先日掃除をしていたら古いメモが見つかった。
以下のように、女優やアイドルの名前が表になっている。
【お願いしたい】 | 該当なし |
【もしかしたらお願いするかもしれない】 | 宮沢りえ 田村英里子 田中美佐子 相原勇 |
【お願いされたら断らない】 | 小泉今日子 西田ひかる 佐野量子 杉本彩 千堂あきほ 蓮舫 ゆうゆ 松本伊代 田中律子 |
【一度くらいならつきあってやってもいい】 | 浅野ゆう子 沢口靖子 富田靖子 岡本夏生 斉藤慶子 山瀬まみ 工藤静香 菊池桃子 浅野温子 |
【頼まれてもイヤ】 | 松田聖子 南野陽子 RIKAKO 山崎千里 相楽晴子 |
思い出した。約12年前、当時人気のあった女優などを個人的にランキングした表である。ランキングは厳正に統計学的な見地から、【お願いしたい】【もしかしたらお願いするかもしれない】【お願いされたら断らない】【一度くらいならつきあってやってもいい】【頼まれてもイヤ】という5段階で行った覚えがある。
当時世は昭和から平成に移行したばかり。まさに昭和の芸能史の総決算ともいうべき重要な文献が発掘されたわけである。あまりに偉大な発見であるので、個人的な羞恥は公への奉仕のためにかなぐり捨て、ここにそれを発表するわけである。
なお理解の一助として当時の時代背景を以下に簡単にまとめておこう。
大学生が就職難に頭を悩ますこともなく夜遊びやバンドに打ち興じ、若い女性が都心の高価なワンルームで暮らすドラマが平然と流されていた時代である。
昭和63年 (1988年) | 「抱きしめたい!」放映。主演:浅野温子/浅野ゆう子。 「とんねるずの みなさんのおかげです」放映開始。ゲストに宮沢りえら出演。 西田ひかるデビュー 「オールナイトフジ」放映中。司会:相楽ハル子 |
平成元年 (1989年) | 「平成名物 イカすバンド天国」放映開始。司会:三宅裕司/相原勇 小泉今日子 CD「学園天国」発売。 工藤静香 CD「嵐の素顔」発売。 |
では12年前と現在の評価を比較してみよう。
まず現在と全く評価の異なるのは、「相原勇」「佐野量子」「ゆうゆ」「山瀬まみ」「工藤静香」の評価の高さである。いや全くもって世間様に顔向けできない。亡くなった母親も草葉の陰で泣いていようというものである。12年前の俺よ、そこに座れ。お前は何を考えてこんな評価をしたのだ。若気の至りでは済まされないぞ。
メモのはしがきには、これらを評して「いいヤツそう」「愛敬がある」とある。自らの目の曇り具合に全く汗顔の至りである。
逆に全く現時点と評価が変わらないのは【頼まれてもイヤ】と評価したうちの松田聖子・南野陽子・RIKAKO・山崎千里の4人である。RIKAKOはその後よき母親としてイメージチェンジを果たしたが、私の中には「ヤンキーが改心したと称して過去の所業を棚にあげている」という思いが未だ消えない。
その他については、最近お見かけしない方々は何とも評価できないないので除けば、小泉今日子、松本伊代の評価が現在ではぐっと下がっていること、沢口靖子の評価が金鳥のCMなどにより当時と違った意味で上がっていることだろうか。
以上12年間の評価の違いをみると、どうも次のような教訓が導き出せそうである。
1.「愛敬娘に気をつけろ」
2.「イヤなヤツは一生イヤ」
最も肝に命じるべきは1だろう。とかく男は愛敬に騙されやすい。愛嬌に騙されてファンを名乗ったが最後、忘れた頃に旧友に「お前○○のファンだったよなあ」と揶揄されたり、机の底からファンクラブの会報が現れ赤面するなど、消えない過去に一生呪縛されることになるのだ。
どうやら釈由美子はそろそろ止めた方がよさそうである。幸い山川恵里佳にははまらずにいるが、はしのえみはこのままファンと公言していて大丈夫だろうか。【吉】