タモリとカズレーザー。

ビートたけし、明石家さんまと共に「BIG3」と呼ばれるタモリ。

今、ウィキペディアをチェックしたところ、この呼称はフジテレビ発信で、正月番組の「タモリ・たけし・さんまBIG3 世紀のゴルフマッチ」等で使われたことから定着したらしい。ちなみに、芸歴ではたけし(1972〜)、さんま(1974〜)、タモリ(1975〜)の順だが、3人を並べて表記したり紹介する時にはたいていタモリ(1945生)、たけし(1947生)、さんま(1955生)と年齢順になることが多いらしい。

さて、日本を代表するバラエティタレントであるタモリが成功したのは、赤塚不二夫ら文化人に愛されたとかトーク技術に長けていたとか色々要因はあると思うのだが、特に強い武器は「早稲田中退というインテリ感」「ジャズトランペットを吹くという特殊技能感」「地形や鉄道が好きだというマニアック感」の三本柱ではないかと思う。
その伝でいくと、タモリの後を継ぐというか、今後タモリのようになるいわば「平成のタモリ」はカズレーザーなのではないかと最近閃いた。もしも今上天皇の生前退位が行われた場合は「新元号のタモリ」ね。
「早稲田中退というインテリ感」に対しては「同志社卒業というインテリ感」、「ジャズトランペットを吹くという特殊技能感」に対しては「クイズ番組で大活躍する特殊技能感」、「地形や鉄道が好きだというマニアック感」に対しては「アニメや特撮を好むというマニアック感」という共通するイメージがあると思うのだ。

タモリがテレビに出始めた頃、整髪料でべったり固めた真ん中分けのヘアスタイルとか真っ黒いサングラスとかイグアナのモノマネといったゲテモノ的な雰囲気で登場したが、その後、実は早稲田だとか実はジャズ研とか山下洋輔と親しいとかいうエピソードがあれこれ流れてきて、当時の頭の固いオトナ達がひそめた眉を開き、注目したり見直したりした記憶がある。

一方、カズレーザーも雑な金髪にいつでも真っ赤な服を着て、「ヤパヤパ」だの「ジーク・ジオン」だの脈絡のない挨拶をし、漫才ではデタラメにふざけまくって相方を怒らせるキャラクタを演じる一発屋臭ふんぷんたるゲテモノ的芸人だった。
それがどうだ。今や各局のクイズ番組で活躍するばかりでなく、東大生女子の悩みを解決したり、クイズ番組の天の声を担当したり、ついにはあの美輪明宏と二人で若者の言葉の乱れについて憂いたりしている昨今である。

というわけでもう一度言っちゃう。
タモリの後継者はカズレーザー。

当たるかハズれるか判断し難い正解のない予言だし、現在54歳の私がカズレーザーがタモリになる頃まで生きていられる自信もないので、若い皆さん及び長生きする皆さん、この予言がどうなるか私の代わりに末永く見守ってやってください。よろしく。【み】

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