NHK放送センター|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

NHK放送センター

東京都渋谷区神南2-2-1

1965年に完成し千代田区内幸町より移転。老朽化に伴い2020年より現在地での建替えが行われた。

目次

映画「君は恋人」(1967)

劇中劇のラストシーン、更生して歌手としての才能を見いだされた光夫(浜田光夫)は、「君は恋人」が流れる中、雅子(和泉雅子)と手に手をとって渋谷の街を走っていく。ロケ地は国立代々木体育館前の道路。正面右に「渋谷公会堂」、正面左は「渋谷区役所」。その右手は「NHK放送センター」、左側手前の建物「メイジハイツ」は2019年建て替えられ「ラ・トゥール渋谷神南」(神南1-5-14)になった。さらに手前の「桑沢デザイン研究所」は建替えてこの位置に現存。

作品データ
映画「君は恋人」
監督:斎藤武市

1967(昭和42)年/日活

出演:浜田光夫、和泉雅子、克美しげる、林家こん平、清川虹子、舟木一夫、田辺昭知とザ・スパイダース、荒木一郎、ジャニーズ、黛じゅん、岡田真澄、中村八大、坂本九、石原裕次郎、小林旭、浅丘ルリ子、芦川いづみ、高橋英樹、渡哲也、松原智恵子、山本陽子、山内賢、和田浩治、川地民夫、葉山良二、深江章喜、郷鍈治、太田雅子、宍戸錠、二谷英明、吉永小百合

工員の光夫(浜田光夫)は工場を辞め、より高収入を求めてやくざの宍戸組に入るためチンピラのこん平(林家こん平)の手伝いをしながら何らかのチャンスを求めていた。そこへ宍戸組と対立する深江組の組長(深江章喜)暗殺の話が起こり、光夫は名乗りをあげる。なんとか自らの手は汚さずに済んだ光夫だったが、組の中での地位はぐんと上がる。次の光夫への指示は流しで光夫に想いを寄せる雅子(和泉雅子)の兄、井上(克美しげる)を刺殺することだった。光夫は井上を刺すが自らも負傷してしまい一命を落とす……というシナリオの暗いストーリーに不満を感じたザ・スパイダース(本人役)の面々は脚本家の赤井(渡哲也)に強引に書き直しを迫る。
浜田光夫の右目負傷からの復帰第一作という現実と、浜田が演じるやくざ組織に入ろうとする「光夫」のストーリーが並行して進められる珍しい構成の映画。浜田の復帰を祝して日活のスターが一同に会する豪華大作。【福】
日活
君は恋人 | 映画 | 日活 41年7月不測の事故で目を負傷した浜田光夫が、ファンの激励で奇跡のカムバックをとげた再起第1作。友情出演に、日活やポップス界のトップスターが集結した青春超大作。

映画「恋のつむじ風」(1969)

アカネ(松原智恵子)がアオイ(太田雅子)、ミドリ(長谷川照子)と暮らすマンションに別れを告げにくる俊平(杉良太郎)とそれについてきた妹(丘みつ子)。背後右側は「NHK放送センター」、左側は「渋谷公会堂」とその前の時計塔。「グリーンマンション」というマンションの設定の建物は「近江美容室」(現「アップル近江東京」神南1-5)。

作品データ
映画「恋のつむじ風」
監督:鍛冶昇

1969(昭和44)年/日活

出演:松原智恵子、長谷川照子、山本陽子、杉良太郎、川口恒、和田浩治、太田雅子、沖雅也

北海道の開拓村。一ノ瀬俊平(杉良太郎)と松山アカネ(松原智恵子)の披露宴が行われている最中にアカネの友人竹野アオイ(太田雅子)が乱入、結婚に異議を唱える。また俊平に妊娠させられたという女性(斎藤チヤ子)も登場し、アカネは俊平を残してアオイとともに東京に向かい、アオイと梅村ミドリ(長谷川照子)の部屋で暮らし始める。田舎育ちのアカネにとってアオイやミドリとの生活は刺激的なものだった。ある日アカネは大会社の若き副社長双見安彦(川口恒)に気に入られ、デートを重ねる。一方俊平もアカネを追って上京してきた。【福】
日活
恋のつむじ風 | 映画 | 日活 田舎出身の三人娘が東京でもまれるうちに現代女性として目覚めて行く話

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