テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」第22話「長距離電話」

トワイライトゾーン

はじめに

「ミステリーゾーン」(原題「The Twilight Zone」)は、日本で1960年代に放送されていたアメリカ製作のドラマシリーズ。
脚本家のロッド・サーリングがホスト(案内役)を務める1話30分完結方式のSFドラマで、アメリカでは1959年から1964年までCBSで放送されていました。
今年の1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の終盤から視聴開始。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめておくことにしました。ネタバレおおいにありなのでこれから見る予定がある方はご注意ください。

不思議な物語が決して不思議ではなくなる世界。
空想の力によってのみ知ることのできる謎の世界。
ではミステリーゾーンのお話をこのテレビでご覧ください。

「ミステリーゾーン」OPナレーションより

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」
第22話「長距離電話」
Long Distance Call
 
少年はおもちゃの電話でおばあちゃんと話をする。その電話はおばあちゃんが死ぬ前に買ってくれたものだった。
 
出演:フィリップ・アボット、リリ・ダーバス、ビル・マミー
脚本:チャールズ・ボーモント、ウィリアム・イデルソン
監督:ジェームズ・シェルダン
 
放送日:2021/02/12(スーパー!ドラマTV)
オリジナル放送日:1961/03/31(米CBS)

声の出演

久米明
袋正 武藤礼子
貴家堂子 木下ゆづ子 和田文夫 緑川稔

コメント(ネタバレ有)

長距離電話
llustrated by Shinobu Yoshino

老婆と息子夫婦、孫が暮らす一家。妻のシルビアは義母が息子のビリーを溺愛しビリーの心がすっかり奪われていることを内心快く思っていない。夫のクリスもそれに気づいている。
ビリーの誕生日、祖母からのプレゼントは電話のおもちゃだった。パーティの最中気分が悪くなった祖母はそのまま容態が悪化する。いまわの際に意識が朦朧としているためか、祖母は自分の息子はビリー一人だけだ、ビリーを連れていきたいと言い残して息を引き取る。

その夜ビリーの部屋から声がするのをいぶかしんだ夫妻がビリーの部屋を覗くと、ビリーが電話のおもちゃで誰かとしゃべっている。誰と電話しているのか聞いたところ、ビリーは「おばあちゃんと電話している」「おばあちゃんは僕にも来てほしいといっている」という。
後日ビリーをベビーシッターに預け葬儀に出席していた夫妻が家に戻ると、見知らぬ男性が家にいる。男性が車を運転しているとビリーが突然車の前に飛び出し、幸いはねずに済んだが、なぜ飛び出したかを聞くと誰かの命令だと言っていたという。ベビーシッターはその日一日中ビリーはおもちゃの電話で誰かと会話していたという。夫妻は祖母がビリーを連れて行こうとしていることを裏付けるような状況に戦慄する。
その夜更け、シルビアはビリーの笑い声で目を覚ます。シルビアがビリーの部屋にいくとビリーはまた誰かと電話をしている。シルビアがビリーから電話を取り上げ耳に当てるとシルビアの顔が蒼白になる。クリスが問いただすと、電話の向こうに確かに祖母の気配がしたという。その時ビリーが部屋を飛び出す。夫妻が追いかけていくとビリーは庭の池に飛び込んでしまう。
シーンが変わり溺れて危険な状態となったビリーが看護を受けている。クリスは電話のおもちゃに向かって、ビリーを愛しているなら助けてやってくれと懇願する。するとクリスの願いが祖母に通じたのだろうか、ビリーは奇跡的に一命をとりとめるのだった。

嫁姑の確執を描いていたり、祖母が孫の命を奪おうとするストーリーなど、全作中でもかなりダークなエピソード。
子役のビル・マミーは第3シーズンの「子供の世界(It’s a Good Life)」、第5シーズンの「殺すなら私を……(In Praise of Pip)」にも登場。「子供の世界」をリメイクした1983年の映画「トワイライトゾーン/超次元の体験」の第3話にも出演している。「宇宙家族ロビンソン」では末っ子のウィルを演じ大人気となり、現在でも同番組関係のイベントで活躍している。【吉】