テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

漢・濱口優

テレビ朝日「いきなり!黄金伝説。」で、以前ふかわりょうが交渉に失敗した大田区のゴミ屋敷に濱口優が挑み、全てのゴミを片づけた。
榊原郁恵や久本雅美が「人間性だね〜」などとほざいていたが、違う。
濱口は家主が勧める土と化した煎餅を食べ、煮物のように変色したフルーツ缶を食べた。家主が用意した数ヶ月間保温しっぱなしの朝飯を食べた。あまつさえ4カ月分の家主の垢が浮いた風呂に一緒に入ったのだ。これはふかわでは絶対にできなかったこと。かつて同番組で蜂やザリガニを丼一杯揚げて喰った濱口だからこそできた芸当だ。いわば生物としての生命力の勝利。

しかし食中毒と直面しながら賞味期限をはるかに過ぎた食べ物を口にし、平然と婆さんと一緒の風呂に入る濱口はまさにおとこである。それだけではない。家のリフォームの際に見せた工具を扱う手際の良さは何だ。どこまで奥が深いのだこの男。
この番組で私の中で濱口の位置づけが3ランクアップし、今彼は私の中で「師匠」と呼ばれている。
ところで今回ゴミが全部片づいて番組としては綺麗にオチがついた形だが、あの婆さんの頭を改造しない限り数ヶ月後に元のもくあみになるだろう。
いっそ男濱口、婆さんと結婚とまではいわない、養子縁組でもして一緒に暮らしてやってはどうか。【吉】