テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」第25話「沈黙の世界」

トワイライトゾーン

はじめに

「ミステリーゾーン」(原題「The Twilight Zone」)は、日本で1960年代に放送されていたアメリカ製作のドラマシリーズ。
脚本家のロッド・サーリングがホスト(案内役)を務める1話30分完結方式のSFドラマで、アメリカでは1959年から1964年までCBSで放送されていました。
今年の1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の終盤から視聴開始。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめておくことにしました。ネタバレおおいにありなのでこれから見る予定がある方はご注意ください。

不思議な物語が決して不思議ではなくなる世界。
空想の力によってのみ知ることのできる謎の世界。
ではミステリーゾーンのお話をこのテレビでご覧ください。

「ミステリーゾーン」OPナレーションより

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」
第25話「沈黙の世界」
The Silence
 
会員制クラブでしゃべり続けているテニソン。苦々しく思って見ていたアーチーは、テニソンにある賭けを持ちかける。
 
出演:フランチョット・トーン、リアム・サリバン、ジョナサン・ハリス
脚本:ロッド・サーリング
監督:ボリス・セイガル
 
放送日:2021/02/14(スーパー!ドラマTV)
オリジナル放送日:1961/04/28(米CBS)

声の出演

※声の出演クレジットなし

コメント(ネタバレ有)

沈黙の世界
llustrated by Shinobu Yoshino

ある会員制クラブ。
メンバーのテイラーは若い会員テニスンの冗舌さに心底うんざりしており、節操も礼儀もない無教養な人間として嫌っていた。
テイラーは弁護士の会員アルフレッドに、先日手紙で送った提案は合法か非合法かを尋ねる。アルフレッドから非合法とまではいえないという回答を得た彼はボーイにメモを預け、テニスンに渡すよう伝える。
メモを見て唖然とするテニスン。会員全員の注目が集まる。テイラーは会員全員にメモの内容を伝える。そのメモの内容はテニスンが1年間沈黙を守れば50万ドルを支払うという挑戦だった。挑発するテイラーに対しテニスンは怒りにまかせ賭けをうけてたつと答える。

クラブ内につくられたガラス張りの部屋でテニスンの生活が始まる。長くても2か月というテイラーの予想に反し、4か月以上も無言の生活を続けるテニスン。アルフレッドはばかな賭けをやめるようテイラーに忠告するが、テイラーはテニスンがまもなく音を上げるとたかをくくっている。
9か月目。テニスンの部屋にテイラーが現れ、今賭けを降りても1000ドル払うと持ちかける。拒否するテニスンに対し、テイラーは奥さんが若い男と会っているのを見たといって動揺させる作戦に出る。
その後もたびたび妻の浮気を吹き込むがテニスンは動揺するが屈しない。10か月目には6000ドル払うと持ちかけるが、テニスンは苦痛の表情を見せながらも承諾しない。怒るテイラー。

そして賭けが成立する当日。クラブに会員が集まる。アルフレッドはテイラーに対し、警告したにもかかわらず自滅の道を選んだ、汚い手を使ったことも会員に知れ渡っていると言ってなじる。
時計が約束の時間を告げる。テニスンはドアから悠々と現れ、テイラーの前に立つと手を差し出す。進退窮まったテイラーは、数年前に金を失い1000ドルすら用意できないことを告白し、テニスンは強い男だった、自分はクラブを退会すると言って去ろうとする。
テニスンはテイラーの腕をつかみ怒りの表情をみせる。会員たちがテニスンにもう言葉を発していいのだと語りかける。テニスンはメモに何か書きつけるとテイラーに渡す。メモには、自分が負けるのは分かっていたので、1年前思い切って声帯を切除したと記してあった。そしてテニスンが首にまいていたネッカチーフを外すと、彼の首には大きな傷跡がある。会員たちは言葉を失う。

珍しくSF的な設定がないエピソード。テイラーとテニスンの評価が最後には逆転する演出が秀逸。
弁護士アルフレッド役にジョナサン・ハリス。第17話「No.22の暗示」にも出演している、「宇宙家族ロビンソン」で人気になったドクター・スミス。ボーイ役シリル・デレヴァンティは第16話「8時間の奇蹟」をはじめトワイライト・ゾーンのエピソードに何作も登場している常連。【吉】