七店街ビル|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

七店街ビル

東京都渋谷区宇田川町22−1

現「渋谷西村總本店ビル」。「大盛堂書店」「西村フルーツパーラー」「宮田家具店」「千野時計店」「うなぎ松川」「洋食マスダ」「割烹三蕪」等の店舗が入居していた。

目次

映画「丘は花ざかり」(1952)

野呂(二谷英明)にふられ、野崎(川地民夫)からもつれなくされた香山美和子(浅丘ルリ子)は同僚の山本(高田敏江)が呑んでいる渋谷のおでん屋に向かう。
渋谷駅前交差点の夜景。左側「週刊サンケイ」と赤い縦書きの「大興証券」の看板は戦後建てられたマーケット「大林百貨店」(現「渋谷駅前ビル」「大外ビル」道玄坂2-3)。その後の赤く丸いネオンは道玄坂の「渋谷東宝」(現「渋東シネタワー」道玄坂2-6-17)。白く光っているビルは「長谷川スカイラインビル」(現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」道玄坂2-29-20)、「パウリスタ」は「栄蘭ビル」(現「マツモトキヨシ渋谷Part2店」宇田川町23-4)、赤い縦書きの「宮田の家具」、白い「西村フルーツパーラー」、「千野時計店」「森永の洋菓子」は「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)。

作品データ
映画「丘は花ざかり」
監督:千葉泰樹

1952(昭和27)年/東宝

出演:杉葉子、池部良、山村聡、小暮実千代、上原謙

大学新卒の香山美和子(浅丘ルリ子)は出版社東洋評論社に入社する。香山は同僚の野崎正也(川地民夫)から告白され彼女も野崎に好意を感じていたが、それ以上に編集長の野呂真三(二谷英明)に惹かれている。香山の姉高畠信子(桂木洋子)には夫(松下達夫)がいたが、PTAの関係で知り合った妻帯者の石山春雄(山内明)との仲が進行している。一方石山はバーのマダム白川朝子(渡辺美佐子)を愛人としていた。
香山と野呂・野崎の恋愛、石山と高畑・白川の恋愛が進んでいく中で、現代的な価値観をもつ女性香山美和子は色々なことを学んでいく。
妻を亡くした野呂の家に平気で数日泊まり込む香山の感覚や、ラスト近く香山を諭す野呂のロジックなど色々受け入れ難い点がある。野崎がずっとかわいそう。川地民夫が可愛げのあるさわやかな青年を演じている。【福】

映画「どうせ拾った恋だもの」(1958)

オープニングからタイトルバックまで存分に渋谷の夜景が映る。「西村フルーツパーラー」「宮田の家具」「とんかつ」「うなぎ松川」のネオンは七店街ビル(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22−1)。「渋谷東映」のネオンは現「渋谷Toeiプラザ」(渋谷1-24-12)。渋谷駅前を道玄坂下からJRのガードに向かって移動するショット。

作品データ
映画「どうせ拾った恋だもの」
監督:関喜誉仁

1958(昭和33)年/日活

出演:安井昌二、香月美奈子、コロムビア・ローズ、高品格

腹を刺された男伸次(三島謙)が子分(高品格)に連れられ医師が不在中の病院に担ぎ込まれる。看護師の石川道子(香月美奈子)は伸次の顔を見て驚く。彼は昔道子の恋人だったのだ。彼女は止血剤をうって応急処置をするが、医師の秋山(安井昌二)が到着した時には男は死んでしまう。実はこの止血剤は婦長の佐藤のぶ(新井麗子)がブローカーから買った粗悪品であった。発覚を恐れた佐藤は男の死を道子の処置のミスのせいにしようとし、秋山との結婚を望む院長の娘高野佳代子(千葉麗子)に秋山と道子の関係を匂わせたり、子分から買った伸次と道子が付き合っている頃の写真を使って病院を追い出そうとする。医師の秋山は道子に結婚を申し込むが、伸次と交際していた過去がある道子はこれを断り、病院も辞めてしまう。
初代コロンビア・ローズの同名の曲をベースにした歌謡映画で彼女自身も看護師を演じ、歌う(意外と演技も巧い)。非常にシンプルなメロドラマ。婦長役新井麗子がわかりやすい悪役を好演。【福】
日活
どうせ拾った恋だもの | 映画 | 日活 過去の暗い影に悩み、酷な運命に堪えてひたすら愛する人への思慕に幸福の夢を追う乙女の姿を描いた歌謡哀愁篇

映画「警視庁物語 顔のない女」(1959)

冒頭渋谷の街からハチ公前広場までが映し出される。中央で建設中なのが峯岸ビル(現「QFRONT」宇田川町21-6)。その左が七店街ビル(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)。峯岸ビルの隣が「渋谷日活」と「渋谷松竹」(「現西武渋谷店A館」宇田川町21-1)。右下の三和銀行の一帯は現「MAGNET by SHIBUYA109」(神南1-23-10)。

作品データ
映画「警視庁物語 顔のない女」
監督:村山新治

1959(昭和34)年/東映東京

出演:松本克平、神田隆、堀雄二、南廣、花澤徳衛、山本麟一、須藤健、佐原広二、片山滉、岩上瑛 、佐久間良子、沢村貞子、加藤嘉 、菅井きん

荒川土手でバラバラ死体の胴体部分が発見される。別々の場所からその他の部分も見つかるがなかなか身元が割れない。死体の顔から摘出された義歯と美容整形で隆鼻手術に使う象牙を手がかりに捜査を進める刑事達。歯科医の証言で被害者はキャバレーの女給小沢初江と判明。荒川に何かを投げ込もうとしていたところを目撃された車の持ち主の男、初江と関係のあった男などを追うがいずれも真犯人ではなかった。「事件当夜仙ちゃんと云う男に車を貸した」という車の持ち主の妻の証言から米倉仙三という男が捜査線上に浮かび上がる。
7人の刑事達が足を使ってコツコツ捜査する「警視庁物語」シリーズの第9話。「マニキュアやペディキュアをしている女性は売春婦」という偏見、水上生活者、ダルマ船の酒場、ハンカチタクシーといった当時の風俗が描かれている。車の持ち主の妻に杉村春子、歯科医に加藤嘉、被害者が住んでいたアパートの大家に菅井きん、被害者が愛用していた訪問販売の化粧品会社の販売部長に高橋とよ…と脇役がやけに豪華な一作。【福】

映画「雑沓に光る眼」(1959)

タイトル後、東京の繁華街の映像がクロスフェードしながら映し出される。
その一つが渋谷駅前。左側が「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)。「渋谷西村」の表示が見える。右は「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)。

作品データ
映画「雑沓に光る眼」
監督:小杉勇

1959(昭和34)年/日活

出演:二谷英明、中村万壽子、丘野美子、宍戸錠

刑務所から出所し東京に帰る元スリの野口武(二谷英明)は車内で家出娘根本朝子(中村万寿子)と知り合った。上野駅で別れた二人だが、野口は弟分の花田健次(宍戸錠)が彼女の財布をするのを見つけ、花田から財布を取り返す。しかしすでに彼女の姿は見えなかった。花田に足を洗わせようとする野口は花田の恋人藤村ミユキ(丘野美子)を訪ねるが、そこで家で娘の財布をすり、親切を装って娘に近づき売春させる組織の話を聞いた。野口は根本朝子のことが気にかかったが、まさにその頃彼女は売春組織の元締山田辺陽子(広岡三栄子)の毒牙にかかろうとしていた。【福】
日活
雑沓に光る眼 | 映画 | 日活 大都会の裏面に巣食う戦慄の秘密売春組織に対決する男を異常な迫力で描くアクション娯楽篇

映画「狂熱の季節」(1960)

明(川地民夫)と勝(郷鍈治)は鑑別所を出ると車を盗んで渋谷に向かい、ハチ公前広場で外国人の客を連れたユキ(千代侑子)と落ち合う。車から顔を出す明(川地民夫)の背後に「大盛堂書店」「西村フルーツパーラー」「渋谷松川」などが入った「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店」宇田川町22−2)が見える。

作品データ
映画「狂熱の季節」
監督:蔵原惟繕

1960(昭和35)年/日活

出演:川地民夫、郷鍈治、松本典子、千代侑子、長門裕之

鑑別所帰りの明が富裕層の文子と出会ったことで、彼女の人生に再生不能な傷跡を残していく。刹那的に生きる明と難しい理屈で自らを追い詰めていく文子の対比。
富裕層の描き方がカリカチュアライズされすぎで、明の過剰に奔放な演技と併せて滑稽に見えてしまう点はあるが勢いのある映画だ。戦災復興とオリンピックで建設まっさかりの渋谷、いたるところが工事中だ。【福】
日活
狂熱の季節 | 映画 | 日活 インテリ族とビート族、二組の若い男女の対比の中に虚しく燃焼する青春の狂態を、鋭い感覚で描破する異色問題篇。

映画「続べらんめえ芸者」(1960)

ラスト、無事結ばれた小花(美空ひばり)と二宮(高倉健)がオープンカーで東京を走りまわる。
場所は道玄坂下、道玄坂から駅前交差点へ向かう角度のショット。
右の黄色いテントは「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)。「宮田の家具」の看板の「具」の字が見えている。
その左は「第一銀行」(現「みずほ銀行渋谷中央支店」宇田川町23-3)。
その奥「ワシントン靴店」の看板は現在「アディダス」がある「Fpg Links Shibuya Dogenzaka」(宇田川町23-5)。
左側の赤と黄色のテントがあるのは「大林百貨店」(現「渋谷駅前ビル」道玄坂2-3)。洋裁生地店「丸南」(現「サンドラッグ 渋谷 道玄坂 下 店」道玄坂2-5-1)の看板も見える。

作品データ
映画「続べらんめえ芸者」
監督:小石栄一

出演:美空ひばり、高倉健、吉川満子、清川虹子、柳谷寛、桜京美、浪花千栄子、中原ひとみ、加藤嘉、柳永二郎、神田隆、山村聰、雪代敬子、今井俊二、丸山明宏、沢彰謙、杉義一

芸者小花(美空ひばり)は柳橋の待合「春日」の孫娘だった。母(吉川満子)は今では春日をたたみ、天ぷら屋を経営している。叔母のまき(清川虹子)は今は別の待合になっている春日を買い戻ろうと画策していた、一方小花はオリエント電気の技師二宮(高倉健)と知り合い懇意になるが、二宮にさかんにアプローチをしてくる千沙子(中原ひとみ)が邪魔だった。千沙子はまきに対抗して春日を買い戻そうとする杉(浪花千栄子)の娘だった。春日と二宮をめぐり小花の家族と千沙子の家族が対立することとなった。【福】

映画「真昼の誘拐」(1961)

右端の電光掲示板は「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6 )、「うたごえ全集」「週刊朝日」のネオンが並んで光っているビルが「大盛堂書店」が入っている「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22−1)、中央奥の交差点は道玄坂下交差点でその先端にあるのが「洋品店ミツマル」(現「SHIBUYA109 渋谷店」道玄坂2-29-1)、「丸南」は洋裁生地店「マルナン」(現「サンドラッグ​渋谷​道玄坂​下​店」道玄坂2-5-1)、その左の色々なネオンがついているのが戦後建てられたマーケット「大林百貨店」(現「渋谷駅前ビル・大外ビル」道玄坂2-3)。

作品データ
映画「真昼の誘拐」
監督:若杉光

1961(昭和36)年/日活

出演:高橋英樹、中尾彬、沢本忠雄、武内悦子、奈良岡朋子、山内明

日活
真昼の誘拐 | 映画 | 日活 学生グループが刺激を求めて少女を連れ出したことから、思わぬ大事件に発展する。デビュー間もない高橋英樹、中尾彬が出演した異色青春ドラマ。

映画「闘いつづける男」(1961)

オープニング、由良二郎(和田浩治)が自転車で道玄坂を下るシーケンスが続く。奥正面の洋品店「三丸」は現「SHIBUYA109 渋谷店」(道玄坂2-29-1)。「パウリスタ」は現「マツモトキヨシ SHIBUYA DOGENZAKA FLAG」(宇田川町23-4)。「第一銀行」は現「みずほ銀行渋谷中央支店」(宇田川町23-23)、アーケードがある「七店街ビル」は現「渋谷西村總本店ビル」(宇田川町22-1)および隣の黄色いビルの「マツモトキヨシ 渋谷Part1店」(宇田川町22-3)。

作品データ
映画「闘いつづける男」
監督:西河克己

1961(昭和36)年/日活

出演:和田浩治、吉永小百合、葉山良二、白木マリ、郷鍈治、殿山泰司、神山繁、金子信雄、佐野浅夫、高品格、井上昭文、千代侑子、三崎千恵子、大森義夫、紀原土耕、青木富夫、木島一郎、黒田剛、水木京二、二木草之助

由良二郎(和田浩治)はそば屋で働きながら、ボクシングのチャンピオンを目指し鞍馬正人(殿山泰司)のジム、鞍馬拳闘倶楽部でトレーニングを続けていた。彼には川路プロモーター事務所の川路美緒(白木マリ)も目をつけていた。彼女はボクシング界から姿を消していた城木喬二郎(葉山良二)を探し出し二郎のトレーナーに充てた。やがて大学ボクシング界の強者江見克彦(郷鍈治)との試合が決まった。しかし悪徳プロモーターの大沢(金子信雄)は鞍馬への借金を材料に八百長をするよう鞍馬拳闘倶楽部に迫ってきた。【福】
日活
闘いつづける男 | 映画 | 日活 世界チャンピオンの栄光の道へ挑戦する一ボクサーとトレーナーのきびしい生活を描く本格的ボクシング映画

映画「女の座」(1962)

四女夏子(司葉子)の見合いのシーンの前に窓から見た渋谷の街が映る。
渋谷駅西口方面から見たアングル。右端が「東急百貨店東横店」、その左のナショナルのネオンがあるのは「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)、その左の塔状の建物は「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22−1)、左端の「タカラヤ」の垂れ幕があるのは「渋谷駅前会館」(現存、道玄坂1-3-1)。中央に車庫に向かう銀座線が見える。

作品データ
映画「女の座」
監督:成瀬巳喜男

1962(昭和37)年/東宝

出演:高峰秀子、杉村春子、笠智衆、草笛光子、司葉子、小林桂樹

石川家の父金次郎(笠智衆)は後妻のあき(杉村春子)、亡くなった長男の妻芳子(高峰秀子)、その息子健(大沢健三郎)、四女夏子(司葉子)、五女雪子(星由里子)と暮らし、次女梅子(草笛光子)は離れに暮らしていた。ある日金次郎が倒れ、長女松代(三益愛子)と夫の良吉(加東大介)、次男次郎(小林桂樹)と妻の蘭子(丹阿弥谷津子)、三女路子(淡路恵子)と夫の正明(三橋達也)が集まった。
ある日松代夫婦が経営する下宿に入った六角谷(宝田明)という青年があきの生き別れの息子ということが判明する。長らく独身だった梅子は六角谷に好意を抱くが、一方六角谷は芳子に言い寄っていた。なかなか九州の自宅に帰らず疎まれる路子夫婦、勉学に悩む健、気象庁に勤める青年青山(夏木陽介)に思いを寄せる夏子と雪子、オリンピック道路の開通に伴う立ち退き問題など様々な問題が石川家に起き始める。
いつになく穏やかな杉村春子、一見好男子だが信用がおけない宝田明、悪い人ではないが女性皆に疎まれる三橋達也の演技が冴える。【福】

映画「アリバイ」(1963)

ラストシーン。
渋谷駅前交差点の夜景。左側ネオンが集積しているのは戦後建てられたマーケット「大林百貨店」(現「渋谷駅前ビル」「大外ビル」道玄坂2-3)。その後の丸いネオンは道玄坂の「渋谷東宝」(現「渋東シネタワー」道玄坂2-6-17)。「マタンゴ」を上映中のようだ。各階が白く光り屋上に縦長のネオンがあるのは「長谷川スカイラインビル」(現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」道玄坂2-29-20)、「東亜」は現「ハイマンテン渋谷ビル」(宇田川町23-5)。「TEXTILE WORLD TOA」と名称を変更し神南で現在も営業中。「渋谷西村」「森永の洋菓子」は「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)、一番右は「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)。

作品データ
映画「アリバイ」
監督:牛原陽一

1963(昭和38)年/日活

出演:二谷英明、 小高雄二、 渡辺美佐

経理士が自宅で銃殺され、現場から100万円の小切手が紛失した。畑中部長刑事(二谷英明)は拳銃の出どころを追ううち拳銃ブローカーの大野(小高雄二)という男に行き着く。警察は大野が犯人と目星をつけるが、大野には同時刻にある薬局にいたという目撃者がおり、また店内からは大野の指紋も検出された。一方小切手の発行主から汚職担当の捜査二課が長年目をつけていた中央貿易公司社長の呉羽(陶隆)が浮かび上がり、事件は複雑さを増していった。
警視庁協力のもと作られた本作は当局に配慮したためか堅実さはあっても今ひとつスリルに欠ける。【福】
日活
アリバイ | 映画 | 日活 偽装されたアリバイ工作を崩すべく、必死の努力を傾ける捜査担当刑事の活躍を描く。

映画「暗黒街大通り」(1964)

冒頭、東京の繁華街各所が映るが、その中で渋谷の駅前が映る。
左側の丸に緑のネオンは「緑屋」(現「渋谷プライム」道玄坂2-29-5)、横に照明が何本も延び上に長谷川工務店の赤いネオンがあるのは「長谷川スカイラインビル」(現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」道玄坂2-29-20)、大きく「東亜」の文字の看板は生地専門店「東亜」(現「FPGリンクス渋谷道玄坂」宇田川町23-5)、「宮田の家具」「森永の洋菓子」のネオンは「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-2)。

作品データ
映画「暗黒街大通り」
監督:井上梅次

1964(昭和39)年/東映

出演:高倉健、梅宮辰夫、待田京介、三田佳子、金子信雄、安部徹、大木実

やくざの忍朝二郎(大木実)はある日3人の息子の目の前で殺される。黒岩元(安部徹)率いる黒岩組のしわざと思われた。3人の息子は中万組の中田万造(金子信雄)のもとに引き取られるが、息子たちの結束の固さが将来自分を脅かすことになると考えた中田は3人を離れ離れの家に奉公に出そうとするが、それを告げられた晩に3人は家出した。十数年後成人した鉄也(高倉健)、銀二郎(梅宮辰夫)、健三(待田京介)の3兄弟が中田のもとに帰ってきた。銀二郎は銃の達人、健三は強肩のパンチャーになっており、3人とも父の組の再興を夢見ていた。【福】

映画「愛しながらの別れ」(1964)

強盗と間違えられた勝太(浜田光夫)は人々から追われるが最後には警官に確保される。
場所は現「SHIBUYA109」前の道玄坂下交差点。109前から渋谷駅方面を見ている角度。左側「第一銀行」の看板は現在の「みずほ銀行渋谷中央支店」(宇田川町23-3)、「家具の宮田」は「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-2)。右手に「東急百貨店東横店」。

作品データ
映画「愛しながらの別れ」
監督:江崎実生

1964(昭和39)年/日活

出演:浜田光夫、和泉雅子、山内賢

バーテンの森本勝太(浜田光夫)はやくざ新生会の息のかかった店を辞め、新しいアパートに住みついた。アパートの管理人一家は、夫を亡くした母親の政江(東恵美子)は愛人(近藤宏)との情事に溺れ、息子の利夫(山内賢)はやくざになり家を出て、娘の光枝(和泉雅子)がひとりで病気の祖母カネ(原泉)や妹たちの面倒をみていた。勝太はかたぎの職につき新生活を始め光枝との交流も深まったが、ある日新生会時代の仲間敏坊(高島稔)が訪ねてきて金を無心する。【福】
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日活
愛しながらの別れ | 映画 | 日活 向学心に燃えるアルバイト青年と継母という薄幸のなかに苦しむ少女との美しくも哀しい純愛を浜田・和泉で描いた感動篇。

映画「殺られてたまるか」(1964)

ラスト近く、車で家に帰る都築敏(二谷英明)。
渋谷駅前交差点から道玄坂方向の眺め。
右から洋装生地「ミノリ」があるのは「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)、「森永の洋菓子」「千野時計店」「西村」「宮田の家具」は「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)、「東亜」のネオンは現在「アディダス」がある「FPGリンクス渋谷道玄坂」(宇田川町23-5)、照明が水平に並んでいるのは「長谷川スカイラインビル」(現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」道玄坂2-29-20)、その背後◯に「緑」の看板が「緑屋」(現「渋谷プライム」道玄坂2-29-5)

作品データ
映画「殺られてたまるか」
監督:山崎徳次郎

1964(昭和39)年/日活

出演:二谷英明、山本陽子、笹森礼子、玉川伊佐男、梅野泰靖、深江章喜、伊藤寿章

刑務所から出所後、故郷に戻った都築敏(二谷英明)。街でやくざに絡まれている桂子(山本陽子)を助けたことから彼は街を仕切る花村組に目をつけられることになる。そんな彼に声をかけてきたのが、花村組の支配を切り崩そうとしている関根(玉川伊佐男)だった。やくざの支配から脱したい地元の商店主や都築は関根のもとに結集する。【福】

映画「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964)

金星人の取材を続ける直子(星由里子)が放送局に連絡するシーン。
直子が電話しているのは渋谷駅前。
左端のビルが「長谷川スカイラインビル」(現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」道玄坂2-29-20)、中央が「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)、右が「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)。

作品データ
映画「三大怪獣 地球最大の決戦」
監督:本多猪四郎

1964(昭和39)年/東宝

出演:夏木陽介、小泉博、星由里子、若林映子、ザ・ピーナッツ

日本が異常な温暖気候に見舞われ、放送局の進藤(夏木陽介 )と 直子(星由里子)はこの件を取材していた。そんな中、自称金星人の女性(若林映子)が各所に現れては地球の大変動を警告する。やがて阿蘇山からラドンが、北極海からゴジラが、金星からキングギドラが現れ、日本は危機に見舞われる。【福】

映画「犯罪のメロディー」(1964)

劇中街の風景がインサートされる。
道玄坂下から渋谷駅前交差点方面を見る角度。
左から「第一銀行」は現「みずほ銀行渋谷中央支店」(宇田川町23-3)、「宮田の家具」は「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)、奥のガードは宮益ガード、その右には「東急百貨店東横店」が見えている。右端の「マルナン」は現「サンドラッグ 渋谷道玄坂下店」(道玄坂2-5-1)。

作品データ
映画「犯罪のメロディー」
監督:井上梅次

1964(昭和39)年/松竹

出演:寺島達夫、待田京介、吉田輝雄、菅原文太、安部徹、久保菜穂子、石黒達也、鰐淵晴子、桑野みゆき

プロボクサーの青島徹(待田京介)はチャンピオン戦の途中で不調をきたし突然倒れた。医師の診断によれば脳腫瘍によりあと三か月の命だという。残りの人生を有意義に生きようとした彼はアパートの隣の部屋に住む看護師小林美紀(鰐淵晴子)が勤める病院に子供の医療施設を作るために自分の保険金を寄付しようとする。しかし彼の保険金は保険会社の社員が持ち逃げをしていた。彼は彼同様余命の短いトランペッター手塚丈太郎(吉田輝雄)とともに国際闇金融組織の資金を狙うことにした。【福】
松竹株式会社
犯罪のメロディー 松竹株式会社の公式サイトです。当社配給の映画作品やアニメ・特撮の劇場作品、OVAおよびテレビ作品の情報をご紹介しています。

ドラマ「特別機動捜査隊 第136話『エゴイスト』」(1964)

立石主任(波島進)率いる立石班は被害者の財布から金を抜き取り捨てたというルミ(松浦波路)を伴い現場付近で財布を捜索する。その直前に現場付近の俯瞰がインサートされる。
現場は渋谷駅付近。
手前の線路は山手線。中央「玉坪の投資信託」の看板一帯からその右「三和銀行」にかけては「三千里薬品神南店」や「天津甘栗」のある現「MAGNET by SHIBUYA 109」(神南1-23-10)。
中央左「ピカソ展」の垂れ幕があるのは「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)。その右、画面中央の建物は「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)。その右の「三井銀行渋谷支店」と塔のある「渋谷松竹」は現在「西武渋谷店A館」(宇田川町21-1)。

作品データ
ドラマ「特別機動捜査隊 第136話『エゴイスト』」
監督:伊賀山正光

1964(昭和39)年/NET

出演:波島進、南川直、岩上瑛、鈴木志郎、仲原新二、上田侑嗣、館敬介、植田譲、松風はる美、松浦浪路、岡野耕作、斉藤英雄、春江ふかみ、加藤澄江、進藤幸、水沢摩耶

路地裏で頭から血を流し死んでいる男が発見され、警視庁捜査一課の立石主任(波島進)率いる立石班は現場へ急行した。現場付近で挙動不審だった売春婦ルミ(松浦波路)に事情聴取すると、彼女は現場から慌てて立ち去った男を見ていること、その後被害者の財布から現金を抜き取り財布を捨てたことが判明した。翌日、現場付近の川から発見された財布からドライブクラブの会員証が発見され、被害者の氏名は谷隆かと思われたが、前日に谷が会員証を友人の田端利夫に貸したことがわかった。またルミの証言から重要参考人である現場から立ち去った男のモンタージュが作られた。
なお、ドライブクラブというのは現在のレンタカー。【福】

映画「爆弾男といわれるあいつ」(1967)

タイトルの直後、熊五郎(東京ぼん太)の登場シーン。背後に渋谷駅前ビル、東亜、七店街ビルが映る。

作品データ
映画「爆弾男といわれるあいつ」
監督:長谷部安春

1967(昭和42)年/日活

出演:小林旭、東京ぼん太、内田良平、岡崎二朗、青木義朗、藤竜也、万里昌代、嘉手納清美

ギター1本で街から街へ渡り歩く歌手都築浩介(小林旭)は、弟分熊五郎(東京ぼん太)の恩師が長岡で殺されたとの話を聞き、熊五郎に同行し長岡へ向かう。警察署で恩師の娘麻子(嘉手納清美)から話を聞くと、恩師は現金強奪をたまたま目撃したため殺されたという。ギャングたちが残した銃弾は線状痕を残さない特殊なもののと聞き、浩介は以前自分を同様の銃弾で狙ったある男に思い当たる。
長岡の名物を盛り込み、アクションもたっぷりあるのだが全く盛り上がらない作品。藤竜也のむだ遣い。【福】
日活
爆弾男といわれるあいつ | 映画 | 日活 ギターひとつの気ままな稼業旭とぼん太がぶらりと流れてきた越後路長岡で現金輸送車を襲った五人組ギャングを叩きつぶすシリーズ第4弾。

ドラマ「特別機動捜査隊 第281話『正午のアリバイ』」(1967)

美容師浅野晴子(高倉みゆき)と助手の中西(笠達也)が結婚式場への出張から美容室へ戻る途中、車を降り洋品店に寄る。
左側「(森永の)洋菓子」の看板があるビルは「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)。
右側の「渋谷食堂」「靴 富士屋」「寶華本店」の看板のビルは「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)。なお「渋谷食堂」はこのビル内ではなく現「IKEA」(宇田川町24-1)の位置にあった。

左側「1階 森永ケ(ーキ?)」「地階 喫(茶店?)」「千野時計店」の看板があるビルは「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)。

被害者矢島宏(児玉謙二)を愛人にしていた浅野晴子(高倉みゆき)に事情を聞いたところ、被害者が殺害された時間には渋谷にいたというアリバイがあった。
中央の高倉みゆきの背後「森永」の看板が見えるビルは「七店街ビル」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22-1)。

作品データ
ドラマ「特別機動捜査隊 第281話『正午のアリバイ』」
監督:渡辺成男

出演:中山昭二、島宇志夫、鈴木志郎、仲原新二、上田侑嗣、菅沼正、伊達正三郎、森山周一郎、北原隆、髙島英志郎、高倉みゆき、山田康雄、茅島成美、井上真樹夫

原宿のマンションで歌手矢島宏(児玉謙二)が刺殺された。彼は著名な美容師浅野晴子(高倉みゆき)の愛人で、前夜も浅野が矢島の部屋を訪れたところを目撃されていた。浅野晴子に事情聴取すると、矢島が殺された時間には着付けの依頼があり渋谷まで出かけたが依頼者には会えなかったという。また浅野晴子は助手の中西(笠達也)とも特別な関係があり、夫の次郎(山田康雄)とは別居同然の関係にあることが判明した。
同じシーンでの共演はないがアニメ「ルパン三世」のルパンの声優山田康雄と五エ門の井上真樹夫が出演している回。【福】

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