我々は「クイズ☆タレント名鑑」を全力で支持します。

我々東京福袋は「クイズ☆タレント名鑑」の大ファンである。
2009年8月の深夜に放送されたパイロット版以来、日曜20時のレギュラー放送も特番も一度も欠かさず見ている。
日曜の夜にコレがあるから退屈な1週間も耐えられる。野球だのゴルフだので頻繁につぶれるので月1どころか2ヶ月に1度くらいしか見られない時期があってもタレント名鑑なら許せる……と、かように全面的に支持している番組なのだ。

実はわたくし、今のようにインターネットが普及していなかった15年ぐらい前まで業界関係者でもない癖に毎年VIPタイムズ社の「日本タレント名鑑」を買っていた「日本タレント名鑑」ファンなのだ。
パラパラと眺めては「ほほう、特技は乗馬とフラメンコか」とか「このプロフィール写真はインパクトありすぎだろ」などと勝手に楽しんでいたのである。

だから 「クイズ☆タレント名鑑」というタイトルを見てワクワクせずにはいられなかった。
しかも、司会はただいまMC無双状態の田村淳。期待はさらに高まるではないか。

そして、いざ見てみると、期待通り、いや期待以上に面白い番組であった。
日曜20時という家族団欒ド真ん中の時間帯にも関わらず、三十代以上の芸能ニュース好きで格闘技ファンでテレビっ子の視聴者にターゲットを絞ったような内容。
裏番組がNHKの大河ドラマと好調の「世界の果てまでイッテQ!」という視聴率的に不自由な時間帯なのを逆手にとって、バカバカしい企画やゲスなトークをこっそりオンエアし放題という素晴らしさ。100点どころか1000点でも10000点でもさしあげたい。

さて、どういう番組かというと、TBSの公式サイトによるとこんな感じ。

芸能人、有名人にまつわる様々なクイズ&ゲームを出題!
本人たちのいないところで、芸人たちが好き勝手にタレントを語り、遊ぶ、日本一下世話なクイズ&バラエティ。

さらに詳しいウィキペディアによれば、こう。

クイズはポイント制で行われ、最もポイントの高いチームが優勝となり豪華賞品が贈られる。チャンスクイズがある場合はクリアしないともらえない。賞品の説明、賞品自体がない場合もある。
司会の淳は、得点のことはあまり気にせず、クイズ自体を解答者が楽しんでいるかをしきりに気にするが、解答者からはクイズの内容、悪意に対して度々苦情が出る。また、芸能人を扱っているクイズであるが故に、不適切な解答が飛び出すことも多く、銃声音で解答・口元をテロップで隠される事もある。
レギュラー化以降は、本家の演出に忠実なパロディクイズ企画なども放送。内容こそ全く違うが、普段表示されている番組ロゴを表示せず、オープニングアニメもカットされ、本家との勘違いを誘発させている。

クイズに回答するという名目で、有吉弘行、おぎやはぎ、藤本敏史(FUJIWARA)といった口の悪い連中が繰り出すゴールデンタイムにあるまじき暴言、放言の数々。
MCという立場でありながら、彼らの暴走を収めるフリをして尻馬に乗る淳。
本題から外れていく回答を「悪意の塊じゃないですか」と咎める後藤輝基(フットボールアワー)は返り討ちにあうし、ルールの不条理さに抗議する小島よしおは淳から「退場」を命じられてスタジオの隅で正座させられ、カンニング竹山は「どうせ俺は人数合わせで呼ばれてんだよ」とキレる…というカオス空間。

こんな面白い番組には滅多に出会えない。ゲスいけど。いや、ゲスいからこそ面白いんだけど。
このままそこそこの視聴率でひっそり永遠に続いてほしいと願っていたのだが、2012年1月22日、番組の最後についに終了の告知が。

とうとう誰かに見つかってしまった模様。残念だ。残念すぎる。
これから日曜日に何を見ればいいのか。何を頼りに1週間過ごせばいいのか。
自分でも驚くほどガッカリした。

というわけで、スポーツ中継や期首期末特番等もあるだろうから、あと何回放送があるのかわからないが、我々は「クイズ☆タレント名鑑」を最終回まで力いっぱい応援していく所存である。
本日1月29日の企画は、淳の“巨乳走り” も楽しみな「ギリギリ有名人が逃走中!」。TBSテレビ20時よりオンエア。
残り少ないタレント名鑑、全力でゲラゲラ笑わせていただくつもりなので、スタッフの皆さん、出演者の皆さん、どうぞよろしくね。【み】

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