丸安百貨店|映像の中の渋谷

古い映画やドラマの中から
昭和の渋谷の風景を探しています。

丸安百貨店

東京都渋谷区神南1-22-6

現在の「渋谷マルイ」の位置にあった百貨店。

目次

映画「青春怪談」(1955)

金融業を営む宇都宮慎一(三橋達也)が自ら経営するパチンコ屋へ向かうシーンで神宮通りから見た夜景の渋谷。画面中央より少し左寄りに「丸安」のネオンが見える。

作品データ
映画「青春怪談」
監督:市川崑

1955(昭和30)年/日活

出演:山村聰、北原三枝、轟夕起子、三橋達也、山根寿子、瑳峨三智子、芦川いづみ、滝沢修

徹底的な合理主義者の宇都宮慎一(三橋達也)とその幼馴染でバレエダンサーの奥村千春(北原三枝)。千春の独立のため二人はそれぞれ伴侶を亡くしている慎一の母(轟夕起子)と千春の父(山村聰)を結婚させようとたくらみ、そのためにまず自分達が結婚する計画をたてる。そこに慎一を慕うバーのマダム(山根寿子)や芸者筆駒(瑳峨三智子)、千春を姉と慕うバレエ教室のシンデ(芦川いづみ)が関わり、さまざまな事件が起こっていく。獅子文六原作。1955年4月19日に新東宝版とこの日活版が同時に公開された。【福】
日活
青春怪談 | 映画 | 日活 6大スター競演で描く現代の恋と欲望!獅子文六の評判小説を才匠・市川崑が描く、青春波乱のメロドラマ。

映画「女は二度生まれる」(1961)

銀座のホステスを辞め建築家筒井(山村聡)の妾になった小えん(若尾文子)が買い物中に、偶然通りかかった芸者時代の馴染客矢島(山茶花究)に声をかけられる。
若尾文子の後に「神宮通1-8」の住居表示が見える。
現「渋谷マルイ」(神南1-22-6)の位置にあった「丸安百貨店」前。

作品データ
映画「女は二度生まれる」
監督:川島雄三

1961(昭和36)年/大映東京

出演:若尾文子、藤巻潤、山村聡、山茶花究

神楽坂の小えん(若尾文子)は芸はないが体を売って暮らしている芸者。馴染みの建築家の筒井(山村聡)に可愛がられている。ある日風呂帰りの小えんは落とし物を拾ってもらった学生の牧(藤巻潤)にほのかな恋心を抱く。筒井、牧、投資家の矢島(山茶花究)、寿司職人の野崎(フランキー堺)、工員の泉山(高見国一)、政治家の猪谷(上田吉二郎)らの様々な男性と様々な関係を結びながら芸者、銀座のホステス、愛人と立場を変える小えんの半生を描く。自然に男性の心をつかむ小えんの立ち居振る舞いが素晴らしい。この時代の中年男性の貫禄とどうしようもない幼児性を見ることができる。【福】

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