テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

「カズレーザーの図図図」オズワルド伊藤の新たな魅力発見。

ホムンクルス

Dr. Joe Kiff , CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

カズレーザーの図図図~秒で腑に落ちる鬼まとめ!禁断の知識13連発~

6.1

笑い

5.0/10

キャスティング

7.0/10

企画・演出

6.0/10

満足感

6.5/10

Data

  • 2020年12月23日(水)
  • テレビ東京

Cast

  • MC:カズレーザー(メイプル超合金)/ゲスト:ホラン千秋/天の声:伊藤俊介(オズワルド)
 
奇妙なタイトルに惹かれて「カズレーザーの図図図~秒で腑に落ちる鬼まとめ!禁断の知識13連発~」という番組を見た。
これは、「気になるモノゴトを一目で分かる図に鬼まとめする新感覚バラエティ!」という番組で、
  • 年越し・お正月にオススメ「業務スーパー 大ヒット冷凍食品が秒でわかる図」
  • 牛角のコスパ最強メニューが秒でわかる図
  • 異性が初対面でどこを見ているのか!? 秒で分かる図
  • メタボ&カレー好き&嫌われている県民が秒で分かる図
  • 歴代人気芸人 売れるまでのスピード図
  • 一発屋芸人の最高月収図
  • 歴代芸能人 スピード離婚図
  • 今年70周年!「ペコちゃん進化図
  • 少女漫画のヒロイン進化図
  • 和田アキ子の髪型進化図
といった、「言われてみれば気になるモノゴトを鬼まとめした図」を紹介するという博識なカズレーザーにピッタリの企画。
「スピード離婚」とか「和田アキ子の髪型進化」とか、局は違えど「テベ・コンヒーロ」とか「クイズ☆正解は1年後」の匂いがする。

その中でも群を抜いて興味深い「歴代人気芸人 売れるまでのスピード図」。
何を持って「売れる」とするのかと思ったら、「コンビ結成の年 デビュー年から全国放送のゴールデンタイムでMCを務めるまでのスピード(※番組調べ)」と定義されていた。
さて、気になるそのランキングは以下の通り。

  1. コント55号(1年9ヶ月)
  2. EXIT(2年10ヶ月)
  3. オリエンタルラジオ(3年1ヶ月)
  4. ウッチャンナンチャン(4年8ヶ月)
  5. タモリ(4年8ヶ月)
  6. とんねるず(5年1ヶ月)
  7. ナインティナイン(6年6ヶ月)
  8. 明石家さんま(6年10ヶ月)
  9. 霜降り明星(7年5ヶ月)
  10. ダウンタウン(7年6ヶ月)
  11. ビートたけし(9年5ヶ月)
  12. くりぃむしちゅー(14年7ヶ月)
  13. サンドウィッチマン(17年9ヶ月)
  14. 有吉弘行(18年)
  15. 千鳥(19年3ヶ月)

1位のコント55号(萩本欽一、坂上二郎)と2位のEXITは組み直しのコンビだが、3位のオリラジはデビュー年と結成年が一致するコンビなので、実質的にはココが1位。この最速記録を破るのは難しそうだ。ちなみに初めてのメインMC番組は「第26回 全国高等学校クイズ選手権」(日本テレビ/2006年9月放送)だそうだ。
デビュー年齢が遅く、いかにも苦労人の印象があるタモリの4年8ヶ月という速度も目を引く。

そして、結成17年9ヶ月のサンドウィッチマン、18年の有吉、19年3ヶ月の千鳥の苦節感たるや!
ここまで上り詰めた芸人達の苦労とついに頂にたどりつけなかった芸人達の哀しみが見る者の胸に押し寄せる好スピード図。
とはいえ、「ロンドンハーツ」のロンドンブーツ1号2号(5年?)とか「ココリコミラクルタイプ」のココリコ(9年?)とか「アドレな!ガレッジ」のガレッジセール(9年?)とか諸々どうなっておるのかという疑問は残るが、こういう芸人絡みのランキング企画は大好物なのでよしとする。

「異性が初対面でどこを見ているのか!? 秒で分かる図」で、「男性は女性の顔と胸と太ももばかり見ている」という結果が発表され、これを受けて「結局ネイルとかしてても誰も見てない」などとカズレーザーとホラン千秋が語り合っていたのだけれど、オシャレは必ずしも異性の為だけにしているわけじゃないからねえ。気に入ったネイルをしていると気分が良くなるという効果もあるわけで。また、異性限定というのも今の時代にマッチしないデータじゃなかろうか。

それはともかく、この番組で「天の声」を務めたオズワルド伊藤が非常に良かった。
漫才ではゆったりとしたテンポでツッコむ伊藤だが、カズレーザーのボケに即座に返すコメントがいずれも抜群。カズレーザーとの息もピッタリ。
個性的かつ聞き取りやすい声質、オーソドックスな標準語のイントネーション(ウィキペディアによると千葉県千葉市出身)、打てば響く勘の良さ。新たな魅力発見。ポスト山里か。
「寝坊して仕事を飛ばした」「番組のランクによって遅刻する時間が違う」「M-1グランプリ決勝が午前中だったら出場していなかった」といったダメエピソードが注目されつつあるが、今後、「天の声」やCMのナレーションなど、声の仕事が増えそうな予感。2021年のオズワルド伊藤の活躍が楽しみだ。【み】