上松絵絹店|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

上松絵絹店

東京都渋谷区渋谷2-20-8

現「株式会社ウエマツ」。1932年開業の日本画・洋画・額縁の販売店。屋上の「日東紡 ダンセット」の広告が目立った。(参考:ウエマツ@渋谷の画材・額縁
目次

映画「燃える肉体」(1957)

職を求め渋谷の街をさまよう比沙子(筑波久子)が渋谷駅東口駅前広場から稲荷橋を渡る。
背後に「東急文化会館。その左の「日東紡 ダンセット」の広告塔は「東急文化会館」の銀座線をはさんで向かいの「上松絵絹店」の屋上にあった。

作品データ
映画「燃える肉体」
監督:小杉勇

1957(昭和32)年/日活

出演:水島道太郎、筑波久子、宍戸錠、広岡三栄子

稲葉比沙子(筑波久子)は戸上錠(宍戸錠)から逃れ上京する。孤児院時代世話になった陶芸家島竜一郎(水島道太郎)のもとに一度は身を寄せるが、錠に居場所を知られた比沙子は島のもとを去り、酒場の手伝いや踊り子などを転々とする。
いろいろご都合主義な展開や回収されない伏線などストーリーに問題は多いが、開発まっさかりの50年代渋谷が見られる貴重な作品。【福】
日活
燃える肉体 | 映画 | 日活 心とは裏腹に肉体に宿る激しい愛欲に導かれて彷徨う女性がたどり着く果てとは―。豊満な肢体の筑波久子が薄幸な女性を熱演。

映画「踏みはずした春」(1958)

警察から逃げるトンガリ(野呂圭介)は「東急文化会館」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)の非常階段を下りる。背後は「東急百貨店東横店東館」。右側に「上松絵絹店」(現「株式会社ウエマツ」渋谷2-20-8)、屋上に「日東紡 ダンセット」の看板。

作品データ
映画「踏みはずした春」
監督:鈴木清順

1958(昭和33)年/日活

出演:左幸子、小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、殿山泰司

日活
踏みはずした春 | 映画 | 日活 一人の非行少年を更生させようとするボランティアの女性が、次第に少年に愛情を抱くようになる…。鈴木清順監督と小林旭が初顔合わせしたほろ苦い青春映画。

映画「おヤエの女中の大将」(1959)

二晩続けて帰宅しなかった英二郎(手塚茂夫)を心配しおヤエ(若水ヤエ子)は繁華街を探し回る。
おヤエが都電を降りるのは渋谷駅の東口駅前広場。背後に「東急文化会館」への連絡通路、「上松絵絹店」(現「株式会社ウエマツ」渋谷2-20-8)、屋上の「日東紡 ダンセット」の看板が見える。

作品データ
映画「おヤエの女中の大将」
監督:小杉勇

1959(昭和34)年/日活

出演:若水ヤエ子、沢村みつ子、香月美奈子

女中おヤエ(若水ヤエ子)の奉公先柴崎家は父親と子3人の家族。父親英介(藤村有弘)は地球物理学の権威、長男英一(石丘伸吾)は大学を首席で卒業し、長女絹子(香月美奈子)はテニスの選手というエリート一家だったが次男の英二郎(手塚茂夫)だけは仲間と遊び歩いては警察の厄介になる劣等生で兄や姉にも軽視されていた。そんな英二郎の世話を仰せつかったおヤエは彼と接するうち彼の亡き母親への思いを知ることになる。【福】
日活
おヤエの女中の大将 | 映画 | 日活 好評おヤエシリーズ第六弾。人の好い庶民の代表おヤエさんが、笑いと涙の連続で描く爆笑人情喜劇。

映画「青春前期 青い果実」(1965)

河合奈津子(太田雅子=現・梶芽衣子)が自殺を図ったことを知った椎ノ木武志(太田博之)は渋谷の街を歩き回り奈津子を襲った大学生3人組を探す。
武志が立っているのは渋谷東口駅前広場。右手に銀座線がみえる。正面に「上松絵絹店」(現「株式会社ウエマツ」渋谷2-20-8)屋上の「日東紡 ダンセット」の看板。

作品データ
映画「青春前期 青い果実」
監督:堀池清

1965(昭和40)年/日活

出演:太田博之、太田雅子(現梶芽衣子)、吉村実子、山岡久乃、初井言榮、高橋とよ、佐野浅夫、内藤武敏

広島から転校してきた椎ノ木武志(太田博之)は無口で笑顔を見せない影のある少年。同級生の河合奈津子(太田雅子=梶芽衣子)はそんな彼に惹かれていた。やがて親しくなった二人は、武志の叔父中瀬安芸男(内藤武敏)が働く乗馬クラブへ馬を見に行く約束をする。母親(山岡久乃)に夜間の外出を厳しく止められた奈津子は家を抜け出して約束の場所へ向かうが、そこで3人の大学生に暴行されてしまう。奈津子は事件を忘れようとするが、教師(初井言栄)から親たち、親たちから生徒たちに噂が広まっていく。【福】
日活
青春前期 青い果実 | 映画 | 日活 セックスによる激しいショックを受けた二人の男女高校生の心の交流をクールなタッチで描いた異色純愛大作。

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