「くりぃむナンチャラ」渋滞企画のクロちゃんは百人力。

「くりぃむナンチャラ」の「裸渋滞を考えよう！」（2016年5月13日・20日深夜2時20分／テレビ朝日）。

以前「坊主渋滞を考えよう！」という企画で、
坊主頭の芸人たちで様々な対決をし、増え続ける坊主芸人を淘汰したが…
もうひとつお笑い界に渋滞しているキャラ、それが…裸芸人！
とにかく明るい安村、ハリウッドザコシショウ、小島よしお…
そろそろ最も面白い裸芸人を決めるべきなのでは？そこで！
今度は裸芸人が大集合！自慢の体を張った様々なゲームで対決！

「くりぃむナンチャラ」公式サイトより

「坊主芸人選手権」とか「裸-1グランプリ」ではなくて、「坊主渋滞」「裸渋滞」というフレーズがもう面白い。

「坊主渋滞を考えよう！」（2016年2月12日・19日放送）は、あばれる君、小峠英二（バイきんぐ）、坂井良多（鬼越トマホーク）、澤部佑（ハライチ）、大悟（千鳥）に“リザーブ芸人”としてクロちゃん（安田大サーカス）という他では見られないフレッシュかつ豪華な顔合わせで、坊主やスキンヘッドのイキのいい芸人達がバカバカしいゲームで坊主芸人ナンバーワンを競う愉快な企画だった。

今回はその第2弾。アキラ100％、小島よしお、とにかく明るい安村、ハリウッドザコシショウ、ワッキーに加えて、今回も“リザーブ芸人”としてクロちゃん（安田大サーカス）が参加。
ワッキーは裸芸人ではないが、過去に「ガリガリくりぃむ」の「ポストMr.ビーン日本代表決定戦」で重用されていた記憶があるので、何か深いご縁があったりそれなりの事情があったりするのであろう。
本来ならば、庄司智春（品川庄司）、なかやまきんに君、たむらけんじ、ヒッキー北風、戦艦蓮見。（ギャルズ）あたりの参戦が適当だと思う。他にも井手らっきょとかぶるうたすとか、結構いるよね裸芸人。

今回行われたゲームは以下の5つ。

「坊主渋滞」「裸渋滞」に続き、「収納性のある裸」とか「吸収力のある裸」とか新しい日本語が続々誕生。もうおかしくて仕方ない。
パンツを履いている他の芸人と違い、お盆ひとつで股間を隠している全裸のアキラ100%が台風の目となり、絶対見せるなだのいや見えただの見えてないだのカメラに映らなければいいだのとおおいに盛り上がる。
また、今年度のR-1優勝で注目を浴びたハリウッドザコシショウは実は結構なベテランなので、人気裸芸人の中でのびのびとボケたりツッコんだりしていたのが印象的。気になったのでこの日の出演者の芸能活動開始時期をウィキペディアで調べてみたところ、ザコシはワッキーよりも先輩だった。というか、くりぃむしちゅーとデビュー時期があまり変わらないのでビックリ。

さて、この「渋滞」シリーズは、 “リザーブ芸人”のクロちゃんありきの企画だと思う。
“リザーブ芸人”というのは、「（全裸のアキラ100%を指して）ああいう人もいますから、このゲームできないんじゃないか、みたいなこともあるじゃないですか、そういう方のために一応今回もリザーブ芸人を用意させていただきました」（有田哲平）という理由からスタジオの隅で待機している芸人のこと。つまり補欠である。
また、ゲームのアシスタントを務めることもあり、今回も熱湯の入った風船を高い位置から落とす役を割り振られ、正規の選手達に負けぬ大活躍。TBSの藤井健太郎プロデューサーの番組での見事すぎる起用といい、実はじわじわとクロちゃんブームがきているのだ。

クロちゃんありきの企画だと仮定するならば、次は「ヒゲ渋滞を考えよう！」だろう。西田幸治（笑い飯）、平井“ファラオ”光（馬鹿よ貴方は）、山田ルイ53世（髭男爵）、江口直人（どぶろっく）、藤田憲右（トータルテンボス）、長谷川俊輔（クマムシ）、坂井良多（鬼越トマホーク）等々、バラエティに富んだメンツが期待できる。もちろんリザーブはクロちゃんでお願いしたい。【み】