというか

きしたかの高野

「流れ残る」との後が4文字のタタタタ、「ああいい」みたいな

清春

3文字ですね、そこは

歌の世界観と難関のサビの歌詞の文字数というヒントを授けた清春はここで退場。あまりにもゴージャスなヒント松これにて終了。

まさかの広辞苑

またしても内職に精を出す二人。
そして、3時間かけて得た報酬で再びヒント竹(伴奏なしボーカルのみバージョン)を購入し、これを録音して聞き取りに活用する。
万全の体制で臨んでいる上、清春独特の発音を聞き取る力が発達してきたのか、正解を連発するきしたかの

そして、午前0時となり、内職の基本給3000円を得た二人が購入したのは広辞苑!(とコーラとタバコ2本)
まだ歌詞聞き取りに成功していない「くぅたせっつあいえー」と聞こえる部分の解明に挑む。

すると、広辞苑から「切愛せつあい」(深く心から愛すること)という単語を発見する。
くぅたせっつあいえー」の部分を「くれてせつあいへ」と回答して「」をゲットした。

なんと広辞苑が役に立ったのだ!
広辞苑いらないだろうとかごちゃごちゃ言ってすまなかった。

清春の新曲のタイトルは「霧」

埋まっていないコマは残りひとつだけとなった。
ならば志村だろうこれも」と口ずさむ
それを几帳面にホワイトボードにメモした高野は、何度もテープを巻き戻して聴きながら少しずつ修正を加えていく。

まずは「ならば志村」の部分を「なれてしまえ」に修正し「」を獲得。
続いて「なれてしまえたら」に修正して「」。
あと一息だがんばれ!

だが、最後の1ワードでなかなか「」が出ない。
頭を抱えつつもちょっとずつ変えてチャレンジを続けた結果、「なれてしまえたらこれを」と回答しついに最後の「」をゲット!
スタートから61時間で全ての歌詞書き起こしに成功した。

これにて「清春の新曲、歌詞を全て書き起こせるまで脱出できない生活」はめでたく終了。スタジオの一同も大喜び、浜田雅功も笑顔で拍手を送っていた。
おめでとう! そして本当にお疲れ様! 楽しかったよ!

とはいえ、「まったく正解できなくなる」→「ヒント松購入」→「購入後2時間放置」→「清春のモノマネで盛り上がってゲラゲラ」→「ナレーションとテロップで“清春の悪口”をきしたかのが言っていたと視聴者に印象づける」→「その直後にご本人登場」の流れはすべてのタイミングが鮮やかすぎて、さすがにこれは演出のやり過ぎなんじゃないの?とか、広辞苑から正解を導いたのは奇跡にも程があるとか、VTRを見ながら口数多すぎのベッキーとマキシマムの人うるさいよお宅のお茶の間じゃあるまいしとか、ひっかかるところがなかったわけではない。

でも、清春の新曲は予想以上に聞き取れないとか、清春ポストカードは7種類あるとか、清春クッションカバーもあるとか、相方が大いびきをかいて寝ていてもキレることなく淡々と内職に精を出す高野とか、過酷な状況でもきしたかの司令塔として的確な判断をするとか、モノマネをした直後にご本人登場で慌てて謝るというモノマネ番組オマージュとか、いろいろと興味深い知見を得られたので、この「清春の新曲、歌詞を全て書き起こせるまで脱出できない生活」はやはり傑作回だと思った次第。

気になる次週予告

そして、番組最後に流れた次週予告がどういうわけか今見たばかりの「清春の新曲、歌詞を全て書き起こせるまで脱出できない生活」の予告だったのが非常に気になる。
どういうこと? 放送事故?

3月13日の予告には、前週の予告にはなかったヒント松として清春が登場したシーンが入っている。
だから、前週と同じ予告をそのまま流してしまった放送事故ではないと言える。
だが、清春登場シーンは予告の後のTverの見逃し配信の宣伝をするところで流れたものなので、その前の部分は3月6日の次週予告を流してしまった放送事故の可能性があるとも言える。

まあ、あれこれ考えたって、どうせあの「水曜日のダウンタウン」がやることだから、きっと妙ちくりんな仕掛けがあるのだろう。あるいは特にオチもなく肩透かしを食わされるのかもしれない。
というわけで、さらっと予想しておしまいにします。

  • 3月6日の次週予告を誤って流してしまった
  • 前の週と同じ次週予告を流したらSNSがバズって視聴率が上がる説の検証
  • きしたかのがもう一度違う曲でチャレンジさせられる
  • ヒント松で登場した清春は実は裏で誰かが操っていた
  • ヒント松で登場した清春は実はそっくりさん

さて、どれか当たるかな? いや当たる気がしないなあ。【み】

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