古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。
おそば たけや
東京都渋谷区道玄坂1-10-2
現「渋谷THビル」の位置にあったそば屋。坂のつきあたりにある大きな看板が様々な映画に映りこんでいた。SNSによると2011年頃まであった模様。
映画「狂熱の季節」(1960)
ユキ(千代侑子)が堕胎をしに病院にいく。それに付きそう明(川地民夫)。
病院という設定なのは「駒沢大学渋谷校舎」(現「渋谷道玄坂東急ビル」道玄坂1-10-8)。坂のつきあたりに「おそば たけや」の看板。
1960(昭和35)年/日活
出演:川地民夫、郷鍈治、松本典子、千代侑子、長門裕之
富裕層の描き方がカリカチュアライズされすぎで、明の過剰に奔放な演技と併せて滑稽に見えてしまう点はあるが勢いのある映画だ。戦災復興とオリンピックで建設まっさかりの渋谷、いたるところが工事中だ。【福】
映画「からっ風野郎」(1960)
朝比奈武夫(三島由紀夫)は小泉芳江(若尾文子)に子供を堕ろすよう迫り、産婦人科医へ連れて行くが、小泉の抵抗が激しく堕胎は失敗に終わる。
産婦人科医院の外観として使われていた右端の建物は、現在「五島育英会ビル」になっている場所にあった「第一整形外科」(道玄坂1-10-7)。隣にある「パーマ ロン」から場所を特定。つきあたりに「おそば たけや」の看板。
1960(昭和35)年/大映
出演:三島由紀夫、若尾文子、船越英二、志村喬
これが映画初出演の三島の芝居が下手なのは仕方ないが主人公がなんとなく頭が悪く見えてしまうのが難点。【福】
映画「泥だらけの純情」(1963)
一度は東横線改札で別れた真美(吉永小百合)を追って次郎(浜田光夫)はボクシング観戦に誘う。ボクシングの試合が行われていたのは「リキ・スポーツパレス」(現「ヒューマックス渋谷ビル」 道玄坂1-14-6)。坂のつきあたりに「おそば たけや」の看板。
1963(昭和38)年/日活
出演:浜田光夫、吉永小百合、小池朝雄、和泉雅子、滝沢修、細川ちか子
映画「やくざの歌」(1963)
恐喝されているところを助けたことから女子大生北見紀子(本間千代子)とヤクザの新田俊次(千葉真一)はお互い好意をもつようになる。北見と新田がボーリングをした後分かれる場面。左の建物は「リキ・スポーツパレス」(現「ヒューマックス渋谷ビル」道玄坂1-14-6)。看板に「リキ・トルコ」とあるのは同施設内にあったトルコ風呂。右側に色々な映画に映っている「第一整形外科」「パーマ ロン」のネオンが。またつきあたりに「おそば たけや」の看板が見える。
1963(昭和38)年/東映
出演:千葉真一、北島三郎、本間千代子、宮園純子、曽根晴美、十朱久雄、北竜二、谷幹一、佐々木孝丸、村田英雄
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