パチンコのキャラクタに採用してほしい人物像

実在の人物をキャラクタに使ったパチンコがある。
私が遊んだことがあるのは、志村けん、加藤茶、飯島愛、ダウンタウン、ナインティナインといった人々をメインキャラクタにフィーチャーした機種。
馴染みのある顔が楽しげにアニメーションしているのを見ると、ついこの手の機種を選んでしまう。しかし、単に相性が悪いのか元々カラく作られているのか定かではないが、実在の人物キャラもので儲けた覚えがない。たいてい嫌になるほど負ける。
昨日は「必殺!仕事人」という機種で遊んだ。藤田まこと、三田村邦彦、中条きよしの実写画像とイラストをキャラクタとして使用している。
昨日は珍しく大当たりしてそこそこ儲けさせてもらったのだが、この手の機種で遊ぶたび、キャラクタとして使われている人物にむかっ腹をたてる羽目に陥ってしまう。
「三田村ぁー、たまには当ててみろよっ」「藤田! 今度ハズしたら承知しねえぞっ」「中条頼むよー、当ててくれよう」リーチアクションが始まると登場する彼らに向かい、心の中で叫ぶ私。実際に声を出すと不審だからね。
「ちっ、やっぱり駄目か、ああわかったよ、三田村にはもう期待しねえよ」リーチがハズれると思わず舌打ち。私の中での彼らのランクが下がっていく。
パチンコのキャラクタに採用されなければ、私などに罵られることはなかっただろうに、三田村邦彦、気の毒なことである。
思えば志村にもカトちゃんにもダウンタウンにもナインティナインにも同様の的はずれな恨み言を吐いた。無論、飯島愛はここに書くのも憚られるような言葉で罵倒した。心の中で。
だって当たんないんだもん。ホントに当たんないんだもん。
ところで、私は和田アキ子というタレントが苦手である。
特にバラエティで場を仕切っているシーンを見るのが辛い。テレビで見る限り、義理人情に厚く繊細な人柄な女性なのだろうと思う。だが、バラエティタレントとしては私の好みではない。出来れば彼女がメインで出演している番組は見ずに過ごしたい。
先日、和田アキ子をキャラクタに採用した機種がリリースされるという記事を読んだ。パチンコ好きの和田はこの企画に非常に乗り気で、機種開発にあたっていろいろとアドバイスを与えたという。パチンコが好きなタレントにとって、自分のキャラクタがパチンコに使われるのはさぞ嬉しいことだろう。
さあ、困った。新しい機種は是非とも試してみたいが、相手は苦手な和田アキ子である。どうする私!?
ここでふと飯島愛のキャラクタの機種で遊んだ時のことを思い出す。実は飯島愛も苦手な私。なかなか当たりの出ない飯島パチンコを罵倒しまくったものだが(もちろん心の中で)、いざ当たると、苦手な飯島がなんとも可愛く見えてくるではないか。
「ありがとう愛ちゃん」「愛ちゃん、キミは女神だ」…なんという現金な人間なんだ、私というヤツは。だけど、当たった瞬間、本当にそんな気分になったのだった。
ということは、和田アキ子のパチンコで大当たりになれば、和田への感謝の念や愛情がわいてくるのではなかろうか? もちろん当たらなければ口を極めて罵るわけだが(心の中で)、もともと苦手な和田アキ子、今さら改めて憎んだり恨んだりすることはないんじゃなかろうか。
おお、これは大発見だ。
好きなキャラクタや愛着のもてるキャラクタの機種よりも、苦手なキャラクタの機種を選んだ方が良いということになるではないか。愛着のないタレントのキャラクタなら、信用してないから当たらなくてもガッカリする度合いは低いだろうし、罵倒するにも心を痛める必要がない。思いきって罵ることができる(心の中で)。
和田アキ子のパチンコ、行きつけの店に導入されるのが楽しみになってきた。
というわけで、和田アキ子をキャラクタに使った機種の次に開発が望まれるのは、「クニちゃんのドル箱積み上げいってみよーっ!」「クニちゃんのるんるんぱらだいす」といったようなタイトルの機種なのだった。パチンコメーカーさん、よろしく。
それにしても「必殺!仕事人」、大当たりした時の音がやかましいよ。ボリュームが大きすぎるし、高音部がキンキン不愉快に響いて誠に耳障りだ。もうちょっと穏やかに大当たりを楽しませていただきたい。メーカーさん、こちらも併せてよろしく。【み】

目次