「ミステリーゾーン シーズン1」第10話「審判の夜」

はじめに

2021年1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の途中から見始めました。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめることにしました(2022年1月に「スーパー!ドラマTV」でシーズン1の再放送がありました。 これで「ミステリーゾーン」1〜5コンプリートできます。スパドラさんありがとう!)。

※ネタバレおおいにありですので、これから見る予定がある方はご注意ください。

目次

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン1」
第10話「審判の夜」
Judgment Night

1942年。ドイツ出身の男は自分の名前しか思い出せず、なぜ、ニューヨーク行きのイギリスの貨物船に乗っているのかも覚えていなかった。ただ、その船が沈没することだけは確信していた。

脚本:ロッド・サーリング
監督:ジョン・ブラーム

放送日:2022/01/08(スーパー!ドラマTV)

オリジナル放送日:1959/12/04(米CBS)

出演者

カール・ランサー:ネヘマイア・ペルソフ/バーバラ・スタンリー:ディアドラ・オーウェンズ/副操縦士マクラウド:パトリック・マクニー/キャプテンウィルバー:ベン・ライト/デヴロー少佐:レスリー・ブラッドリー/バーテンダー:ケンドリック・フックサム/ジェリー・ポッター:ヒュー・サンダース/第一給仕:リチャード・ピール/第二給仕:ドナルド・ジュルノー/エンジニア:バリー・バーナード/ミューラー中尉:ジェームズ・フランシスカス/小さな女の子:デビー・ジョイス(クレジットなし)/スキー帽の船乗り:ロバート・マッコード(クレジットなし)
ナレーター:ロッド・サーリング

声の出演

堀井真吾/石塚運昇 宮田光 長克巳 加藤沙織/手塚秀彰 伊井篤史 遠藤純一 志村知幸/翻訳 松田海/演出 中野洋志

コメント(ネタバレ有)

llustrated by Shinobu Yoshino

1942年、英国の貨物船「クイーン・オブ・グラスゴー」がリバプールからニューヨークへ向かっていた。この船には戦時中のため護衛艦がついていたが、濃い霧のため護衛艦からはぐれてしまい、乗客や船員はドイツの潜水艦Uボートの攻撃を恐れていた。
その船に一人の男ランサーが乗っていた。だが彼は自分の名前しかわからず、自分がなぜこの船に乗っているのかも思い出せなかった。

彼が食堂に集まった乗客と会話するうち、彼には潜水艦に関する知識があることが明らかになる。また自分がドイツ生まれであることを思い出す。甲板に出た彼はこのような経験を以前にもしたような、また船員や乗客全員に以前にも会ったような感覚を覚える。客室に戻った彼は、自分の荷物の中にドイツ海軍の士官帽を発見する。その裏には「カール・ランサー ドイツ海軍大尉」と名前が書いてあった。

自分がドイツ人であるらしいことを知ったランサーはバーで酒浸りになる。その時船のエンジン音の異常に気づく。時計を見た彼は1時15分に何かが起きると強く感じた。やがてエンジンが停まるとこの船がUボートに攻撃されると信じ、彼はパニックにおちいり、皆に逃げるよう叫びながら船内をかけまわる。

甲板に出た彼は光に照らされる。望遠鏡で光の方向を見ると、Uボートと、そこに乗って指揮しているもうひとりの自分の姿が見えた。もうひとりの自分は砲身を船に向けさせ、攻撃の命令を下す。

攻撃が終わるとシーンはUボート内に切り替わる。
Uボートの指揮をしていたランサーは攻撃が上首尾であったことに機嫌がよい。しかし彼の部下ミューラーは警告なしに民間人が乗っていた船を攻撃したことに良心の呵責を受けていた。ミューラーはランサーに、自分たちは地獄行きだろうということ、地獄では毎晩あの船に乗せられ犠牲者と同じ運命を繰り返したどることになるだろうと予言するように語る。

ランサーは、戦時中民間人が乗っていた船への攻撃を指揮した罰として、毎夜攻撃を受けた船に乗せられ、自分が指揮する潜水艦に攻撃され死んでいく悪夢を繰り返し見ていたのだ。

船長役のベン・ライトは「サウンド・オブ・ミュージック」で親ナチのオーストリア人ツェラー等を演じている。【吉】

出典

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