「ミステリーゾーン シーズン2」第22話「長距離電話」

はじめに

2021年1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の途中から見始めました。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめることにしました(2022年1月に「スーパー!ドラマTV」でシーズン1の再放送がありました。 これで「ミステリーゾーン」1〜5コンプリートできます。スパドラさんありがとう!)。

※ネタバレおおいにありですので、これから見る予定がある方はご注意ください。

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」
第22話「長距離電話」
Long Distance Call

少年はおもちゃの電話でおばあちゃんと話をする。その電話はおばあちゃんが死ぬ前に買ってくれたものだった。

脚本:チャールズ・ボーモント、ウィリアム・イデルソン
監督:ジェームズ・シェルダン

放送日:2021/02/12(スーパー!ドラマTV)

オリジナル放送日:1961/03/31(米CBS)

出演者

クリス・ベイルズ:フィリップ・アボット/おばあちゃん:リリ・ダーバス/シルビア・ベイルズ:パトリシア・スミス/ビリー・ベイルズ:ビル・マミー/シャーリー(ベビーシッター):ジェニー・マクスウェル/ピーターソン氏:リード・ハモンド/医師:ヘンリーハンター/消防士:ルー・ブラウン/消防士:アーチ・ジョンソン(クレジットなし)/最初の消防士:ロバート・マッコード(クレジットなし)/看護師:ジュッタ・パー(クレジットなし)/2番目の消防士:ジェームズ・ターリー(クレジットなし)
ナレーター:ロッド・サーリング

声の出演

久米明/袋正 武藤礼子/貴家堂子 木下ゆづ子 和田文夫 緑川稔

コメント(ネタバレ有)

llustrated by Shinobu Yoshino

婆と息子夫婦、孫が暮らす一家。妻のシルビアは義母が息子のビリーを溺愛しビリーの心がすっかり奪われていることを内心快く思っていない。夫のクリスもそれに気づいている。
ビリーの誕生日、祖母からのプレゼントは電話のおもちゃだった。パーティの最中気分が悪くなった祖母はそのまま容態が悪化する。いまわの際に意識が朦朧としているためか、祖母は自分の息子はビリーひとりだけだ、ビリーを連れていきたいと言い残して息を引き取る。

その夜ビリーの部屋から声がするのをいぶかしんだ夫妻がビリーの部屋を覗くと、ビリーが電話のおもちゃで誰かとしゃべっている。誰と電話しているのか聞いたところ、ビリーは「おばあちゃんと電話している」「おばあちゃんは僕にも来てほしいといっている」という。
後日ビリーをベビーシッターに預け葬儀に出席していた夫妻が家に戻ると、見知らぬ男性が家にいる。男性が車を運転しているとビリーが突然車の前に飛び出し、幸いはねずに済んだが、なぜ飛び出したかを聞くと誰かの命令だと言っていたという。ベビーシッターはその日一日中ビリーはおもちゃの電話で誰かと会話していたという。夫妻は祖母がビリーを連れて行こうとしていることを裏付けるような状況に戦慄する。
その夜更け、シルビアはビリーの笑い声で目を覚ます。シルビアがビリーの部屋にいくとビリーはまた誰かと電話をしている。シルビアがビリーから電話を取り上げ耳に当てるとシルビアの顔が蒼白になる。クリスが問いただすと、電話の向こうに確かに祖母の気配がしたという。その時ビリーが部屋を飛び出す。夫妻が追いかけていくとビリーは庭の池に飛び込んでしまう。
シーンが変わり溺れて危険な状態となったビリーが看護を受けている。クリスは電話のおもちゃに向かって、ビリーを愛しているなら助けてやってくれと懇願する。するとクリスの願いが祖母に通じたのだろうか、ビリーは奇跡的に一命をとりとめるのだった。

嫁姑の確執を描いていたり、祖母が孫の命を奪おうとするストーリーなど、全作中でもかなりダークなエピソード。
子役のビル・マミーは第3シーズンの「子供の世界(It’s a Good Life)」、第5シーズンの「殺すなら私を……(In Praise of Pip)」にも登場。「子供の世界」をリメイクした1983年の映画「トワイライトゾーン/超次元の体験」の第3話にも出演している。「宇宙家族ロビンソン」では末っ子のウィルを演じ大人気となり、現在でも同番組関係のイベントで活躍している。【吉】

出典

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