不定期にオンエアされているので、キャッチするのがなかなか大変な「天然素材NHK」シリーズの第4集(2021年12月22日/NHK総合)。
NHKが保管する時空を超えたありのままの映像資料(=天然素材)の中から、えりすぐりのものを一挙に蔵出し。令和の時代では見られない演出・企画・出演者がそこかしこに広がる素材をギュッと詰め込んだ番組
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と銘打ったこのシリーズ、ナレーションとかアニメとか素材のチョイスとか演出が困った感じにズレていていたたまれない(仮に「わざと」「あえて」というエクスキューズ付きでもしんどい)。
ていうか、タイトルからして引っかかる。どうしたって 「吉本天然素材」の6文字が脳裏をよぎるよね。
いや、「もともとある言葉だから」とか「実はそもそもNHKが19XX年にこういうタイトルの番組を作っていまして」とか「吉本天然素材? 聞いたことありませんねえ」とか言われたとしてもダメ。どの回答でもペケ。
吉本興業から許可を得たということなら話はまた違ってくるが、それならそれで毎回視聴者に説明すべきだろう(もし、今回そういう説明をしていたらごめん。私聞き逃してたよ!)。
まあどういう事情かわからねど、こんなタイトルは避けた方が良いとは思う。
「中井正広のブラックバラエティ」の杉本るみあたりを彷彿とさせるナレーションやコーナーごとにはさまるアニメといった2000年代チックなセンス全開の演出はすべて捨て、ベテラン局アナの端正なナレーションで粛々と物珍しい映像を流す番組にモデルチェンジしてくれたらありがたさ倍増、いや十倍増だ。
NHKさんここらへん何とかなりませんかね?
ともあれNHKが膨大に持っている貴重な映像を公開してくれる大変ありがたい番組のひとつなので、私はこれからも「天然素材NHK」を全力で支持していく所存。これからも神南に眠る昔の映像をどんどん公開してほしい。【み】