テレビをこじらせた東京福袋が書いた
ノンキなコラム集

2022年春の期待のドラマは?

2022年度いよいよスタート。
新しく始まる期待の番組あり、時間帯移動で不安な番組あり、継続が嬉しい番組あり…と悲喜こもごもの春。
というわけで、春を寿ぎつつ今期スタートの楽しみなドラマを書き出してみた。

🈞芋たこなんきん(NHK BSプレミアム)

 
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すでに3月からスタートしている「芋たこなんきん」(2006年度下半期のNHK連続テレビ小説)。
主人公は作家の田辺聖子がモデル。ドラマの舞台は大阪なので、当然制作はNHK大阪放送局だ。戦前戦中の素晴らしいセット+良い意味でも困った意味でもコテコテの俳優陣という、いわゆる朝ドラっぽい朝ドラだが、異色なのはヒロインが藤山直美という点。
朝ドラ=新人女優の登竜門というイメージがあるが、藤山直美は放送時芸歴44年というとてつもない大ベテランなのだった。
当時、私はほとんどテレビドラマを見ていなかったのだが、天才女優として巷で名高い藤山直美が主演と聞いて興味を持ち、また若い頃に田辺聖子のエッセイを読んでいたこともあり視聴決定。
ヒロインの田辺聖子(劇中では花岡町子)の夫の川野純夫(カモカのおっちゃん)を演じた國村隼を、私はこのドラマで初めて知った。
風貌に川野氏の雰囲気があるし、猪突猛進の町子を軽くいなす芝居の巧さと声音の良さがぐっとくる。「芋たこ」以来、気になる俳優のひとりになった。

 
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さて、14年ぶりに見た「芋たこなんきん」だが、ヒロインが1週目にして後に夫となる男性にプロポーズされ篤田川賞(芥川賞)を受賞するという、とんでもないロケットスタートなドラマだったことにまず驚く。
朝ドラというと、可愛らしくも健気な子役の活躍から少女時代を経て成人したヒロインがハタチ前後の娘時代を演じるところから始まる印象が強いが、この「芋たこなんきん」は現在と写真館を経営する父のもとで暮らしていた賑やかな子ども時代を行ったり来たりするドラマなのだ。

ああ、そうだ。さらに思い出した。
オトナの町子もコドモの町子もいわゆる“共感性羞恥”を著しく刺激するキャラクタなのである。
「カーネーション」の糸子もたいがいだったが、「芋たこ」の町子はその比ではなかったような記憶がある。
嫁ぎ先でやたらと頑張る町子。勘違いして騒ぎを起こす町子。そして極端な軍国少女だったコドモ町子の暴れっぷり。見ていると恥ずかしい。息苦しい。

他にも途中から急に郷土料理のレシピを紹介する謎の展開とか、林明日香登場の違和感とか、物凄い演技を披露していた子役の森田直幸が成長したらまるで別人な平田満になっていたとか色々思い出しちゃったけれど、「芋たこ」は戦前の大阪の風景と美しい香川京子と淡島千景と飄々とした國村隼の演技を楽しむドラマだから無問題。
おでん屋の女将にイーデス・ハンソンという意外すぎるキャスティング、そしてその息子がチャド・マレーンのチャド・マレーンというさらに意外なキャスティングというお楽しみも控えている。
全151話の長丁場、あまり録画を貯めないようにして完走したい。「マー姉ちゃん」はちょっと見るのをサボったらあっという間に録画が貯まってしまってにっちもさっちもいかなくなったよ!

🈟しろめし修行僧(テレビ東京)

「鬼滅の刃」を初めて読んだ時、煉獄杏寿郎のセリフがハナコ岡部の声で脳内で再生された。
太い眉と大きな目、がっちりした体躯、おおらかな人柄、そして良く食べるところも岡部そのもの。もし「鬼滅の刃」をドラマ化するならぜひ岡部で、いや岡部以外のキャスティングはありえないとまで思っていたら、2020年に私の夢が少しだけかなった。ほんの短い時間だったが「有吉の壁」で岡部が煉獄さんに扮していたのだ。
いや、予想通りの煉獄っぷり。これよこれなのよ私が見たかった岡部は!

煉獄岡部
煉獄岡部の勇姿(2020年12月30日「有吉の壁SP」)

しかし、この春、煉獄さんを超える岡部が登場した。
その名も「しろめし修行僧」。テレビ東京の連ドラの主役である。
まず「しろめし」という響きよし字面よし、また「修行僧」という単語が真面目そうな岡部によく似合うではないか。
お坊さんの扮装がしっくりくる。これぞ理想の岡部像。

「ラッパー志望だがほぼニートのお寺の息子が父に命じられ托鉢の全国行脚の修行に出る」というお話らしい。父の名はこしあんで息子の名がたくあんという大雑把な感じが若干不安だが、ごはんを頬張って幸せそうな顔をする岡部が見たいので視聴決定。
テレビ東京系で4月8日(金)深夜24:12よりスタート。

🈞奥さまは魔女(BS松竹東急)

奥様の名前はサマンサ
そして
旦那さまの名前はダーリン
ごく普通の2人は
ごく普通の恋をし
ごく普通の結婚をしました
でもただひとつ違っていたのは
奥さまは魔女だったのです

中村正のおなじみのナレーションで始まる「奥さまは魔女」は、1964年から1972年まで米ABCで放送され、日本では1966年から日本語吹替版がTBSで放送されたシットコムドラマ。
ワタクシ的には「いつから見ていたのかまるで覚えていないけれど、気がついたらいつも再放送しているドラマ」という印象がある。
魔女の奥さまが鼻をピクピクさせるとテーブルの上が片付いたり、いかついメイクのお母さんが何かと邪魔をしたり、いつの間にか赤ちゃんが生まれていたり、突然旦那さまの俳優が変わったり…と断片的な記憶はあるのだけれど、何がどうしてどうなったのかはわからない。
3月に開局したBS松竹東急で第1回からオンエアされるというので、そもそもの馴れ初めから見てみようじゃないかと録画して視聴開始。60sなファッションやインテリアも期待できそうだし。

いざ最初から見てみたら、意地悪で怖いキャラだと思っていたお母さんのエンドラはクセは強いけれどそれほど嫌な感じの人ではなかった一方、サマンサにメロメロでひたすら優しい理想の旦那様的なイメージがあったダーリンは時代の違いなのか自分の加齢のせいなのかわからないがそこはかとなくイヤな感じを醸し出している。
隣に住む奥さんは映画「踊る大紐育」の鼻風邪の人、アリス・ピアースだった。厄介な隣人がいたという記憶はあったけれど、アリス・ピアースだったとは気がつかなかった。
そしてサマンサとダーリンはスキあらばチューしている。

 
ワーナーホームビデオ
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まず1話目を見て、面白かったら続けて見ようと思っていたのだが、現在、3話まで見ていまだ決心がつかない。
で、IMDbで確認したら、あら驚いた、何と全254話だって! 道理でいつ見ても再放送している印象があるわけだ。いやいや、254話のドラマを魔法も使わず完走する自信はないよ。

でも、1話30分の肩のこらないゆるゆるのコメディなのでちょっとした時間の隙間にぼんやり眺めるのに丁度いいし、予想通り60年代らしいファッションや便利そうな家電にゴージャスなインテリアなど見どころもある。これから生まれる可愛い赤ちゃんも見たい。
そんなわけで、とりあえず視聴継続。飽きちゃうまで見る所存。

 
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🈞四次元への招待(スーパードラマTV)

「ミステリーゾーン」ファン、アンソロジー・ドラマファン必見!
「ミステリーゾーン」の生みの親ロッド・サーリングが手掛けたオムニバス形式のアンソロジー・ドラマ。
パイロット版に続き、スティーヴン・スピルバーグの監督エピソードも!!スーパードラマTVより

いや、こんな風に煽られたら「ミステリーゾーン」全話完走した我々としては見ないわけにはいかないでしょもう!
というわけで、パイロット版含め録画予約完了。
映画『猿の惑星』のロディ・マクドウォールや、『ロッキー』シリーズのバージェス・メレディス、TV「奥さまは魔女」エンドラ役アグネス・ムーアヘッドらに加え、1978年、映画『アニー・ホール』でアカデミー主演女優賞を受賞したダイアン・キートンが、彼女のキャリアの最初期に本作に出演しているのも見どころのひとつ。というキャスティングも楽しみ。吹替が当時モノだとさらに嬉しい。
パイロット版は4月3日(日)6:00、本放送は4月4日(月) 6:00よりスタート。

さて、この中で何本ゴールまで完走できるか、春ドラマとの戦いに心躍る4月。【み】