古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。
東京山手教会
東京都渋谷区渋谷3-19
1948年に霊南坂教会より独立、公園通りに面する宇田川町19に立地したプロテスタント合同教会。1966年に鉄筋コンクリート造に改築。(出典:東京山手教会のご案内)
映画「望郷の海」

竹村(郷鍈治)を殴りつけ去っていく雄志(小林旭)とそれを見送るせつ子(松原智恵子)。右側の敷地は「大成建設渋谷アパート」(現「渋谷PARCO」宇田川町15-1)。右側の敷地は「大成建設渋谷アパート」(現「渋谷PARCO」宇田川町15-1)。団地名を記した立札と当時の住宅地図から場所を特定。パルコ前から公園通りを駅方面に見ている角度。赤い三角屋根は1966年改築される前の「東京山手教会」(現存、宇田川町19)、奥の白い建物は「住友信託銀行渋谷支店」(現「渋谷住友信託ビル」神南1-22-3)。
映画「望郷の海」
監督:古川卓己
1962(昭和37)年/日活
出演:小林旭、松原智恵子、深江章喜、楠侑子、郷鍈治、金子信雄、藤竜也、松尾嘉代
世界タイトル戦に向けたボクシングの試合の夜、勝者の清(藤竜也)がトレーナー雄志(小林旭)の恋人恵子(松尾嘉代)と心中しているのが発見された。恋人と弟子に裏切られた雄志は失意の日々を送る。雄志の様子を見かねた対戦相手竹村(郷鍈治)の妹せつ子(松原智恵子)は、あの試合で八百長が仕組まれていたこと、清が八百長を拒んだことから井沢(深江章喜)に殺されたことを伝える。雄志は清と恵子のために復讐することを誓い、井沢が住む伊東へ向かう。【福】
映画「歌う暴れん坊」

駒形組の駒形鉄治(川地民夫)と巽建設の巽大介(小林旭)が、地元弁天町警察署の警視に着任する旧友堅野信三(藤村有弘)を迎えるシーン。警察署の敷地内に堅野と孤児院の孤児を乗せた車が入ってくる。
別の角度で宇田川町3-7にあった仁愛病院が写っていることから、弁天町警察署は「東京都渋谷税務事務所」(現「渋谷区立勤労福祉会館」神南1-19-8)と特定した。また右側のアパートは「望郷の海」(1962)で「大成建設渋谷アパート」(現「渋谷PARCO」宇田川町15-1)と特定済なことから、中央の赤い屋根は1966年改築される以前の「東京山手教会」(現存、宇田川町19、屋根の上に十字架が見えている)、左側のビルは「エクセルシオールカフェ」のある「遠山ビル」(改築して現存、神南1-20-12)と特定した。敷地の向こうを横に延びるのが公園通り、「渋谷区立勤労福祉会館」から勤労福祉会館前交差点を見る角度。「東京山手教会」の左に見える塔は。形状と方向から「峯岸ビル」(現「QFRONT」宇田川町21-6)屋上の日産の広告塔と特定。
映画「歌う暴れん坊」
監督:松尾昭典
1962(昭和37)年/日活
出演:小林旭、笹森礼子、川地民夫、藤村有弘、こまどり姉妹
弁天町のやくざ組織駒形組の駒形鉄治(川地民夫)とやくざから足を洗った巽建設の巽大介(小林旭)は大学の同級生で親友だったが、ことあるごとに意見が対立し小競り合いを繰り返していた。そこへ二人の親友堅野信三(藤村有弘)が警察署に新しく警視として配属された。巽は高速道路の建設で立ち退きになる孤児院のために歌謡ショーの開催を企画するが、一方巽の存在が煙たいやくざ榎本勝四郎(安部徹)は、巽と駒形を相打ちにさせて弁天町全域を支配下に置こうともくろみ、巽建設の名前でヘロインの密売を始める。そのため駒形や堅野と巽の関係は険悪になる。【福】
映画「ボクサー」

「痛快素人大拳闘大会」が開催されているのは公園通り、「東京山手教会」横の空き地。当時は駐車場であったがその後「西武百貨店渋谷店モヴィーダ館」などを経て現在「無印良品 渋谷西武」(宇田川町21-1)になっている。
映画「ボクサー」
監督:寺山修司
1977(昭和52)年/東映
出演:菅原文太、清水健太郎、小沢昭一、春川ますみ
足が不自由なボクサー天馬哲生(清水健太郎)はチャンピオンを夢見るが初試合で破れ、ジムに見捨てられる。天馬は元チャンピオンの隼謙次(菅原文太)にコーチを頼み込むが、かつて天馬に事故で弟を死に追いやられた隼は一度はこれを断る。だが最後は天馬の熱意に負け彼をコーチすることになった。隼と天馬のトレーニングが始まる。彼らを応援する地元「涙橋食堂」の人々。【福】
東京福袋の吉野 忍が 2002年に渋谷で撮影した写真とその20年後の2022年に同じ場所で撮影した写真をまとめた「東京些末観光:渋谷定点観測02-22」も併せてどうぞ。