「カーネーション」ミニスカートと北村

本日はロンドンからパリを経由して日本に到来したミニスカートブームと北村の回であった。

糸子に「これからミニスカートが必ず流行るから死ぬほど作れ」と言われて戸惑う北村。
北村のまわりを囲んで「こさえ(こしらえなさい)…こさえ…こさえ…」と呪文をかける糸子と三姉妹。
東京にパーマ機を買いにいこうと誘った時に、糸子が八重子にかけた呪文の一種とみた。どうやら小原家は魔女の家系らしい。

優子の店の華やかなオープニングパーティ。
あれだけモメたのにそれでも直子はちゃんとオシャレして来ているのだった。姉妹って不思議。
女性客二人に「優子さんの妹の直子さんですよね? 先月の『装麗』見ました」「握手してください」と声をかけられて颯爽と握手を交わす。その後でチラリと優子の方を見てちょっとドヤ顔。

いつもの喫茶店「太鼓」でミニスカートの流行について語り合う糸子と北村。
「目のやりどころに困る、恥じらいがないと…」と嘆く北村に、糸子は「女が出したいところをようやく出せるようになった、時代は変わっていく」と嬉しそうに応える。
ミニスカートの流行はいつまで続くのか、と困り果てる北村に朗報。もう2~3年で足首までの長さのマキシスカートが大流行するからしばらくの我慢だぞ。

さて、オノマチ糸子の週は今日でおしまい。
来週の月曜から金曜は尾野真千子だが、土曜日から糸子役は夏木マリに交代するという。寂しい。
今日の次週予告では、ウェディングドレス姿の美しい直子や白髪頭になった昌子、年をとって別人のように変わり…じゃなかった、別人の夏木マリになった糸子が登場していたが、彼らともあと一ヶ月でお別れ。
おさげ髪の女学生から始まって、デパートの制服採用、パッチ屋修行、ロイヤルでのドレス作り、奈津との奇妙な友情、結婚、善作、ハル、おっとりした妹達、神戸の松坂家、勘助、平吉……などなど、楽しかったあれやこれやが思い出される。

それにしても、毎日巧みに中年女性を演じている糸子に年相応の老けメイクをさせないのは、この後に登場する老年期の夏木マリとのバランスを考えてのことだろうか。そうだとしたらなんだかもったいない。
真ん中にいる糸子がやたらと若々しいから、自然とそのまわりの人々も設定年齢よりも20~30歳は若く見える扮装にせざるをえないしね。
しかし、こんな愚痴もあと一週間限り。

来週の土曜に糸子役が交代したら、尾野真千子の柳腰の糸子を懐かしく思い出すのだろう。ああ、もう何を言っても詮無い事だけど、やっぱり白髪頭のオノマチ糸子で最終回の日を迎えたかったなあ。【み】

目次