テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」第23話「幻の砂丘」

トワイライトゾーン

はじめに

「ミステリーゾーン」(原題「The Twilight Zone」)は、日本で1960年代に放送されていたアメリカ製作のドラマシリーズ。
脚本家のロッド・サーリングがホスト(案内役)を務める1話30分完結方式のSFドラマで、アメリカでは1959年から1964年までCBSで放送されていました。
今年の1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の終盤から視聴開始。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめておくことにしました。ネタバレおおいにありなのでこれから見る予定がある方はご注意ください。

不思議な物語が決して不思議ではなくなる世界。
空想の力によってのみ知ることのできる謎の世界。
ではミステリーゾーンのお話をこのテレビでご覧ください。

「ミステリーゾーン」OPナレーションより

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」
第23話「幻の砂丘」
A Hundred Yards over the Rim
 
1847年、ある一団が西を目指し出発した。飢えと病気で苦しむ中、彼らは見たこともない光景を目の当たりにする……。
 
出演:クリフ・ロバートソン、ジョン・クロフォード、ジョン・アスティン
脚本:ロッド・サーリング
監督:バズ・キューリック
 
放送日:2021/02/13(スーパー!ドラマTV)
オリジナル放送日:1961/04/07(米CBS)

声の出演

堀井真吾
石住昭彦 花田光 八十川真由野 野々村のん
横堀悦夫 藤城裕士 河野智之

翻訳 松田海 演出 中野洋志

コメント(ネタバレ有)

幻の砂丘
llustrated by Shinobu Yoshino

1847年ニューメキシコの砂漠。オハイオを出て西部のカリフォルニアを目指す3台の馬車。馬車に乗る何組かの家族はすでに1年以上旅を続け食料や水も尽きかけており、リーダー、クリスの息子も肺炎を起こし床にふせている。
旅に疲れ果てオハイオに帰ろうという仲間たちに対し、クリスだけは旅を続けることを主張する。クリスは仲間を説得するために近くにある砂丘の向こう側を確認してくるといい、一人砂丘に上る。

砂丘に上ったクリスが見たものは、立ち並ぶ送電塔、道路を走る巨大なトラックだった。驚いたクリスはもときた方を振り返るが、馬車はどこにもいなくなっていた。道路沿いの遠方に煙が立ち上るのをみたクリスはそちらに向かう。それは一軒のカフェだった。

店主は古風な風体をしたクリスに声をかけるが話のつじつまが合わない。店主は落ち着かせようととりあえずクリスを店に入れ水を飲ませ、妻にクリスの傷を治療させる。
話の中でクリスは近くに自然の泉があることを知り、またペニシリンという薬を知る。
店内の見るものすべてが見慣れないクリスが店内を見回しているとカレンダーの1961という年号を発見し、自分が100年以上未来にきてしまったことを知り愕然とする。
店主が呼んだ医師がクリスを診察すると、歯の詰め物が現在では使わない古いタイプだということに困惑し、とりあえず保安官を呼び身柄を預けることにする。
その時奥の部屋で横になっていたクリスが百科事典を手にして飛び出してくる。百科事典の中に息子の名前を見つけたという。読んでみると息子は高名な小児科医になっていた。
息子の未来を知ったクリスは矢も盾もたまらずペニシリンをポケットに入れると仲間の元へと走り出す。

その時保安官が到着する。保安官と店主はクリスを追っていくが、丘を越えるとクリスの姿は消えている。
一方クリスが丘の上にたつと仲間の馬車が見えた。後ろを振り返ると送電塔も道路もなく一面の砂漠が広がっている。仲間の元にもどったクリスは近くに泉があることを告げ、再びカリフォルニアに向けて意気揚々と出発する。
店主が店に戻り、丘の上でクリスを見失ったという。追う途中で店主が拾った銃は、クリスが持っていた銃だった。しかしそれは先程までとは違い砂漠に長年置いてあったかのようにボロボロになっているのだった。

クリス役のクリフ・ロバートソンは1968年、「アルジャーノンに花束を」を原作にした「まごころを君に」でアカデミー主演男優賞受賞。馬車の一行の中に「アダムズ・ファミリー」でアダムズ一家の主ゴメスを演じたジョン・アスティンがいる。【吉】