偉大なる時間の無駄遣い「saku saku」

テレビ神奈川で放映中の「saku saku」(月〜金、7:30〜7:58)が面白い。いや、面白いというか、つまらないというか…。
基本的には音楽バラエティだ。CDの紹介も確かにある。
しかしこの番組の見どころはトークの部分にある。
サイコロの形のキャラ増田ジゴロウとSeventeen専属モデルの木村カエラが屋根の上のセットでとりとめもないトークを繰り広げる。このとりとめもなさが、視聴者を脱力させ、のんびりしたくつろぎのひとときへといざなう。朝の忙しい時間帯だというのに全く迷惑なことである。

キャラクタの増田ジゴロウの扱いのおざなりさもまた注目すべき点だ。
普通キャラが会話するときは口をパクパクさせるものだが、ジゴロウはあまり会話にあわせた動きはしない。時には屋根の上に転がされたまま話だけが進む。先日など、操演者がジゴロウに手をさしこんだままジゴロウの顔面でカスタネットを叩く始末である。

また、この番組には始まりと終わりの区切りも明確でない。
「おはようございまーす」も「また明日〜」もなく、いきなりトークで始まり、トークで終わることもしばしばだ。登校・出社の時間帯にもかかわらず、画面の隅に時刻や天気予報を表示するでもない。日中の暇な時間帯に繰り広げられるようなだべりが連綿と続くのみだ。

私が会社に遅刻する理由の90%はこの「saku saku」にある。あなたも朝の忙しいひととき、「saku saku」を見てのんびりしませんか。【吉】

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