3月1日からチバテレビ、テレビ埼玉で新番組が始まった。「ザ・ゾクフー24時 」(土曜23:30)。
番組名から推察されるとおり風俗情報番組である。風俗情報といっても「ここ埼玉の加須市では毎年7月に武州加須囃子が披露されます」というような内容ではなく、もっぱらおちんちんをいじってくれる産業の情報だ。
メインの進行は風俗ライターである「なめだるま親方」こと島本慶氏。
彼を隊長として3人の風俗情報に詳しい男性が番組を進行していく。4人はそう親しくないのか、テレビ慣れしていないのか、会話に時折場がすっと冷えるような微妙な「間」が入るのが、何と言うか、ええと、趣き深い。
そして番組は目玉の風俗店のレポートに。島本隊長曰く「視聴者の共感を得るために、風俗初心者にリポートをしてもらう」ということで、レポーターとして元プロウィンドサーファー、斎藤リョーツ氏が紹介される。
さてどんなオドオドした初心者が登場するのかと思いきや、登場したのは満面に余裕の笑みをたたえマイク片手にスラスラと番組を進行していく男性だ。頭にはピン留め。
風俗は初心者かもしれんが、ねえ。メディア慣れしているというか、しすぎているというか。
肝心のレポートの内容だが、今回紹介する店はホテヘル「危険なバイト 池袋東口店」。
最初に斎藤氏が店のマネージャーにインタビューをする。マネージャーが店のシステムを紹介するが、「お客様がホテルに移動していただいて、その後女の子がホテルにうかがい、そこでちょっとしたエッチなプレイを行います。例えばですね…(耳打ち)…そして最後は…(耳打ち)…」。
これはホテヘルの基本的なシステムの紹介にしかなっていないのでは。
視聴者が一番知りたいのは耳打ちの部分、いわゆる「システム」ではないのか。あれはOKだがこれはダメとか、それは時間内無制限だとか、ナニは持ち込み可だとか。
そしてその後ホテルに移動した斎藤氏のもとに女の子が登場、インタビューをした後、女の子が制服姿になるが、その後は暗転。
何をしてくれる店なんだー、ここはー。○○はできるのかー。△△は使っていいのかー。××はしてもらえるのかー。
今後毎回2店ずつレポートをしていくらしいが、肝心の店のシステムを詳しく紹介しないと、レポートも店名と女の子が変わるだけになりやしないか。テレビというメディアではこれ以上の紹介はムリなのか。今後の展開が気にかかる番組である。【吉】