「ミステリーゾーン シーズン1」第27話「奇蹟」

2021年1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の途中から見始めました。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめることにしました(2022年1月に「スーパー!ドラマTV」でシーズン1の再放送がありました。 これで「ミステリーゾーン」1〜5コンプリートできます。スパドラさんありがとう!)。

※ネタバレおおいにありですので、これから見る予定がある方はご注意ください。

目次

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン1」
第27話「奇蹟」
The Big Tall Wish

最盛期をすぎたボクサー。彼は、魔法を信じる少年の応援で、復活を目指して再び戦うことになるのだが……。

脚本:ロッド・サーリング
監督:ロナルド・ウィンストン

放送日:2022/01/17(スーパー!ドラマTV)

オリジナル放送日:1960/4/8(米CBS)

出演者

ボリー・ジャクソン:アイヴァン・ディクソン/ヘンリー・テンプル:スティーブン・ペリー/フランシス・テンプル:キム・ハミルトン/ジョー・ミゼル:ウォルター・バーク/トーマス:ヘンリー・スコット/賃借人:ウェズリー・ゲイル(クレジットなし)/セコンド:ジョセフ・グリック(クレジットなし)/ジョーイ・コンシーリオ:チャールズ・ホルバス(クレジットなし)/セコンド:マイク・ラリー(クレジットなし)/アナウンサー:カール・マッキンタイア(クレジットなし)/呼び出し係:ダン・テラノヴァ(クレジットなし)/審判:フランキー・ヴァン(クレジットなし)
ナレーター:ロッド・サーリング

声の出演

堀井真吾/大塚仁志 常盤祐貴 八十川真由野 井上文彦/中田雅彦 丸山純路 重松朋

llustrated by Shinobu Yoshino

落ち目のボクサー、ボリー・ジャクソン。彼は今夜の試合に再起を賭けていた。
隣家に住む親友のヘンリー少年は、彼が勝つように「すごく大きい願い事をしてあげる」とボリーに約束する。少年の母親は、少年の「願い事」には不思議な力があると語ったが、過酷な現実に晒されてきたボリーにはそんな魔法のような話を信じることができなかった。
ボリーは近隣住民たちの温かい声援を背に、試合会場へと向かった。

試合はボリーの劣勢だった。強烈なパンチを浴び、彼はマットに沈んだ。レフェリーのカウントが始まる中、テレビの前で必死に祈るヘンリー。
すると不思議な事が起きた。 攻撃していたはずの相手と、倒れていたはずのボリーが入れ替わったのだ。相手選手がダウンしたままカウント10を迎え、ボリーの勝利が宣言された。

混乱するボリー。セコンドに試合展開を確認しても、話は全く噛み合わない。セコンドは「お前は一度もダウンなどしていない」と言うのだ。記憶にない勝利に戸惑いながらも、彼は近所の人々の祝福に包まれ帰宅した。

ヘンリー少年に勝利を報告するボリー。自分は一度もダウンしなかったというボリーに対し、ヘンリー少年は困惑した表情を見せ、「僕が強く願ったので魔法が起きた」と主張した。魔法を信じる少年と現実主義のボリー。二人は言い争いになってしまう。

その瞬間、また不思議なことが起きた。
場面は試合中に引き戻され、ボリーはマットに沈み、レフェリーは試合相手の腕を挙げた。「魔法」が解けたのだ。
憐れみの視線と罵声を浴びながら自宅に帰ったボリーは、ヘンリー少年に敗北を報告した。

部屋を去ろうとするボリーにヘンリー少年は言った。「僕もう願い事をするのはよそうと思うんだ。魔法なんてあるわけないんだ。」
ボリーはそれに対し「魔法はあるのかもしれないが、問題はそれを信じる人の数が十分ではないってことだ。」と言い残し部屋を去った。

少年の「魔法」がボリーの信じる力が足りなかったため消えてしまったという話なのだろう。少年はいくら祈っても願いは叶わなかったため最後に魔法を捨てた。しかしボリーが「魔法には信じる力が必要」と言い出すには全ての出来事が俯瞰的に見えている必要があり、いまひとつ釈然としない点が残る。

当時、黒人を主演にしたドラマは稀であったため、この回の脚本家ロッド・サーリングに対し1961年「人種関係改善への顕著な貢献に対するユニティ賞(Unity Award for Outstanding Contributions to Better Race Relations)」が贈られているJFK… in the Twilight Zone: Rod Serling’s Letters to President John F. Kennedy。【吉】


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