マジでためになる「バカなオトナ必見のニュース! ボロキャス」

ドスペ2「バカなオトナ必見のニュース! ボロキャス」(テレビ朝日/2005年8月13日 24:30〜25:25)を見た。
世間のニュースに疎いバカな大人のための低レベルのニュース番組、ということでメインキャスターはよゐこと山口もえ。いずれもバカなオトナ代表に恥じぬ面々である(有野も濱口もバカな反面実は恐ろしく深い面を持っているのだが)。また3人ともメインキャスターなのがバカ感をいや増す。

「6か国協議」「郵政民営化」「クローン」「個人情報の流出」というテーマについて次長課長の河本準一、おぎやはぎの矢作兼、カンニングの竹山隆範、安田美沙子という4名の記者がそれぞれ解説する。安田もバカの仲間扱いである。

自慢ではないが政治経済に全く興味がないので自分の仕事に関係のない話題については私もすりガラスを透かして見るようなおぼろげな知識しかない。そのためこの「バカなオトナ」用の解説を聞いて実によく理解できた。

中でも特筆すべきは河本による「6か国協議」の解説。
飯を何度おごっても言うことを聞かない北朝鮮に対し、アメリカの「女子」ライス国務長官が「あんたいい加減にしいや!」と怒り出し、北朝鮮が「じゃかあしい!」と逆切れしたという例えは秀逸。
また「クローン」を担当した安田美沙子が自分の細胞に「安田」と名前を書いているのが笑えた。

製作者側は司会者と記者のぼんやりした知識のやりとりを笑えればいい、と思って作ったかもしれないが、本当にためになる番組に仕上がっていた。実はこのレベルのニュース解説番組を求めている層は結構多いのではないか。毎週といわずとも、定期的な放映を望む。マジ望む。【吉】

目次