ふとテレビをつけたら、大河ドラマ「獅子の時代」第14話「五稜郭決戦」再放送中。
加藤剛と中山仁が鹿児島弁で何事かを話し合っている。似たタイプのハンサムさん。
芸者の大原麗子の弟役の市村正親が若い! 加藤剛に比べると顔が薄味に見える。
まさか後に映像作品でイタリア人に混じってローマ人を演じる事になろうとは、この当時誰が想像しただろうか。
幕末ドラマを見ていると、負けるとわかっていてもつい会津を応援してしまう私は会津藩の下級武士の子孫である。親戚に白虎隊の隊員がいるらしい。
続けて第15話「戦火のあと」。
千秋実と沢村貞子、佐野浅夫と野村昭子が夫婦役。
加藤剛の兄嫁・藤真利子がお寺に行ったら笠智衆の住職さんが出てきた。
なんという豪華なキャスティング。
放送当時は幕末ものが苦手だったので、見ていなかったのが悔やまれる。
映画「赤ひげ」の時も思ったけど野村昭子の江戸弁はとても気持ちがいい。ウィキペディアで調べたら神田の生まれだそうだ。ナルホド納得。
やはりチャキチャキの江戸っ子の沢村貞子は、今回薩摩の人の役なので江戸弁じゃないのが残念。
義弟の加藤剛に惚れているらしい藤真利子に「嫁いだ以上は夫以外の人の事は考えまいとした」「夫の戦死を願っていた」「自分が恐ろしい」などと重たい告白をされ、「やめなさい」「聞きとうなか」「かえんなさい」「念仏を唱えなさい」とおろおろする笠智衆がチャーミング。
「好きな人が明日江戸に行ってしまう、向こうで嫁をとるかもしれない」と必死に言いすがる藤真利子、武家の嫁の不倫願望など聞きたくない笠智衆は目を閉じて「なんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶ」と自ら念仏を唱え始めてしまうのであった。がんばれ御前様。
翌朝、江戸へ旅立つ加藤剛。
長男の戦死を聞いて憔悴した母親の沢村貞子が加藤剛に「薩摩に残ってほしい」と頼むも、夫の千秋実に「東京に行って出世するのだ」と一喝されてしまう。
好きな男との別れにしょんぼりしている藤真利子に「お力を落とさんで」と声をかけて家を出ていく加藤剛。いやいや、そうじゃなくて。いや、確かに力は落としてるけど。
玄関で泣き崩れる藤真利子。
一方、加藤剛は藤真利子の思いを知らずに江戸に向かってスタスタ歩いていくのであった。【み】