「ミステリーゾーン シーズン2」第6話「みにくい顔」

はじめに

2021年1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の途中から見始めました。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめることにしました(2022年1月に「スーパー!ドラマTV」でシーズン1の再放送がありました。 これで「ミステリーゾーン」1〜5コンプリートできます。スパドラさんありがとう!)。

※ネタバレおおいにありですので、これから見る予定がある方はご注意ください。

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」
第6話「みにくい顔」
The Eye of the Beholder

若い女は実験的な治療を受けることにする。もう誰にも醜いとは言わせない。

脚本:ロッド・サーリング
監督:ダグラス・ヘイズ

放送日:2021/02/04(スーパー!ドラマTV)

オリジナル放送日:1960/11/11(米CBS)

出演者

ジャネット・タイラーとして(包帯あり):マキシン・スチュアート/医師:ウィリアム・D・ゴードン/ジャネットの看護師:ジェニファー・ハワード/リーダー:ジョージ・キーマス/外来の看護師:ジョアンナ・ヘイズ/ウォルター・スミス:エドソン・ストロール/ジャネット・タイラー(包帯なし):ドナ・ダグラス
ナレーター:ロッド・サーリング

声の出演

堀井真吾/福田如子 八十川真由野 藤田宗久 村竹あおい/清水明彦 稲垣隆史 宮内敦士/翻訳 渡辺ひとみ 演出 中野洋志

コメント(ネタバレ有)

llustrated by Shinobu Yoshino

ジャネット・テイラーは普通の容貌になるため、法律で許される回数内の最後の整形手術を受け、顔に包帯を巻かれて病院のベッドで回復を待っている。看護師や医師は陰でジャネットの顔を「気の毒なほどゆがんだ肉の塊」と評している。医師は容貌で判断されるジャネットに憐れみを示すが、看護師から国家への反逆になる可能性があると注意される。最後の整形手術が成功しなければ、ジャネットは醜い者だけが暮らす村で一生を過ごさなければならないのだ。
包帯を外す時がやってきた。包帯を外した医師は手術は失敗し外見が何も変わっていないことを告げる。カメラがジャネットの顔を写すと、実は現代の感覚では美人な顔であることがわかる。一方医師や看護師は目が落ちくぼみ、鼻が大きくふくらみ、唇がゆがんだ「醜い」顔であることが判明する。テレビのスクリーンでは「醜い」指導者が社会の統一を叫んでいる。
絶望するジャネットを迎えに醜い者の村から「ハンサムな」男性がやってくる。彼はジャネットに美醜は見る者によるから、村の中ならジャネットを愛する者も見つかるだろうと慰めるのだった。

前半ジャネットの顔は包帯に覆われ、医師や看護師の顔は陰になっており、割と早い時点で結末が予測できてしまうのが残念。「醜い」顔は顔の下半分にマスクをつけて演じられるが、造形がユニークで面白い。ジャネット役に「じゃじゃ馬億万長者」(”Beverly Hillbillies”)の娘役ドナ・ダグラス。【吉】

出典

目次