「ミステリーゾーン シーズン1」第15話「放たれた矢」

はじめに

2021年1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の途中から見始めました。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめることにしました(2022年1月に「スーパー!ドラマTV」でシーズン1の再放送がありました。 これで「ミステリーゾーン」1〜5コンプリートできます。スパドラさんありがとう!)。

※ネタバレおおいにありですので、これから見る予定がある方はご注意ください。

目次

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン1」
第15話「放たれた矢」
I Shot an Arrow into the Air

未知の惑星に不時着した宇宙飛行士たち。食料も失い、やがて水も残り少なくなる。そんな中、1人が行方不明になり……。

脚本:ロッド・サーリング
監督:スチュアート・ローゼンバーグ

放送日:2022/01/11(スーパー!ドラマTV)

オリジナル放送日:1960/1/15(米CBS)

出演者

コリー:デューイ・マーチン/ボブ・ドンリン大佐:エドワード・ビンズ/ピアソン:テッド・オーティス/ラングフォード:ハリー・バーテル/ブラント:レスリー・バレット/技術者:ボイド・カビーン
ナレーター:ロッド・サーリング

声の出演

堀井真吾/坂部文昭 坂口賢一/清水明彦 土方遊人 大竹宏 益富信孝

コメント(ネタバレ有)

llustrated by Shinobu Yoshino

8人の乗組員を乗せた初の有人ロケット「アロー1」が発射後交信が途絶え、レーダーから消えた。
未知の灼熱の惑星に不時着したアロー1は装備と乗組員の大部分を失い、生存者はダンラン大佐、コーリー准尉、ピアソン、航空士のヒューダックの4人だった。生存への執着が強いコーリー准尉は、遭難時にも規則を遵守しようとするダンラン大佐に対し終始反抗的で、瀕死のヒューダックに対し水をやるべきかどうかで意見が対立した。
やがてヒューダックが死亡し、日が暮れたのを待ってコーリーとピアソンは周囲の探索に出た。しかし帰ってきたのはコーリーだけだった。コーリーはピアソンは別の方向に行ったと説明した。しかしコーリーの水筒の水の量が増えていることを怪しんだ大佐が問い詰めると、ピアソンは頭を打って死んだと白状した。
大佐はコーリーの銃を奪い彼に案内させピアソンの遺体の回収に向かう。大佐は崖の下で瀕死のピアソンを発見する。何か言いたげなピアソンは地面に「≠」の記号を描き死んでしまう。
崖の上に何かあることを悟った大佐は崖を登りはじめる。しかしその時持っていた銃を置き忘れてしまった。コーリーは置き忘れられた銃で大佐を撃ち殺すと、こんな場所に場違いな道徳を持ち込んだことが間違いだと罵り崖を登りはじめる。
やがて崖の上に登りたったコーリーが見たものは、道路と頭上に延びる電線、モーテルの広告、ネバダ州リノまで37マイルという標識だった。コーリーたちは地球を出ておらず、さまよっていたのはネバダ州の砂漠、「≠」の記号は電線と電柱を意味していたのだ。
コーリーは無力感と、おそらくは大佐たちを殺したことへの後悔でその場で泣き崩れる。

コーリー准尉を演じるエドワード・ビンズはエピソード5 第15話「帰ってきた宇宙船」にも出演。
未知の惑星だと思っていた場所が実は地球だったという展開は、ロッド・サーリングが脚本を書いた「猿の惑星」(1968) に受け継がれている。【吉】

出典

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