古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。
スペイン坂
渋谷パルコと渋谷センター街を結ぶ、階段を含む約100mの道。
映画「縄張はもらった」(1968)
狭間組に反旗を翻した寒河江(小林旭)は東京に戻る。渋谷の地下道出口から出た寒河江は道玄坂下、文化村通りを通り途中刺客に襲われながら「長谷川スカイラインビル」に入る(三井生命渋谷支店・東洋火災海上の看板から特定)。
カメラは「長谷川スカイラインビル」(現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」道玄坂2-29-20)内から文化村通り・センター街越しにスペイン坂入口方面を望遠で狙う。画面右の紫の看板「白鳥」は現「渋谷B&Vビル」(宇田川町25-6)、左側「焼肉南苑」は「ドトールコーヒーショップ 渋谷センター街店」がある現「ニュー渋谷ビル」(宇田川町28-2)、正面の「レストランせんとるいす」はスペイン坂入口横、現「渋谷ZERO GATE」(宇田川町16-9)、左側の喫茶店(このあとのショットで「純喫茶絵夢」と判明)は現「いちご渋谷文化村通りビル」(宇田川町28-2)。
1968(昭和43)年/日活
出演:小林旭、宍戸錠、二谷英明
映画「昭和枯れすすき」(1975)
典子(秋吉久美子)の行動を怪しんだ原田(高橋英樹)はひそかに典子の後をつける。
典子が歩いているのはスペイン坂上。右の植え込みは「ホテル・オリエント」(現「シネマライズビル」宇田川町13-17)、
左の建物「仁愛医院」は現「パルコSr-6」(宇田川町16-16)。当時の住宅地図で特定。その間がスペイン坂入口。
1975(昭和50)年/松竹
出演:高橋英樹、秋吉久美子、池波志乃、伊佐山ひろ子、鈴木瑞穂、松橋登、下条アトム、稲葉義男
映画「極道渡世の素敵な面々」(1988)
出所後、子分を連れた亮(陣内孝則)が渋谷の街を練り歩く。
ス左側は「シネマライズ」のあった「ライズビル」(宇田川町13-17)。正面に「渋谷パルコ」の「パルコ・スクェア」の表記が見える。
1988(昭和63)年/東映
出演:陣内孝則、麻生祐未、室田日出男
元暴力団員で後に作家となった安部譲二原作の同名小説の映画化。原作者の安部譲二とかつてこの作品に登場する渋谷界隈で「安藤組」の組長だった安藤昇も出演している。【福】
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