古くは黄桜、その後も山瀬まみの「水性キンチョウリキッド」や「かっぱ寿司」など、脈々と続く河童CM。
コドモを川に引きずり込んでヘノコダマを取るなどといわれる妖怪であるにもかかわらず、多くの人々から愛されなければならない企業広告のキャラクタとして起用されるわけだから、日本人の河童好きにも困ったものである。いや、困りはしないが。っていうか我々も河童大好き。河童で三杯飯が喰える。嘘です。喰いません。
そんな河童好きの我々の琴線に触れるCMが、ツムラの入浴液「薬用スキンケア ソフレ」である。
篠原涼子演じる母親と子役が風呂に入るシーンに、河童のパペットが登場。
離れ気味の目、パッカリ開いた口。マヌケな顔がなんともキュートだ。
ツムラのサイトによると「うるおいが必要な象徴として、カッパをお風呂で実際に肌にふれるパペットにして登場させました」とのこと。
確かに河童にはうるおいが必要だ。河童の皿が干上がってしまっては大変である。
CM中にもうるおいを失って干からびた河童が出てくるが、しんなりした河童がこれまた可愛い。ぜひ干からびた河童を引き取って、思う存分水をかけてやりたい。ふやけるほど水に漬けてやりたい。【み】