東急文化会館連絡通路|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

東急文化会館連絡通路

東京都渋谷区渋谷2

渋谷駅と東急文化会館をつなぐ歩行通路。ここで待ち合わせをしている人達もいた。東急文化会館は現「渋谷ヒカリエ」。

目次

映画「警視庁物語 七人の追跡者」(1958)

犯人の指示で現金を持ち渋谷駅東口駅前広場に立つホステス弘子(小宮光江)。刑事達は東口の各所に潜伏している。背後に見えるのが渋谷駅から東急文化会館への連絡通路。

渋谷駅と東急文化会館をつなぐ連絡通路へ昇る階段で犯人の出現を待つ長田部長刑事(堀雄二)と太田刑事(大村文武)

ホステス弘子(小宮光江)が犯人の指示で現金を持ち渋谷駅東口駅前広場に立っているシーン。右手に渋谷駅と東急文化会館をつなぐ連絡通路が映る。

渋谷駅と東急文化会館をつなぐ連絡通路へ昇る階段で犯人の出現を待つ長田部長刑事(堀雄二)と太田刑事(大村文武)。

渋谷駅東口駅前広場全景。左手に渋谷駅と東急文化会館の連絡通路。

渋谷駅東口駅前広場で犯人を逮捕する長田部長刑事(堀雄二)。背後に東急文化会館連絡通路が映っている。

作品データ
映画「警視庁物語 七人の追跡者」
監督:村山新治

1958(昭和33)年/東映東京

出演:堀雄二、松本克平、神田隆、山本麟一、花沢徳衛、大村文武 、佐原広二、石島房太郎、小沢栄太郎

マンホールの中から女性の扼殺死体が発見された。被害者は従業員の給料をおろしに銀行に行ったまま行方不明になっていた会社の事務員、千田文枝(芳川京子)だった。長田刑事(堀雄二)、林刑事(花澤徳衛)、太田刑事(大村文武)らが課長の黒木(小沢栄太郎)に話を聞くと、被害者の青いオパールの指輪が紛失していることが判明する。しかし銀行の事務員は、金をおろしに来た時はヒスイの指輪をしていたという。また食堂への聞き込みで千田が銀行から男と黒い車に乗ったことが判明する。【福】

映画「明日を賭ける男」(1958)

美容学校の講師白藤守彦(岡田眞澄)と学生の梅林ルカ(中原早苗)に宝くじの当落を確認するよう頼まれた連れ込み旅館の女中小林典子(浅丘ルリ子)は宝くじ売り場で働く父(横山運平)のもとに向かう。
典子の父が宝くじを売っているのは「東急文化会館」前(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)。背後に「東急文化会館連絡通路」と銀座線、左に「東急百貨店東横店」が見える。

作品データ
映画「明日を賭ける男」
監督:西河克己

1958(昭和33)年/日活

出演:浅丘ルリ子、川地民夫、大坂志郎、中原早苗

美容学校の講師白藤守彦(岡田眞澄)と学生の梅林ルカ(中原早苗)は連れ込み旅館の女中小林典子(浅丘ルリ子)に宝くじの当落を確認しに行ってもらう。典子は宝くじ売り場で働く父(横山運平)に当落を確認してもらい、10等の50円を受け取る。だがこれは見間違いで、実は1等の200万円が当選していたのだ。父親がそれに気づいて典子が勤める旅館に連絡するも時すでに遅く、守彦とルカは箱根に旅立ってしまった後だった。典子の父は誰かに取られるのを恐れ、胸につけたお守りの中に当たりくじを隠した。
一方守彦が勤める美容学校では理事長の白藤賢良(十朱久雄)が学校の拡張を目論んでいたが、土地が弟で用務員を勤める元ボクサー大四郎(大坂志郎)の名義になっていることがハードルとなっていた。大四郎は生き別れになった息子が帰ってきた時のことを考えて土地を持ち続けていたのだ。
そんな時、大四郎のもとに生き別れの息子が大阪でボクサーをしているとの知らせが入る。薫(川地民夫)の試合を見た大四郎はひと目で自分の息子だと確信する。彼は美容学校の自分の土地にジムを建てることを夢見るようになる。【福】
日活
読売新聞連載「上と下」より 明日を賭ける男 | 映画 | 日活 拳闘に命を賭ける親子の愛情とボクシングの凄絶さを中心に、二百万円をめぐる人間の哀歓を描く青春アクション篇。

映画「ファンキーハットの快男児」(1961)

天下一郎(千葉真一)は境野みどり(中原ひとみ)を処分する依頼を受けた保釈の虎(潮健児)を追う。

作品データ
映画「ファンキーハットの快男児」
監督:深作欣二

1961(昭和36)年/ニュー東映

出演:千葉真一、中原ひとみ、岡本四郎、新井茂子、花沢徳衛

探偵天下清助(花沢徳衛)の息子・天下一郎(千葉真一)は相棒の茂(岡本四郎)とナンパに出掛け、投資家の境野みどり(中原ひとみ)と出会う。一方、茂は国産省の局長木暮家の女中ルメ(新井茂子)と知り合った。ある日小暮家の令息靖幸(くさかべ雅人)が誘拐され身代金500万円が要求される。一方みどりは日の丸建設の株を大量に買う女性を発見。日の丸建設は国産省が建設計画中の産業会館の入札をめぐり大下組と激しく争っていたことから、一郎は誘拐事件と日の丸建設が何か関係あるとにらむ。
今では考えられないが千葉真一が軽いノリの主人公を演じている。色々リアリティある演出で深作欣二を再評価。なおファンキーハットとは冒頭一郎と茂が学生帽を脱ぎ捨ててかぶったパナマ帽のこと。【福】

映画「人間狩り」(1962)

小田切(長門裕之)の恋人はかつて死刑になった男の情婦梶本(渡辺美佐子)。梶本は小田切の元で心が休まることはないと別れ話を切り出す。
別れ話の舞台は「東急文化会館」の屋上。
右にプラネタリウムのドーム、中央に銀座線と「東急文化会館」への連絡通路が見える。中央下のやぐらは双眼鏡が設置されている展望台。

作品データ
映画「人間狩り」
監督:松尾昭典

1962(昭和37)年/日活

出演:長門裕之、中原早苗、大坂志郎、渡辺美佐子、梅野泰靖、小沢栄太郎

小田切(長門裕之 )は成績優秀ではあるが非情な捜査を行うことで署内で問題になっている刑事であった。彼はかつて死刑になった男の情婦梶本(渡辺美佐子)を恋人にしていたが、彼女は小田切の元で心が休まることはなく、関係は破綻寸前であった。ある日小田切が長年追っている田口(小沢栄太郎)がもう時効として15年前の強殺事件を口にした。小田切は法律上時効までまだ36時間あることをつきとめ、左遷されてきた湊(高山秀雄)と二人で手がかりとなる房井という男を追う。
刺激的なタイトルやオープニングの音楽から小田切が非情に犯人を追い詰めるハードなストーリー展開を期待したが、結局生ぬるい温情や長門と渡辺の泥沼の男女関係を見せられることに。【福】
日活
人間狩り | 映画 | 日活 時効まで三十六時間、必死に逃げ延びる殺人犯を血まなこで追う、鬼刑事の人間的苦悩と恋の悲しさを描いた異色アクション篇。

映画「ゴー!ゴー!若大将」(1967)

澄子(星由里子)は雄一(加山雄三)の実家のすき焼き屋「田能久」に挨拶にいく予定だったが、偶然先に訪ねてきた京奴(浜木綿子)を雄一の相手と家族が誤解したため澄子は門前払いを食う。澄子が雄一に「用事ができたので実家には行けない」と嘘の電話をする場所は「渋谷駅東口駅前広場」。右端が「東急文化会館」、中央が銀座線と「東急文化会館連絡通路」、左端が「東急百貨店東横店東館」。「安田信託銀行」の看板は宮益坂下交差点に面して現存する「小林ビル」(渋谷1-14-11)。

作品データ
映画「ゴー!ゴー!若大将」
監督:岩内克己

1967(昭和42)年/東宝

出演:加山雄三、飯田蝶子、有島一郎、中真千子、星由里子、田中邦衛、北竜二、江原達怡、浜木綿子

京南大学陸上部の田沼雄一(加山雄三)は暴漢に襲われそうになっていた越川澄子(星由里子)を救ったことから彼女と想い合う仲になる。京南大学自動車部は全日本学生ラリーに出場予定だったが、出場するはずの石山新次郎(田中邦衛)が怪我をしたことからマネージャーの江口敏(江原達怡)から出場を頼まれる。スタート地点の京都に向かった雄一に好意を持った芸者の京奴(浜木綿子)が積極的にアプローチしているところを見た澄子は心穏やかではなかった。雄一と澄子のすれ違いが続く中、全日本学生ラリーが始まる。
緊張感のないラリーのシーンの後、これで終わりかと思うとまたひと悶着ある。あれは蛇足。【福】

映画「君が若者なら」(1970)

愚連隊に金を奪われた鈴木麻男(前田吟)の金を取り返しに5人の仲間が走るシーン。渋谷東口駅前広場の歩道橋。背後に銀座線と東急文化会館連絡通路が、左側には東急東横線のホームが見える。

作品データ
映画「君が若者なら」
監督:深作欣二

1970(昭和45)年/松竹

出演:石立鉄男、前田吟、河原崎長一郎、林秀樹、峰岸隆之介、寺田路恵、大地喜和子、藤田弓子、荒木道子、小川真由美

九州の炭鉱の町出身の樋口喜久男(石立鉄男)と鈴木麻男(前田吟)は、勤めていた工場が潰れ、仲間の矢部清(河原崎長一郎)、北野竜次(峰岸徹)、井上一郎(林秀樹)と閉鎖後の寮に居座っていた。ある日やくざとの喧嘩がもとで留置場に入れられた5人は金をため共同でトラックを買い商売を始めることを決意する。しかしボーイをやっていた一郎は恋人の妊娠をきっかけに脱落し、清は窃盗に手を出し刑務所入りとなり、竜次はスト破りに参加し警官に殴られ死んでしまう。なんとかふたりで稼いだ金でトラックを買い、始めた商売は順調に進んでいるかにみえた。しかしある日、脱獄した清がふたりの下宿に逃げ込んできたところからふたりの関係にも影がさしはじめる。【福】
松竹株式会社
君が若者なら 松竹株式会社の公式サイトです。当社配給の映画作品やアニメ・特撮の劇場作品、OVAおよびテレビ作品の情報をご紹介しています。

映画「実録安藤組 襲撃篇」(1973)

安藤興業の矢崎幹夫(梅宮辰夫)を私服警官が尾行する。場所は「東急文化会館連絡通路」。後方が「東急文化会館」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)。

作品データ
映画「実録安藤組 襲撃篇」
監督:佐藤純彌

1973(昭和48)年/東映

出演:安藤昇、梅宮辰夫、安岡力也、郷鍈治、小林稔侍、丹波哲郎

安藤興業社長安藤昇(本人)は中江産業社長中江昭麿(中丸忠雄)を襲撃した。警察は安藤らを指名手配したが、安藤は愛人宅や友人宅を転々として潜伏を続けた。1958年に実際に起きた事件を再現した作品。【福】

映画「BU・SU」(1987)

ある日麦子(富田靖子)は一人で電車に乗りあてどなく渋谷をさまよう。
渋谷東口駅前広場の歩道橋。背後に「東急文化会館連絡通路」が、左側には東急東横線のホームと「東急百貨店東横店」が見える。

作品データ
映画「BU・SU」
監督:市川準

1987(昭和62)年/東宝映画=日本テレビ放送網

出演:富田靖子、大楠道代、伊藤かずえ、高嶋政宏

森下麦子(富田靖子)は地方から上京し、おば(大楠道代)が営む芸者の置屋で芸者の修行をしながら高校に通う。なかなかクラスメイトに溶け込めない中文化祭の企画を押しつけられた麦子は、ある日八百屋お七の話を知り文化祭でお七を踊ることを思いつく。おばとクラスで目立たない友人(広岡由里子)の協力を得て麦子はお七の練習に取り組み始める。【福】

RELATED LINKS

東京福袋が作成している渋谷と日本映画に関するコンテンツです。こちらもぜひご覧ください。

目次