古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。
東急プラザ渋谷
東京都渋谷区道玄坂1-2-3
1965年開業。東急不動産本社、同社渋谷営業所、本と趣味の特選街(紀伊國屋書店渋谷店が入っていた)、おしゃれ特選街、美容院や歯科医院、味の名店街、東急のれん街、スナックコーナーがあった。2019年建て替えられ、「渋谷フクラス」が完成した。(参考:「東急100年史|第3章 第6節 第2項 渋谷駅周辺の改良・整備」「シブヤ経済新聞」)

映画「黒い太陽」(1964)
明(川地民夫)が住み着いている桜丘町の教会の廃墟の俯瞰から「渋谷駅南口駅前広場」までパンするショット。右上で工事中なのが旧「東急プラザ渋谷」(現「渋谷フクラス」)。
1964(昭和39)年/日活
出演:川地民夫、チコ・ローラント、藤竜也
登場人物の名前とキャスト、ジャズをベースにした点など「狂熱の季節」の兄弟的な位置づけの作品だが、前作に比べ暴力的な要素は少ない。【福】
ドラマ「特別機動捜査隊 第181話『空白』」(1965)
三栄出版の社長高村(上田寛)の死体を発見した保安課からの連絡を受け、警視庁捜査一課の藤島主任(中山昭二)らは現場へ急行した。
中央の道は現「渋谷フクラス」横の「渋谷中央街」。中央奥に「東急文化会館」のプラネタリウムのドームが見える。
右側の建物は「渋谷東急ビル」(のちの「渋谷東急プラザ」 / 現「渋谷フクラス」道玄坂1-2-2)。左側奥の建物は「東急百貨店東横店」。
1965(昭和42)年/NET
出演:若杉嘉津子、中山昭二、鈴木志郎、仲原新二、北峰有二、上田侑嗣、島宇志夫、菅沼正、森山周一郎、柴田秀勝、北原隆
映画「脅迫 おどし」(1966)
身代金の受取りに失敗した川西(西村晃)らは、三沢(三國連太郎)の妻子(春川ますみ、保積ペペ)と誘拐した赤ん坊を車に乗せ再度受取りに向かう。車が走るのは首都高速3号線。右後方に「渋谷東急ビル」(のちの「渋谷東急プラザ」、現「渋谷フクラス」道玄坂1-2-2)。
1966(昭和41)年/東映
出演:三國連太郎、春川ますみ、保積ペペ、西村晃、室田日出男、三津田健、野田拓、田中邦衛、中原早苗、内田良平
映画「日本の青春」(1968)
向坂廉二(黒沢年男)は本を買いに出かける。
書店で客のひそひそ話から、客の一人が著名な評論家(?)の名越竜彦であることを知り、名越の本を手に取る。店を出る名越。
場所は、背景の窓越しに東急東横線のかまぼこ屋根と「東急文化会館」(映画「カスター将軍」(1967)上映中)が見えることから、「東急プラザ渋谷」(現「渋谷フクラス」道玄坂1-2-2)にあった「紀伊國屋書店渋谷店」と思われる。
1968(昭和43)年/東宝
出演:藤田まこと、新珠三千代、黒沢年雄(黒沢年男)、酒井和歌子、田中邦衛、佐藤慶
原作は遠藤周作の小説「どっこいショ」。【福】
映画「なんとなく、クリスタル」(1981)
劇中、東京の風景がインサートされる。
中央が首都高3号線、左が桜丘町、右が道玄坂1丁目。首都高横の「東急プラザ渋谷」は現「渋谷フクラス」(道玄坂1-2-2)。下に見えるかまぼこ型の屋根は東急東横線渋谷駅。位置関係から「渋谷クロスタワー」(当時は「東邦生命ビル」、渋谷2-15-1)からの撮影と思われる。
1981(昭和56)年/松竹
出演:かとうかずこ、亀井登志夫、清水善三、有田奈穂子、横山エミー、前橋汀子、原田美枝子
原作は1981年に第84回芥川賞の候補になった田中康夫の同名の小説。【福】
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