「カーネーション」糸子と里香

本日のテーマはツッパリ娘・里香の更生ばなし&パワフルな糸子婆ちゃんの二本立て。
東京の直子のファッションショーに連れていったり、店の接客を手伝わせたり。
著名なデザイナー3人を生んだ母ということでインタビューを受けると、「娘のことはもういいじゃないですか」と自分の話ばかりしようとしたり。

ブスっとしながらも祖母の言う通りにしている里香。
グレてはいるけど根はいい子、親には逆らってもお婆ちゃんの言うことなら聞く…みたいな典型的なドラマの中のツッパリ少女。
茶色い髪、暗い色の口紅は当時の不良少女の定番だが、あの頃の茶髪のパーマは今のようなツヤツヤしたものではなくチリチリでパサパサだった。

直子のショーの控え室の隅でスネていた里香、モニタの前に陣取っていた糸子が呼び寄せようとしても拒否。
だが、ショーが始まるといつの間にかモニタの前に移動して見入っている。
里香のファッションへの興味をあらわすと同時に、「お願いだからモニタの前を占領するのはヤメテ」というショー関係者の心の叫びが聞こえてくるようなシーンである。

12年も時間がワープした上に登場人物ほぼ全取っ替えだからドラマに違和感を覚えるのは当たり前なのだけれど、糸子が別の人格に見えるのが一番ツラい。
家族や従業員が楽しそうに話していても、一人、眉間にしわを寄せて不機嫌そうにしていた糸子はもういない。
中年にさしかかって背中が丸くなり、心なしか顎が二重になり大儀そうに動いていた糸子はもういない。
今は、顎のラインがシャープに引き締まり、立ち居振る舞いが都会的な美女・糸子が、ひとつ台詞を言うたびに白い歯を見せてニカっと笑っているのである。

直子のショーにジョニーとナナコがいた。
誰なんだジョニー。何者だナナコ。
そんなに重要なキャラクターなのか。今後の糸子に何か関わってくる人物なんだろうか。オノマチ糸子の最終日にもなぜか登場してたし。

この二人よりも昌子と恵の近況が知りたいよ。【み】

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