古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。
東急本店通り
東京都渋谷区道玄坂2-29(を含む文化村通り)
道玄坂下交差点付近から東急本店・Bunkamuraに通じ、松濤2丁目交差点付近に通じる道。以前は東急本店通りと呼ばれていた。
映画「太陽をぶち落せ」(1958)
タイトルバック。東急本店通りの現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」(道玄坂2-29-20)付近。中央に「恋文横丁」の表示が見える。
1958(昭和33)年/日活
出演:川地民夫、菅井一郎、南田洋子、宍戸錠、水島道太郎
映画「傷つける野獣」(1959)
日本青年館でおちあった笠原利一(川地民夫)と佐藤芳子(筑波久子)は木崎刑事(二谷英明)が運転するタクシーで多摩川方面へ向かう。連絡を受けたパトカーが次々に多摩川方面へ向かう中、東急百貨店本店前の交差点を右折して渋谷駅方面へ向かうパトカーの車窓。
「ニューシブヤサービスステーション」は「H&M」が入居している現「渋谷フラッグビル」(宇田川町33-6)、右側の「渋谷大映」は現「MEGAドン・キホーテ 渋谷本店」が入る「ANNEX・渋谷三善第3ビル」(宇田川町28-6)。
「紳士服のトラヤ」は現「MEGAドン・キホーテ 渋谷本店」隣の「渋谷三善第3ビル」(宇田川町28-7)、「日本相互銀行」は現「三井住友銀行 渋谷ローンプラザ」(宇田川町28-4)、右側の大きな建物は「東急百貨店東横店」。
1959(昭和34)年/日活
出演:川地民夫、二谷英明、筑波久子、高友子、高品格、天草四郎、土方弘、宍戸錠
映画「浮気の季節」(1959)
桐野桃子(沢村みつ子)は父省三(益田喜頓)の誕生日を祝うためバースデイケーキを買うが、印堂良平(赤木圭一郎)とぶつかってケーキを落としてしまう。
桃子がケーキを買う店は「ヒサモト」。ヒサモトは「栄通り店」(宇田川町26-6)、「道玄坂店」(円山町5-18)および三軒茶屋店があったが、ロケ地の傾向から渋谷のいずれかの店で撮影したものと推測した。
1959(昭和34)年/日活
出演:益田喜頓、岡田真澄、赤木圭一郎
TVドラマ「特別機動捜査隊 第001話『最後の犯人を追え』」(1961)
強盗傷害事件発生の通報を受け、パトカーが現場へ向かう。
パトカーは東急本店通りを駅から「東急本店」方向に向かう。左の「の家具」の看板は「七店街ビル」にあった「宮田家具店」(現「渋谷西村總本店ビル」宇田川町22−1)。
1961(昭和36)年/NET
出演:波島進、佐原広二、南川直、轟謙二、巽秀太郎、神田隆、室田日出男、柳生博、志村妙子(後の太地喜和子)
第001話「最後の犯人(ホシ)を追え」
3人組の男が盗難車を使い民家に押し入り夫を銃で撃つという事件が発生した。警視庁の立石主任(波島進)率いる立石班が捜査を進めるうち第二の事件が発生、犯人は不動産屋に強盗に入り社員を射殺した。犯行の手口から山口(日尾孝司)が容疑者としてあがり、続いて不動産屋への聞き込みから以前同店で働いていた関口(室田日出男)が関与していることがわかった。【福】
映画「黒い太陽」(1964)
買い物に出た明(川地民夫)が歩いているのは東急本店通り(文化村通り)の現「SHIBUYA109」横。道を挟んで右側に見える「不二家」は宇田川町26-2にあった。
ギル(チコ・ローランド)から機関銃を奪い優勢になった明(川地民夫)は、ギルの顔をピエロのように白く塗りトランペットを吹かせながら車で渋谷を巡る。
左の道が道玄坂、右は東急本店通り」。「三丸」と看板にあるのが現「SHIBUYA109」の先端の土地にあった洋装店「三丸」。
1964(昭和39)年/日活
出演:川地民夫、チコ・ローラント、藤竜也
登場人物の名前とキャスト、ジャズをベースにした点など「狂熱の季節」の兄弟的な位置づけの作品だが、前作に比べ暴力的な要素は少ない。【福】
映画「愛しながらの別れ」(1964)
冒頭、新生会のやくざと歩く森本勝太(浜田光夫)に因縁をつけたやくざが逆に殴り返されるシーン。
画面右側に映る「丹」の文字の看板は「パチンコ牡丹」で、東急本店通りの現在ソフトバンクがある「喜山ビル」(宇田川町27-4)。
この後「第一銀行」(現「みずほ銀行渋谷中央支店」宇田川町23-3)や渋谷駅前交差点が映り、その位置関係や当時の住宅地図から特定した。
新生会に呼び出され光枝(和泉雅子)と兄の件を組に任せろと迫られた勝太(浜田光夫)は事務所を飛び出し、新生会のやくざと追跡劇をくりひろげる。
勝太がセンター街から東急本店通りへ出る。向かいに「くじらや」「恋文横丁」の看板。「くじらや」は現「SHIBUYA109」(道玄坂2-29-1)、「恋文横丁」は現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」(道玄坂2-29-20)と「SHIBUYA109」の間。
1964(昭和39)年/日活
出演:浜田光夫、和泉雅子、山内賢
映画「青春前期 青い果実」(1965)
暴行されたことを責められ家を出た河合奈津子(太田雅子 / 現・梶芽衣子)を探す母親の富枝(山岡久乃)。富江が歩いているのは東急本店通りの現「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」(道玄坂2-29-20)付近。左側の看板「レストラン レンカ」は「ヤマダデンキ LABI 渋谷店」の敷地にあった店。通りの向かい、「絵夢」は「大黒屋渋谷店」がある現「いちご渋谷文化村通りビル」(宇田川町28-2)、「カチューシャ」は「ドトールコーヒーショップ 渋谷センター街店」がある現「ニュー渋谷ビル」(宇田川町28-2)。
1965(昭和40)年/日活
出演:太田博之、太田雅子(現梶芽衣子)、吉村実子、山岡久乃、初井言榮、高橋とよ、佐野浅夫、内藤武敏
映画「にせ刑事」(1967)
誘拐犯が隆(出川純)に映画館で「大魔神」を見せ、映画館の外では千田寅松(勝新太郎)が隆を探すシーン。
右側の映画館は「渋谷大映」(現「MEGAドン・キホーテ 渋谷本店」宇田川町28-6)。「クラブVan」「トラヤ」は隣の現「Annex 渋谷三善第3ビル」(宇田川町28-7)。背後に建設中の「東急百貨店本店」(1967年開業、道玄坂2-24-1)の足場が見える。
1967(昭和42)年/大映東京
出演:勝新太郎、加東大介、吉村実子
映画「不良少女魔子」(1971)
映画冒頭、クレジットロールが流れる中、子犬を抱いたヒロイン夏純子が歩いている東急本店通り(後の文化村通り)は歩行者天国。
1971(昭和46)年/日活
出演:夏純子、藤竜也、小野寺昭、岡崎二朗、宍戸錠
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