映画の感想文 「天国の駅 HEAVEN STATION」

天国の駅 HEAVEN STATION」出目昌伸監督、1984年。

石井輝男監督の「明治大正昭和 猟奇女犯罪史」で取り上げられていた「ホテル日本閣殺人事件」(劇中では「東洋閣)がモチーフ。
あの戦後初の女性死刑執行者となった死刑囚Kを吉永小百合が演じると、優等生のカマトト美人が何も知らないうちに周りで勝手に事件が起こっちゃって困っちゃうのワタシという話になるのだった。
自慰強姦等エロシーン満載だが乳も出さずに頬の紅潮だけで全て乗り切る。

丹波哲郎御大の数珠が切れて「天国へ行ければいいが」とうめくシーンも、エンディングでPV風の映像と共に小百合の微妙な歌が流れるのも謎。
殺人犯の一人を無垢な障碍者に設定し西田敏行が演じるというのもなんだかねえであった。

私はテレビで見たのだけれど、橋本浩一役の三浦友和が「愛なんて[■■■■]みたいなもんでしょ」と台詞の一部が消されているシーンがあったので気になって検索したら、消された台詞はどうやら「味の素」だった模様。なるほど、差別用語じゃなくてそっちか。【み】

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