テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」第24話「砂の上の宝」

トワイライトゾーン

はじめに

「ミステリーゾーン」(原題「The Twilight Zone」)は、日本で1960年代に放送されていたアメリカ製作のドラマシリーズ。
脚本家のロッド・サーリングがホスト(案内役)を務める1話30分完結方式のSFドラマで、アメリカでは1959年から1964年までCBSで放送されていました。
今年の1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の終盤から視聴開始。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめておくことにしました。ネタバレおおいにありなのでこれから見る予定がある方はご注意ください。

不思議な物語が決して不思議ではなくなる世界。
空想の力によってのみ知ることのできる謎の世界。
ではミステリーゾーンのお話をこのテレビでご覧ください。

「ミステリーゾーン」OPナレーションより

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」
第23話「幻の砂丘」
A Hundred Yards over the Rim
 
1847年、ある一団が西を目指し出発した。飢えと病気で苦しむ中、彼らは見たこともない光景を目の当たりにする……。
 
出演:クリフ・ロバートソン、ジョン・クロフォード、ジョン・アスティン
脚本:ロッド・サーリング
監督:バズ・キューリック
 
放送日:2021/02/13(スーパー!ドラマTV)
オリジナル放送日:1961/04/07(米CBS)

声の出演

堀井真吾
石住昭彦 花田光 八十川真由野 野々村のん
横堀悦夫 藤城裕士 河野智之

翻訳 松田海 演出 中野洋志

コメント(ネタバレ有)

砂の上の宝
llustrated by Shinobu Yoshino

100万ドル相当の金塊の強奪に成功した4人組がデス・バレーにある洞窟に金塊を運び込む。4人は元教授のファーウェル、火薬の専門家ブルックス、エンジニアのアーブ、前科者のデクルツ。洞窟には4基の人工冬眠装置が置いてあり、4人は人工冬眠で事件のほとぼりがさめた100年後に金を使う計画だ。装置の中に入るとガスが噴出し、4人は100年の眠りにつく。
次のシーンで男たちは次々に目覚めてくる。身体機能が停止したため髪も爪も伸びておらず、洞窟の外の風景も変わっていないため彼らは不安を感じはじめたが、アーブが白骨化しているのを見つけ100年が経過したことを知る。アーブの装置は落石で破壊されていたのだ。服を着替え車で街に戻ろうとする3人。グルックスが備蓄していた水をとりにいこうとしたところ、デクルツは車を発進させブルックスをはねて殺す。車はそのまま谷底へ落ちてしまう。
分け前は増えたが移動手段がなくなったので2人はリュックで金塊を背負い徒歩で街に向かうことにする。炎天下の荒野、延々と伸びる道路を歩く2人。道中ファーウェルは水筒をなくしてしまったことに気づく。デクルツは水一口を金の延べ棒1本で売るともちかけ、ファーウェルはやむなくそれに従う。翌日デクルツが水の価格を延べ棒2本につり上げたため、もはやファーウェルのリュックには2,3本の延べ棒しか残っていなかった。その状況をせせら笑うデクルツ。ファーウェルは腹を立て金塊でデクルツを殴り殺す。1人で水も持たず、もはやリュックも放棄し、2本の延べ棒だけを手に持ち歩くファーウェル。もはや落とした1本を拾う気力もなくなり、彼は倒れてしまう。
倒れた彼のもとに現れる男性。ファーウェルは朦朧としながら、金をやるから街まで連れて行くように頼むが、そのまま力尽きる。男性は延べ棒を拾うと車に戻り、妻にファーウェルの最後の言葉を伝える。夫妻は次のような会話をする。「誰だって今頃砂漠を歩いていれば狂うさ」「まるで金が貴重なもののような口ぶりだったよ」「昔は貴重だったんでしょ」「金がつくれない時代の話さ」夫婦は金塊を投げ捨てその場を去っていく。

人工冬眠装置はスーパーの陳列棚のようなしろもの。夫婦が乗っていた車はなかなかかっこいいデザインだが、これは「禁断の惑星」に登場するジープを流用している。アーブのガイコツが服を着ていないのはおかしい。
冬眠中死んでしまうアーブ役のジョン・ミッチャムはロバート・ミッチャムの実弟。【吉】

▼「禁断の惑星」(1956)予告編