東急本店通り|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

東急本店通り

東京都渋谷区渋谷3-19
道玄坂下交差点付近から東急本店・Bunkamuraに通じ、松濤二丁目交差点付近に通じる道。以前は東急本店通りと呼ばれていました通りの名前 | 渋谷区公式サイトより)

目次

映画「不良少女魔子」

1971
不良少女魔子

映画冒頭、クレジットロールが流れる中、子犬を抱いたヒロイン夏純子が歩いている東急本店通り(後の文化村通り)は歩行者天国。

作品データ

映画「不良少女魔子」
監督:蔵原惟二
1971(昭和46)年/日活
出演:夏純子、藤竜也、小野寺昭、岡崎二朗、宍戸錠

映画「黒い太陽」

1964
黒い太陽

買い物に出た明(川地民夫)が歩いているのは東急本店通り(文化村通り)の現「SHIBUYA109」横。道を挟んで右側に見える「不二家」は宇田川町26-2にあった。

黒い太陽

ギル(チコ・ローランド)から機関銃を奪い優勢になった明(川地民夫)は、ギルの顔をピエロのように白く塗りトランペットを吹かせながら車で渋谷を巡る。
左の道が道玄坂、右は東急本店通り」。「三丸」と看板にあるのが現「SHIBUYA109」の先端の土地にあった洋装店「三丸」。

作品データ

映画「黒い太陽」
監督:藏原惟繕
1964(昭和39)年/日活
出演:川地民夫、チコ・ローラント、藤竜也

教会の廃墟に一人暮らす明(川地民夫)。そこへ殺人を犯した手負いの黒人脱走兵ギル(チコ・ローランド)が機関銃を持ち逃げ込んでくる。ジャズ好きで黒人に親近感を持つ明はギルと親しくなろうとするがギルは警戒心を解かず明に銃を突きつけたままだった。次第に傷が悪化するギル。ある日廃墟の解体が始まり住む場所を失った明は盗んだ車でギルと逃避行を始める。
登場人物の名前とキャスト、ジャズをベースにした点など「狂熱の季節」の兄弟的な位置づけの作品だが、前作に比べ暴力的な要素は少ない。【福】

映画「傷つける野獣」

1959
傷つける野獣

日本青年館でおちあった笠原利一(川地民夫)と佐藤芳子(筑波久子)は木崎刑事(二谷英明)が運転するタクシーで多摩川方面へ向かう。連絡を受けたパトカーが次々に多摩川方面へ向かう中、東急百貨店本店前の交差点を右折して渋谷駅方面へ向かうパトカーの車窓。
「ニューシブヤサービスステーション」は「H&M」が入居している現「渋谷フラッグビル」(宇田川町33-6)、右側の「渋谷大映」は現「MEGAドン・キホーテ 渋谷本店」が入る「ANNEX・渋谷三善第3ビル」(宇田川町28-6)。

傷つける野獣

「紳士服のトラヤ」は現「MEGAドン・キホーテ 渋谷本店」隣の「渋谷三善第3ビル」(宇田川町28-7)、「日本相互銀行」は現「三井住友銀行 渋谷ローンプラザ」(宇田川町28-4)、右側の大きな建物は「東急百貨店東横店」。

作品データ

映画「傷つける野獣」
監督:野口博志
1959(昭和34)年/日活
出演:川地民夫、二谷英明、筑波久子、高友子、高品格、天草四郎、土方弘、宍戸錠

横浜で銀行を襲った笠原利一(川地民夫)は特急つばめで逃走した。警視庁は東京駅で待ち受けたが笠原は車中で襲った学生の服を着て逃げおおせた。木崎刑事(二谷英明)らは深川の笠原の姉(高友子)の家を警戒したがここでも笠原の逮捕に失敗する。笠原の恋人佐藤芳子(筑波久子)の存在をつきとめた警視庁は、ふたりがクラシックのコンサート会場で落ち合うという情報を入手、会場内および周辺に潜伏した。【福】

映画「青春前期 青い果実」

1965
青春前期 青い果実

暴行されたことを責められ家を出た河合奈津子を探す母親の富枝(山岡久乃)。富江が歩いているのは東急本店通りの現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」(道玄坂2-29-20)付近。左側の看板「レストラン レンカ」は「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」の敷地にあった店。通りの向かい、「絵夢」は「大黒屋渋谷店」がある現「いちご渋谷文化村通りビル」(宇田川町28-2)、「カチューシャ」は「ドトールコーヒーショップ 渋谷センター街店」がある現「ニュー渋谷ビル」(宇田川町28-2)。

作品データ

映画「青春前期 青い果実」
監督:堀池清
1965(昭和40)年/日活
出演:太田博之、太田雅子(現梶芽衣子)、吉村実子、山岡久乃、初井言榮、高橋とよ、佐野浅夫、内藤武敏

広島から転校してきた椎ノ木武志(太田博之)は無口で笑顔を見せない影のある少年。同級生の河合奈津子(太田雅子=梶芽衣子)はそんな彼に惹かれていた。やがて親しくなった二人は、武志の叔父中瀬安芸男(内藤武敏)が働く乗馬クラブへ馬を見に行く約束をする。母親(山岡久乃)に夜間の外出を厳しく止められた奈津子は家を抜け出して約束の場所へ向かうが、そこで3人の大学生に暴行されてしまう。奈津子は事件を忘れようとするが、教師(初井言栄)から親たち、親たちから生徒たちに噂が広まっていく。【福】

映画「太陽をぶち落せ」

1958
太陽をぶち落せ

タイトルバック。東急本店通りの現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」(道玄坂2-29-20)付近。中央に「恋文横丁」の表示が見える。

作品データ

映画「太陽をぶち落せ」
監督:野口博志
1958(昭和33)年/日活
出演:川地民夫、菅井一郎、南田洋子、宍戸錠、水島道太郎

大須賀禎蔵(菅井一郎)の息子吾郎(川地民夫)は謎の自殺をとげた母親のことが忘れられず、新しい母親蘭子(南田洋子)に異性としての愛情を感じつつことごとく反抗していた。蘭子の昔の恋人で、蘭子を奪い返す機会をうかがっていた禎蔵の部下青野洋介(宍戸錠)はある日二人の過去をばらすと脅し蘭子と料理屋で密会した。たまたまカップルを脅迫するため写真を撮影するバイトをしていた仲間からの連絡を受け、吾郎は蘭子と青野が密会する旅館へ乗り込む。吾郎はそこで青野から禎蔵は吾郎の実の父親ではないと聞かされ、激しく動揺する。吾郎は父親の日記から古市(水島道太郎)という男の存在を知り、古市を探し始める。【福】


東京福袋の吉野 忍が 2002年に渋谷で撮影した写真とその20年後の2022年に同じ場所で撮影した写真をまとめた「東京些末観光:渋谷定点観測02-22」も併せてどうぞ。

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