直子に続き、同級生の斎藤源太が装麗賞を受賞。
真っ先に直子に報告に来て涙ぐむ源太。「ほんまけ?」「やったやんか!」「なんで泣いてんや!」と大喜びの直子。すこぶる気持ちの良い友情。
さて、いつの間にか話が進んでいたようで、優子が結婚。
お相手はあのちょいとスカしたアイビーボーイ君だろうか。
直子が着ていた羽つきの緑のドレスはとても素敵に似合っていたのに、結局無難な振り袖に着替えさせられていて残念。
糸子デザインのドレスに偽のディオールのタグをつけて売りさばいて詐欺で逮捕された北村も式に招待されたが、罪悪感からオハラの店に入ってこられない。
「なんで式出えへんよ?」「お、お前、話聞いてへんのかよ?」店に入らずに帰ろうとする北村を引き止める直子。
「わいは優子の式なんか出れる立場ちゃうねんて」代わりに祝いの品を直子に預けようとする。
その後、北村と優子の愁嘆場。抱き合って号泣する二人を見て、直子いぶかしげに「なんで泣くねん」。
さらにその様子を見て「茶番や」と吐き捨てる糸子。
北村が小原家に遊びにくる時は、三姉妹相手に「もう帰る」「お婆ちゃんが夕飯の準備してるから」「いや帰るから」「まあそう言わずに」といったやりとりを毎度一通りやってから夕飯を食べていくのを、糸子は呆れて“茶番”と呼んでいるのだが、今回の「式に出ない」「おっちゃんが出なくちゃ嫌や」「わいなんかほっとけ」の涙々のくだりも糸子から見ればタダの茶番。
だって、そもそも今日の北村の装いは紋付羽織袴の正装だもの。最初から式に出る気満々である。
組合長に「オハラのようなしっかりした店と違い、北村は商売人としてはまだ半端者。信用も人望も薄い。だから堪忍してやってくれ」と言われ、「ウチは、そんな人、失敗させてしもたんやな」と静かに反省する糸子。
相変わらず北村には素っ気なく接するが、かといって交際を断つ様子もなく、「わい、(優子の式に)ホンマに行ってええんけ?」と問われれば「ウチに聞くなボケェ」と答えるという関係である。これからもトムとジェリーのごとく仲良く喧嘩していく模様。
糸子が組合から帰ってくると、店の前で盛大な破裂音。なんだなんだ。なんの騒ぎだ。
聞けば「辛気払いには爆竹を鳴らすといい」と聡子が買ってきたのだという。
唖然とする糸子に千代と優子が楽しそうに事情を説明。それをニコニコして聞いていた聡子がとても可愛い。【み】