「ミステリーゾーン シーズン1」第13話「顔を盗む男」

はじめに

2021年1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の途中から見始めました。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。
シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめることにしました(2022年1月に「スーパー!ドラマTV」でシーズン1の再放送がありました。 これで「ミステリーゾーン」1〜5コンプリートできます。スパドラさんありがとう!)。

※ネタバレおおいにありですので、これから見る予定がある方はご注意ください。

目次

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン1」
第13話「顔を盗む男」
The Four of Us are Dying

他人の顔を写し取る超能力を持つ詐欺師の男。彼は死んだミュージシャンや、ギャング、ボクサーになりすまし、やがてトラブルに巻き込まれていく。

脚本:ロッド・サーリング
監督:ジョン・ブラーム

放送日:2022/01/10(スーパー!ドラマTV)

オリジナル放送日:1960/1/1(米CBS)

出演者

アーチー・ハンマー:ハリー・タウンズ/ヴァージ・ステリグ:フィリップ・パイン/ジョニー・フォスター:ロス・マーティン/アンディ・マーシャク:ドン・ゴードン/トランペッター:ハリー・ジャクソン/ペネル:バーナード・ファイン/マーシャク氏:ピーター・ブロッコ/探偵:ミルトン・フローム/マギー:ビバリー・ガーランド/ベンチの女性:ジャンヌ・ベイカー(クレジットなし)/バーの男性:ディック・チェイニー(クレジットなし)/バーの男性:パット・コミスキー(クレジットなし)/バーの男性:ボブ・ホプキンス(クレジットなし)/ホテルの客:マルコ・ロペス(クレジットなし)/ラモン:サム・ローリンズ(クレジットなし)/ベンチの男性:トニー・ローザ(クレジットなし)
ナレーター:ロッド・サーリング

声の出演

堀井真吾/谷昌樹 定岡小百合/遠藤純一 永田博丈 藤田宗久/翻訳 松田海/演出 中野洋志

コメント(ネタバレ有)

llustrated by Shinobu Yoshino

アーチ・ハマーは様々な職業を転々としている男。彼には自分の顔をどんな顔にも変えられる特殊な才能があった。彼は新聞の死亡記事で見たさまざまな人物になりすまし周囲の人々の人生を狂わすことを計画していた。
彼はまず事故死したミュージシャン、ジョニー・フォスターになりすますと、かれが働いていたクラブに向かう。彼の顔を見た恋人の歌手マギーは驚く。彼はマギーに一緒に街を出よう、駅で待っていると誘い、店を出る。彼に気づいたミュージシャンが店の外まで追いかけてくると顔を変え、人違いだと言って去っていく。
ホテルに戻った彼は殺されたギャング、ヴァージル・ステリグになりすます。彼はステリグを殺したペネルを訪ね、脅迫し強奪した金の分け前を持ち去る。彼は部屋に戻ってきたペネルの手下に追われ追い詰められるが、とっさに壁に貼ってあったポスターを使ってボクサー、アンディ・マーシャクに顔を変え、追手をやり過ごす。
アンディ・マーシャクに顔を変えた彼が歩いていると屋台の店主が声をかける。店主はアンディの父親だった。父親はかつて恋人を捨て家を出て母親を悲しませたアンディを憎んでいた。父親にからまれた彼は父親をつきとばして去る。
ホテルに戻った彼は荷物をまとめるが、そこに刑事がやってくる。過去の詐欺容疑でアーチを逮捕にきたのだ。彼はホテルの回転扉を出る時とっさにアンディの顔に変わり刑事をまくことに成功する。
しかしホテルの前にはアンディの父親が待っていた。父親は彼に過去の悪行を償えと言い、手にした銃で彼を撃つ。
銃弾に倒れた彼の顔は次々に変わり、元の顔に戻って死んでいった。

なぜアーチ・ハマーがジョニー・フォスターの恋人マギーやヴァージル・ステリグの共犯ペネルのことを知っていたのかは語られておらず、その点脚本が甘いといえば甘いが、冒頭の髭剃り中顔がくるくる変わるシーンで、鏡のコントの手法で複数の男優にひげそりをさせるというたくみなトリックを使っており、その点は見事。
アーチ・ハマー役ハリー・タウンズはシーズン2 第26話「夢の世界」で検事役で出演。ジョニー・フォスター役ロス・マーティンはシーズン4 第6話「幻の宇宙船」にも出演。アンディ・マーシャク役のドン・ゴードンは「ブリット」「パピヨン」「タワーリング・インフェルノ」などに出演したほか、シーズン5 第16話「百万ドルの変身」にも出演している。【吉】

出典

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