古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。
東急本社ビル
東京都渋谷区桜丘町26-1
1950年竣工。1992年に本社は渋谷区南平台町に移転、その跡地にセルリアンタワーが開発された。
3階建て…ではあったが、高台に建つ白亜のビルとあって、…渋谷駅界隈では目立つ建物であった。(参考:「東急100年史|第2章 第2節 第1項 戦前の活気取り戻す渋谷」「ホテル名を「セルリアンタワー東急ホテル」に決定」)
映画「街から街へつむじ風」(1961)
ラストシーン、正木晋一(石原裕次郎)が独立、看護師の北山美樹子(芦川いづみ)を連れ皆に見送られながら田村医院を去っていくシーン。
背後に見えるのは「東急本社ビル」(現「セルリアンタワー」桜丘町26-1)。
真ん中にしゃがんで大笑いしているのは石原裕次郎の父役の宇野重吉。ものすごくお爺さんに見えたが公開当時まだ47歳。
ラストシーン、玉川通りの「大下ビル」前(道玄坂1-16-5)から渋谷駅方向を見る。玉川通りは高速3号線がまだ建設中。右端に見えるのが「東急本社ビル」。
その向こうの「東京相互銀行」、「山叶証券」あたりまでを含め現「セルリアンタワー」(桜丘町26-1)。画面奥、中央右の白いビルは1956年建築のマンション「金王高桑ビル」(現「プライア渋谷」渋谷3-6-4)。中央左のドームは東急文化会館(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)。左端で建設中のビルは「野村不動産渋谷別館」(現「渋谷道玄坂東急ビル」道玄坂1-10-8)。
1961(昭和36)年/日活
出演:石原裕次郎、芦川いづみ、中原早苗
ところどころ入れてくる笑いどころは余計だし、いろいろ都合の良いストーリー展開も甘く、気楽に裕次郎のかっこよさを見るための映画。【福】
映画「ギャング同盟」(1963)
風間(内田良平)が服役している間に組織が解体してしまった経緯を説明する高本(佐藤慶)。2人が立っているのは玉川通り沿い、後方左側のビルは現「セルリアンタワー」の場所にあった「東急本社ビル」。隣に映る第一生命との位置関係と当時の東急本社ビルの写真から特定。
1963(昭和38)年/東映
出演:内田良平、三田佳子、佐藤慶、曾根晴美、山本麟一、平 幹二朗、楠侑子、戸浦六宏
悪い顔の俳優勢揃い。街なかで銃撃戦を始めるわ、ダイナマイトを投げるわの大暴れ。日本版「オーシャンと十一人の仲間」といったところか。東京オリンピックに向けて大開発中の東京各所が見られる貴重な作品。【福】
映画「青春前期 青い果実」(1965)
ラストシーン、走って河合奈津子(太田雅子=現・梶芽衣子)のもとに向かう椎ノ木武志(太田博之)。武志が走っているのは玉川通り、右手の建物は「東急本社ビル」(現「セルリアンタワー」桜丘町26-1)。
1965(昭和40)年/日活
出演:太田博之、太田雅子(現梶芽衣子)、吉村実子、山岡久乃、初井言榮、高橋とよ、佐野浅夫、内藤武敏
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