テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

「お笑いウルトラクイズ」がもう一度見たい!

バンジージャンプ

9月6日放送の「世界まる見え!テレビ特捜部」(日本テレビ)で、海外の“人間大砲”芸人一家のドキュメンタリーが紹介されていたのだが、VTRの後、「たけしさんは、人間大砲にはうるさいですよね」という前フリで、懐かしや「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」の人間大砲系ネタの映像が。
「空高く打ち上げられると同時に素っ裸になり、空中で宙ぶらりんになる上島竜兵とウド鈴木」という「お笑いウルトラクイズ」屈指の名作も流れ、思わぬところで儲けた気分である。

「お笑いウルトラクイズ」というのは、若手お笑いタレントたちが「痛い」「熱い」「怖い」などのリアクションを競いあうバラエティ番組。
芸人たちが乗ったバスを海に沈めてみたり、ワニと対決させてみたり、強面のベテラン芸人を仕掛人にして若手芸人を騙す「ドッキリ」などなど、くだらない企画にやたらと金のかかった仕掛けを組む真剣な馬鹿馬鹿しさが素晴らしい。また、「クイズと銘打っているのに実際はクイズはほとんどなし」というところもまたよし。

現在放送中の番組の中では、「内村プロデュース」(テレビ朝日)に「お笑いウルトラクイズ」の匂いが残っている。
「お笑いウルトラクイズ」のエースともいえる上島竜兵や出川哲朗を過剰なリアクションのためだけに起用する企画に、特に「お笑いウルトラクイズ」色が濃い。
とはいえ、当時飛ぶ鳥落とす勢いだったビートたけしをフューチャリングしてゴールデンタイムにオンエアされた「お笑いウルトラクイズ」は、大勢のタレントを集めて爆薬やらスタントカーやらを多用した派手な屋外ロケが中心だったのに対し、深夜番組の「内村プロデュース」は低予算&少人数、芸人たちを追いつめるといっても“生命の危険”を感じさせるような企画はないという差はある。“プチお笑いウルトラクイズ”というか“お座敷お笑いウルトラクイズ”という感じ。

予算の問題なのか、視聴率の問題なのか、はたまたスポンサーの問題なのか、あるいはそれら全部なのかわからないが、「お笑いウルトラクイズ」が放送されなくなって久しい。本家の「史上最大!アメリカ横断ウルトラクイズ」もいったん放送終了したが、数年前、一度だけ初代司会者・福留功男を迎えて復活した。「お笑い」の方もなんとかならないものか。

今、日本テレビは若手お笑いタレントが多数出演する「エンタの神様」が好調なようだし、他局でも「爆笑!オンエアバトル」(NHK総合)、「笑いの金メダル」(朝日放送/テレビ朝日)など、ネタ披露系番組を含め若手お笑いタレントが活躍するバラエティ番組が人気を得ており、久々の“お笑いブーム”到来といわれている。今こそ「お笑いウルトラクイズ」復活の好機ではなかろうか。

ビートたけしは審査委員長に据え、MCはズバリ今田耕司でどうだ。
元気のいい若手お笑いタレントたちと上島・出川などの年季の入った“リアクション芸人”たちの馬鹿馬鹿しい対決が見てみたい。
さらに「お笑いウルトラクイズ」傑作選…なんていうDVDをリリースしてもらえたら言うことなし。VAPさん、どうにかなりませんか?【み】

追記(2019/12/16)
念願かない、2005年に「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!DVD-BOX」が発売された。もちろん即買いである。なお、上記の「VAP」というのは日本テレビ系列の映像・音楽ソフトメーカー。この「お笑いウルトラクイズ」もVAPからリリースされた。