「逃走中!」(2004年10月1日 0:35AM/フジテレビ)を見た。
渋谷の街を9人の芸能人が鬼から逃げまくる早く言えば鬼ごっこだ。しかしそこには参加者を本気にさせる巧みな仕掛けがしてある。
- 制限時間を逃げきれたら賞金を得る。つかまれば賞金なし。
- 賞金は秒単位で加算。最初の30分間は100円/秒。30分以降40分まで150円/秒、40分以降200円/秒。最後まで逃げ切れれば賞金は39万円になる。
- 「自首」すればその時点までの賞金は貰える。ただし公衆電話から電話することが条件。
また視聴者に対しても見せるための工夫をこらしてある。
- 報酬の金額は画面上にリアルタイムで表示。
- 逃亡者と追跡者の位置を地図上に表示。
- 50分間の出来事を50分で放送。
実際には多少の編集はあるだろうが、リアルタイムに現場を目撃しているような緊迫感が味わえるわけだ。
逃走者は保坂尚輝、遠藤久美子、KABA.ちゃん、定岡正二、梨花、ふかわりょう、ウェンツ瑛二、原史奈、ニコラス・ペタス。
追跡者はJACのメンバーで足が恐ろしく速い。
最初「野生になって本能のままに逃げて隠れればいいわけよ」と大口をたたいていた定岡がつかまったのはお約束。
KABA.ちゃんはロフト裏の袋小路で、ペタスは神南小付近で、遠藤は西武前、ふかわはセンター街、原は渋谷ビデオスタジオ裏で次々に捕まっていく。梨花はセンター街の車の陰に隠れていたが自首しようとしていたところを捕まる。
最後に残ったのはウェンツと保坂。だがここで保坂は北谷公園の木に登って隠れる。確かに規程には木に登るなとはないけどこれはズルくせえ。
木の上でうそぶく保坂。「これってさ、俺と梨花のどっちが渋谷の子かっていう競争でしょ?」。
何だよ「渋谷の子」って。出身は静岡だろ。全編を通じて保坂の「都会育ちなので余裕を持って逃げきれるオレ」という自意識がウルサかった。
結局消防署裏に隠れていたウェンツもつかまり、保坂のみが39万円を手にした。ズルをして。
システムがしっかりしていることと見せ方のうまさでかなり楽しめた。2回目、3回目を望む。【吉】