「カーネーション」直子の東京弁

学生時代の優子は、気取り方やぎこちなさもひっくるめて時代の空気を感じさせるいい案配の喋り方だったのだが、結婚・出産・加齢のせいなのか、なんだか逆に「関西から上京して東京っ子を気取っているオシャレな女の子」っぽさが消えてしまった気がして残念。

というか、これ「青森県出身のママさんタレント・新山千春」のもともとの話し方なんだね。

一方、東京弁を使いこなすようになった直子は、ざっくりした喋り方がいかにも70年代の新進デザイナーっぽくていい。
今日の回でも、店にファッション誌の取材が来た時の「イヤになっちゃう。私、取材多いのよねェ。姉んとこにはちっとも来ないのに」の台詞回しも表情も抜群に良かった。

直子が装麗賞を受賞したデザイナーだから銀座のデパートという一等地にスペースを持てたのだと思うのだが、そこで優子のデザインした服を売るのはなんだか腑に落ちないよね。
優子によると、店の売上げは優子が6で直子が4。
直子にしてみれば、オハラから派遣された助っ人であり自分のバーターで東京で商売を始めた姉に店を乗っ取られかけている状態である。
持ち前の人当たりの良さを生かして要領よくチャンスを掴む優子、己の才能を信じて人目を気にせず我が道をいく直子。要領がよさそうに見えてツメが甘い優子、無骨で不器用だが意外と神経が細やかな直子。まるで正反対の二人。
姉妹戦争はまだまだ継続中、この戦からまだまだ目が離せない。

いや、もうすぐ三番目の勇者が参戦してくる。

服飾の学校に通いたいと言い出した聡子、入学してたったの3日で辞めたいと言い出して糸子を怒らせる。
そんな時、折よく通りかかる聡子の中学時代の恩師。
糸子の相談に「聡子の根性はたいしたもの。どんな厳しいトレーニングでも必ずやりとげた。彼女は目の前に大きな山を置いてやるのが一番。ふと気づくと山のかなりのところまで登っているから」。持つべきものは中学の恩師。
聡子が根性なしだから学校を辞めたいと言い出したのではないと知った糸子は、古いデザイン画の束を渡して猛練習させることに。

入ったばかりの服飾の学校を辞めたいと聞いて激怒、善作ばりに怒鳴りつける糸子の前で、ふにゃふにゃと首を傾げる聡子の可愛さといったら!
我が娘に欲しいキャラNo.1。
いつも上機嫌。なんでもよく食べる。テニスをやれば全国制覇。学校を卒業したら自分と同じ道を歩みたいという。劇中では「アホ」呼ばわりだが、これは出来過ぎでしょう。

ああ、いつも頑張っている健気な聡子にホットケーキを好きなだけ食べさせてやりたい。手元のおぼつかない「太鼓」のではなくて心斎橋のシャレたカフェで三色アイスつきでね。【み】

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