テレビをこじらせた東京福袋が書いた
ノンキなコラム集

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」第9話「二つの夜」

ミステリーゾーンS2E09

はじめに

「ミステリーゾーン」(原題「The Twilight Zone」)は、日本で1960年代に放送されていたアメリカ製作のドラマシリーズです。
脚本家のロッド・サーリングがホスト(案内役)を務める1話30分完結方式のSFドラマで、アメリカでは1959年から1964年までCBSで放送されていました。
2021年1月から「スーパー!ドラマTV」で高解像度バージョンが放送されているのを知り、シーズン1の途中から見始めました。不思議な味わいのストーリー良し30分という尺良し60年代のレトロな雰囲気良し…ということで視聴継続決定。シーズン2以降は最初から見ることができたので、せっかくなので番組データや感想をまとめることにしました。
ネタバレおおいにありですので、これから見る予定がある方はご注意ください。

不思議な物語が決して不思議ではなくなる世界。
空想の力によってのみ知ることのできる謎の世界。
ではミステリーゾーンのお話をこのテレビでご覧ください。

「ミステリーゾーン」シーズン2 OPナレーション

放送データ

「ミステリーゾーン HD版 シーズン2」

第9話「二つの夜」
The Trouble with Templeton
 
妻が生きていた昔の頃を懐かしむブロードウェイのベテラン俳優テンプルトン。彼の願いが叶ったのか、彼が愛おしく思う過去がよみがえり……。
 
脚本:E・ジャック・ニューマン
監督:バズ・キューリック
 
放送日:2021/02/06(スーパー!ドラマTV)
オリジナル放送日:1960/12/09(米CBS)

出演者

ナレーター:ロッド・サーリング
ブース・テンプルトン:ブライアン・エイハーン
ローラ・テンプルトン:ピッパ・スコット
アーサー・ウィリス:シドニー・ポラック
マーティ:デイブ・ウィロック
シド・スペリー:キング・カルダー
フレディ:ラリー・J・ブレイク
エディ:デビッド・サーズビー
バーニー・フリューガー:チャールズ・カールソン
ウェイター:ジョージ・ボイス
群衆:ポール・ブラッドリー(クレジットなし)
バーの客:ジョージ・フォード(クレジットなし)
バーの客:ケネス・ギブソン(クレジットなし)
バーの客:ロバート・ヘインズ(クレジットなし)
エド・ページ:ジョン・クローガー(クレジットなし)
群衆:ロバート・ロック・ロレーヌ(クレジットなし)
群衆:モンティ・オグラディ(クレジットなし)
バーの客:マレー・ポラック(クレジットなし)
群衆:バーナード・セル(クレジットなし)

声の出演

久米明
久松保夫 関弘子
石原良 江幡高志 兼本新吾 原孝之

※「スーパー!ドラマTV」2021年放送版

コメント(ネタバレ有)

ここにタイトル
llustrated by Shinobu Yoshino

年老いたブロードウェイ俳優テンプルトンは、自宅のプールでジゴロとたわむれる後妻をながめながら、早くに亡くなった最初の妻ローラとの幸福な生活を思い出していた。
彼は新しい舞台の稽古の初日に向かう。彼が少し遅れて劇場に着くと、新任の若手演出家に遅刻を強く咎められ、高名なテンプルトンといえども他の俳優と同等に扱うことを宣言され、このまま役を続けるつもりがあるか強く迫られる。
不快に感じたテンプルトンは楽屋から外へ出る。劇場の外には彼のファンが集まっており彼の演技を称賛する。ファンの様子に違和感を覚えたテンプルトンは、劇場の張り紙に「1927年のビッグヒット」と書いてあるのに気づく。彼は30年前に戻ってしまったのだ。
彼は30年前であればローラがまだ生きていること、そうであれば近くの酒場にいるはずであることに気づく。酒場に向かった彼はそこでローラや昔の友人バーニーに再会する。彼は自分のおかれた状況をローラに説明しようとするが彼女はパーティを楽しむことに熱心で聞く耳を持たない。彼はローラの注意をひこうと彼女が持っていた台本を奪う。執拗に連れ出そうとするテンプルトンに苛立った彼女は彼を平手打ちし、「帰りなさいよ、ここにあなたのいる場所はないわ」と告げる。
テンプルトンは酒場から逃げ出す。彼が劇場に戻ると時代は現代に戻っていた。彼がローラから奪った台本のタイトルには「テンプルトンが戻ってきたらやるべきこと」と書かれており、酒場でローラたちが彼を無視したのはすべて芝居だったこと、懐古的になっていた彼を現代に戻すために過去の人々が一芝居うったことを知る。
劇場に戻ったテンプルトンに演出家が再び役を続ける意思を確認すると、彼は続けることを宣言し、いきいきと稽古に取り組み始めるのだった。

テンプルトンが酒場から去った途端に騒がしかった酒場が一転暗く静かになり、客たちは彼が去っていった方向を真顔で見つめ、ローラとバーニーだけにライトが当たる。一切の説明なしにローラたちが芝居をうっていたことがわかるこのシーンは秀逸。【吉】

アーサー役のシドニー・ポラックは、映画監督として「ひとりぼっちの青春」、「追憶」「トッツィー」などの作品があり、1985年の「愛と哀しみの果て」でアカデミー作品賞、アカデミー監督賞を受賞している。【み】

出典

EXTRAS
 
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