「今○○が新しい」というのは下手なコピーの見本のようなもので、かえって古臭いことを証明しているようなものだが、「少年律動体操」はそういう意味もひっくるめて新しい。
律動体操とは、北朝鮮の健康体操である。
日本テレビ土曜深夜0:50〜1:50の「ブラック・ワイドショー」が今力を入れてプッシュしている。
幼稚園律動体操、少年律動体操など年齢に応じて数種類用意されているが、一番我々の琴線に触れたのが少年律動体操だ。
例に違わず成分の良さそうな小学生が満面に過剰な笑みを浮かべて踊るのだが、どこか違う。何か健康とは違ったものが波動のように伝わってくるのだ。
よく観察すると、それはどうやら体操の動きの中に「しな」が含まれているためだとわかる。腕の動き、腰の動きの中に日本ではお色気を意味するような、「喜び組」を連想するような要素があるのだ。健康そうな美少年美少女が誘うような腰つきで踊る、どうやら違和感はそこから漂ってくるようだ。必見である。
なお「ブラック・ワイドショー」は東スポやナイタイの隅に載るようなツーンとくるニュースを紹介したり、「世界まる見え! テレビ特捜部」では放映できないような海外の映像リソースを見ることができる貴重な番組である。
最近では鈴木宗男の元秘書ジョン・ムウェテ・ムルアカと、1987年ジャイアント馬場と異種格闘技戦をして失笑を買ったパキスタンの巨人ラジャ・ライオンのカードを組もうとしたりとなかなかナイスな企画が盛りだくさんである。今見ておけば将来自慢できそうなネタ満載だ。こちらも必見。【吉】
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